限界別荘地に移住へ、売買ポイントほか
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本日、売主が指値価格を承諾してくれた。
今月中に売買契約を行い、引越しをする。その前に自動車を購入してスケルトンリフォームに向けた工具を揃えていくことになるだろう。
いやはや、もう2度と不動産購入はしないと思っていた。
実際に年を重ねると賃貸の審査が厳しくなり、かつ持ち家を持たない中年に対する世間の目が厳しくなることを思い知らされた。しかし、そんなことは正直どうでもいい。
前回の記事でも触れた「やり残したこと」を抱えているところが問題だ。戸建てにしろマンションにしろ賃貸では実現できないことが多い。
サラッと振り返ると単純に田舎暮らしを望んでも「利便性の高さ」=「地元民との近さ」に直結する。自分の性格を考えれば庭で電動工具なんてかけられないし、家のDIYで騒音も立てられない。ましてや近所の道路族を注意もできないだろう。
また、町内会に入れば気を使ってしまう。どこへ行っても上手くやっていける自信はあるが、それは自分ファーストではない。
しかし、限界別荘地は違う。
ゴミ捨て24時間OK、トラブル対応、町内会がないので草むしりや雪おろしに祭り強制参加といった活動もない。何より地方の自治会で初回の共用部30万円+月額8000円という会費より安いくらいだ。
先日、内見をした際に金持ちなんだろうなという風貌をした人々がポルシェやベンツ、Miniなどに乗って森林へと消えていった。車は品川などの東京ナンバーが多い。
彼らは半定住であっても積極的に人と関わらろうとはしない。
これも有難い。
もし同じように限界別荘地を検討していて、この記事が参考となれば幸いだ。あわよくば私が構築しようとしているガジェットチームに参加してくれることを期待して記事を書いていきたい。
限界別荘地への移住、売買ポイント
不動産を探し始めたとき「現金一括」で探していた。その購入方法に一定の力があることも知らずに。
それは単純に中古戸建てがローンを組めない商品と思っていたからなのだけれども。どうやらリフォームを前提なら空き家でさえローンを検討してもらえるらしい。しかし、審査期間もあって売主にとっても待ち時間が発生する。だから「現金一括」は歓迎された。
それでも物件探しは難航した。
良い不動産営業マンとの出会いが鍵だった話。
売主が不動産業者だったケースでは心が折れそうになった。
やけに態度が悪いと思ったら売主だと言い出し、私設水道管や埋蔵物の話を質問をしても免責を理由に対応しないといった具合だ。それでも私は周辺環境と立地が気に入ったので購入を希望した。すると、売れると思ったのだろうか「古屋付き土地」だった物件の価格を4倍にして「中古戸建て」で販売をはじめた。
それから買付申込書を送ってほしいと伝えた私との連絡を絶ってしまう。
かなりの悪条件が揃った物件なので当然ながら買い手はつかない。それから1週間ほど経過すると売買契約書がメールで送りつけられた。私の確認事項には返答すらない。
そこには売主と不動産会社を別にしているので仲介手数料はフル請求で、値引き一切なし、司法書士の報酬も15万円と手数料が多く含まれている内容も記されていた。彼のメールには遅くなりましたとも何も書かれておらず”ただちに返送”するようにと1行だけ書いてあった。
そんな不動産営業はゴロゴロいた。
あーいやだいやだ。と思う一方で、良い営業マンに巡り合うことを信じて疑わなかった。
そして今回の物件で巡り会えた。
最後まで立っていた者は皆、戦士だ。
リフォーム前提の仲介手数料が少ない物件を探していたこともあって不動産営業マンの多くは嫌な顔を隠さなかった。
そんな中で限界別荘地ということもあってか、その営業部長は終始フラットな対応をしてくれた。
その内見をした日は話し込んでしまいレンタカーの営業終了時間に間に合わずカラオケボックスで過ごすという若草色の行動をする羽目になったが、それでも胸中は軽かった。
物件価格は売主が強気の設定をしていたので指値が通るかは難しい。それでも倒木や越境といった問題を買主負担にするとしたうえで希望する着地金額を伝えた。これなら売主も損をしないはずだと。
さらに私が限界別荘地で計画している事業プラン(第2フェーズまで話をした)を営業部長に伝えた。この物件に蘇ってもらい、その拠点として使いたいと。
少し驚いた表情の営業部長だったが、次の言葉に今度は私が耳を疑った。
「それ(私の指値)より低い額でいきましょう」
その金額に物件が買えなくなるのではないかと私は怯んだ。その姿を見た彼は物件の値下げ時期や交渉履歴。売主の近況などから総合的に見てベストな指値額だと続ける。
そして、彼の最終的な着地金額は私のイメージと同じだった。
それは売主が少し得をする金額、2024年という未来まで物件を連れてきてくれた御礼として差し出せる最適な額に思えた。
さすが営業部長だなと思う。売主へのトークスクリプトも納得できる内容だった。この時点で私は先日の記事を書いてしまった。まだ売主の反応がわからないというのに。記事を書いてしまうほどの確信があった。
もし話が流れるとしたら売主の入院が長引いたり、亡くなるといった事態が起きたときくらいだろう。
記事タイトル「売買ポイント」は不動産会社を味方にできるかどうかだと思う。
コイツに買わせたい、そう思わせないと苦戦する。
売主と長い付き合いの不動産営業マンを味方にした時点で、もう買えたようなものなのかもしれない。
もちろん土地を調べて地主に連絡して買い付け申込書を提出するといった不動産業者を介さない方法もある。
しかし、私は地元に長年住んでいる人との繋がりをほしがった。
それは町内会や自治会に入って繋がる新参者や余所者としての人間関係ではなく、ビジネスに協力してくれる仲間として。
営業部長は別荘地で所有している広大な森林をVLOGやBLOGの撮影に使ってほしいとまで言ってくれた。社長からも一緒に何かしたいと前のめりな言葉をいただいた。有難い。
最近ニコニコレンタカーの車で制限時間ギリギリまで長距離を乗り回していた。それのペナルティなのか予約したワゴンR(ハイブリット)が出発直前にエアコン故障という理由で古いタント(ただのガソリン車)に変えられた。金額は変わらない。おかげでガソリン代が1.5倍くらいかかった。
だが、そのタントの古さ加減が良かったらしい。社長を含め面白い奴と思ってくれたようだ。まるで”さだまさし”氏の「雨やどり」みたいだなと思った。なんだかんだで運が良い。
ちなみに他の不動産会社はゴールデンウィークを理由に対応できないというケースも多かった。それは売主が対応不可ということもあるが、やはり不慣れな戦場では味方がいないと苦戦することを思い知らされた。
とりあえず今はホッとしている。
まずはポータブル電源の容量を強化したり、自動車の購入とアップグレードなど移住へ向けた準備を進めていきたい。
なお、その物件は限界別荘地だというのにハザードマップの浸水・洪水は対象外。傾斜地ではない平地にあるので土砂災害リスクもない。コンビニが3キロ圏内にあるので「限界」と名乗っていいのか今更ながら心配になってきた。
いずれにしても新しい定住スタイルを発信できたらと考えている。