電池パック不要になる「GoProバッテリーカバー」を作ろう、Creality K1C レビュー

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Creality社の最新FDM方式3Dプリンター「Creality K1C」を使ってGoProの電池パックを抜いたままモバイルバッテリーで給電できる「バッテリーカバー」を作ったのでレポートしたい。

上図はバッテリーパックを外してモバイルバッテリーで動作するGoPro Max。

Creality K1C 導入 レビュー・感想

はじめに白状させてもらうと1回目の印刷は失敗してしまった。

というのも、光造形3Dプリンターを使った直後でソフトウェアが異なっていたのに同じノリでサポート材が自動生成されるものだと誤解していたのだ。宙を浮く部分がどうなったのかはご想像にお任せするとして、その際にレイヤーの高さ(積層ピッチ)を標準の0.4mmから0.12mmにまで薄くしたことも2回目で成功した理由だと思う。

ソフトウェアはメーカー純正の「Creality Print」を使った。さすがに「Creality K1C」の設定は用意されていて特に変更することなく印刷へ挑めた。

今回印刷にしようしたのはUltiMaker Thingiverseより「GoPro Max バッテリードア(USBケーブル用)」(Thingiverseへ)だ。

レイヤー層の指定は0.12mm、インフィルは100%。2つのSTLファイルに分かれていて22分で印刷できた。フィラメントの指定はない。後述するが作者のいうとおりラフトを作ったほうが良いと思う。

ノーマルスピードで27分で完成。最初にオートレベリングが入るので時間がかかったように思う。連続する印刷の際にオートレベリングをOFFにする方法はないか調べておきたい。

ほんのり付けたラフトはビルドプレートから剥がれてしまっていた。やはりスティックのりは横着せずに毎回塗った方がよさそうだ。

サポートは「Tree Slim」を指定して細めにしていたが、かなり小さい造形物なので「Tree Strong」と変わらないような印象を受けた。

ビルドプレート側の状態をチェック。ラフトのない側が綺麗に感じた。とりあえずニッパーでサポート材を取り除いていく。

GoProのバッテリーカバー(バッテリードア)を取り外して、順番通り1つめを装着。GoPro側のバーに対して強く押し込まないと入らない。その際はヤスリで削った方が良いだろう。最終的に「パキッ」という聞きたくない音とともにバーへ吸い込まれていった。

ちなみに取り外す時が大変だった。なんとか編み出したのは、USBホールと下部を摘んでバーの端を持ち上げるようにしたら簡単に取れるように。ここで垂直に引っ張ると本体かパーツが壊れると思う。

2つめのパーツを装着。STLファイルを見ていただくとわかるが、パーツそれぞれの凹凸に合わせることでパチンと装着できる。

末端部分が浮いているのは本来GoProの凹みに収まるはずの爪がサポート材で埋め尽くされ、かつニッパーでも届かず断念したため。それでも自然と外れてしまうような状態ではない。

上図はUSBケーブルを直接接続してバッテリーを充電している様子。見えにくいが上部に赤いランプが点灯している。

GoProをはじめとするウェアラブル端末は4Kや5.6K、8Kと高性能になることでバッテリー消費が激しくなる。それなのにモバイルカメラとして小型軽量を目指すため長時間の撮影に耐えられない。

それがバッテリーカバー変更によりモバイルバッテリーの大容量10,000mAhなどを使って撮影ができるようになる。

上図はバッテリーレスの状態。モバイルバッテリーで動作している。あとはヤスリで磨いて、ラッカー塗装すれば目立たなくなるだろう。

このようなバッテリーカバーは、Amazonで1000円前後にて販売(最新情報はAmazonへ)されている。そのために3Dプリンターを買うのもどうかと思うかも知れない。

しかし、GoProユーザーなら他にもマグネット着脱式のボディマウントなども印刷できる。有名なUlanzi製品なら3590円(レビュー404件はAmazonへ)となっていた。プレートは2枚入り。胸の位置に1つ、バッグショルダーに1つ、冷蔵庫に1つなど気軽に増やせるのも3Dプリンターの強みだと思う。

今回は強度を求めないパーツなのでPLAフィラメントで印刷した。しかし、負荷のかかるマグネットマウントでは「Creality K1C」の本領発揮となるカーボン印刷となるだろう。

→最新の在庫状況やレビュー19件の詳細はAmazon販売ページ

前回→カーボンの名を持つ3Dプリンター「Creality K1C」開封レビュー、初期設定まで

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