iPhone/Pixelのカメラ強化、映画のワンシーンを目指して「Kenko EXAPRO ブラックミスト No.05 セット」を注文した話
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Google Nexus Pixel 7a, カメラ, 製品レビュー
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Pixel 6aを購入した際、Samsungのピクセルビニング技術により光量をあつめた自然な写真に衝撃を覚え、気付けば高級コンデジを手放していた。
それからPixel 7aに買い換えたがPixel Proシリーズのような望遠レンズを備えていないためKenkoの8倍レンズを購入(当時の記事へ)、これにより物撮りでも被写体を中心とした撮影ができるようになった。今でもブログの写真を撮る上で助かっている。
そして今回は「Kenko EXAPRO ブラックミスト No.05 セット」を注文した。
具体的にはEXAPROブランドのフィルタークリップとBlack Mist No.05のセットを購入したのだが、そこへ辿り着くまでに結構な紆余曲折があった。せっかくなので調べた情報を記録していきたい。
「Kenko EXAPRO ブラックミスト No.05」を注文した話。
私は2024年から避暑地の中古別荘へ移り住んでいる。さすがに限界別荘地ともいわれるだけあって木々が生い茂り、その影響で室内は日中でも暗い。
すでに一眼レフや高級コンデジを手放していることもあり、スマートフォンでF値からレンズを選ぶなんてことはできない。こうなると太陽や室内照明の限られた光源の重要度がより増していく。
明かりや灯りを大切に。
そう思うと以前より欲しかったBlack Mistへと手が伸びた。Kenkoのキャッチフレーズには「映画のワンシーンのように」とある。
そもそも「ブラックミスト」とは何か、これについてはKenkoのNo.05特設ページがわかりやすい。。
「ブラックミスト」は、ハイライトとシャドウ部のコントラストを抑え、まるで映画のワンシーンを思わせる絶妙なニュアンスを得ることができるソフトフィルターです。レタッチなしで、撮ったその場でシネマティックな質感を得られるのがブラックミストの魅力です。
「ブラックミストNo.05」は発売中の「ブラックミストNo.1」のソフト効果を半分に抑えました。「ブラックミストNo.1」は他のソフトフィルターに比べ、画面を白っぽくしないのが特長ですが、強い逆光や夜景では光の拡散が強すぎる場合がありました。「No.05」は夜景や逆光撮影に特におすすめです。
ここでいう「映画のワンシーン」とは街灯や室内灯、そして太陽光といった光源をふんわりとにじませてシネマティックな映像にすることを指している。具体的な作例は上記リンクから確認できる。
それでは、どのようなシーンで使われるのか。
例えばアニメでは「推しの子」の作中でMEMちょがB小町メンバーへと誘われ、諦めていた夢を取り戻せるチャンスが来た時の演出に使われていた。ネオン煌めく街を背景に高揚したMEMちょが印象的なシーン(下の公式動画を参照)だ。
残念なことに上記の公式動画はショート用に加工され、街のネオン・背景が大幅にカットされている。実際の幻想的なシーンはプライムビデオなどで確認いただけたらと思う。こういった用途でBlack Mistフィルターは使われ、いつもの見慣れた街並みを幻想的に塗り替えてくれる。
これは日陰で常に暗い中古別荘でさえも「照明次第で非日常を演出できる」という捉え方ができないだろうか。
KenkoのBlack Mistシリーズは「No.01」と「No.05」、そして「ブラックミストプロテクター」の3つが展開されていた。No.01が最大限まで光源を引き出し、常時装備できるというブラックミストプロテクターが下図のように最も影響を抑えた表現をする。
このブラックミストプロテクターだけが常時装備できるモデルのため、常に自然な光源の広がりを堪能できるほか、唯一プロテクターとしての機能も備えているのが大きな特徴。
実は最後までNo.05と一緒に買おうか悩んでいた。
ちょうど光量が中間にあたるNo.05も捨てがたい演出をしてくれる。さらに困ったことにスマートフォン向けクリップとのセット価格がブラックミストプロテクター単体の値段と変わらないのだ。
それだけではない。
それ以前の問題も横たわっている。
Kenko製品ページでは「iPhoneやAndroid対応」と謳っている。しかし、クリップ式レンズ全般に言えることだが保護ケースの厚みによってはクリップが正常に装着できない場合がある。
「もしKenko EXAPRO フィルタークリップが装着できなかったら・・・」
そう思うと同時注文はできなかった。幸いなことに2製品とも定価販売だったので1つずつ試していこうと思う。今後の製品画像がシネマティックに進化していたのなら「あぁ成功したのだな」と思ってほしい。
常に薄暗い家としてはNo.01による光の膨張も見逃せないが、それを常に表現しつづけると腹一杯になる可能性があった。もし私がカメラマンで「ここぞ!」というシーンを定期的に撮影する機会があれば使いたいところなのだけれども。
ブラックミストの強み
せっかくブラックミストについて調べたので強みについても触れておきたい。まずVLOGなど動画撮影では古民家等の撮影に威力を発揮するだろう。風景写真家の作例をみると静止画でも魅惑の映像を切り出せると思えた。私のような都会のネオンとは遠く離れた山奥でも十分に活用できるはずだ。
ブラックミスト No.05やプロテクターが届いたら試したいことでもある「強み」について箇条書きにしていく。
- 逆光をシネマティックに演出できる
- 人肌を滑らかに演出、薄いヴェールをかけたような仕上がりに
- 木漏れ日や電球を幻想的に
- 室内撮影で自然光のコントラストを弱めノスタルジックに
人肌についてはレトロな映画に出てくるようなフィルム映像といった印象を受けた。最近の進化しすぎたスマートフォンのカメラ処理を一歩分だけ後退、過去にタイムスリップしてくれる。そんな感じ。
注意点としてはソフト効果は望遠側のほうが色濃くなるそうなので、Pixel 7aで標準カメラを使う際は「光学2倍」を選択してレンズを標準の超広角から変更する必要がある。
「Kenko EXAPRO ブラックミスト No.05」を選んだ理由。
最後に数あるスマートフォン向けクリップ式フィルターがある中から「Kenko EXAPROシリーズ」を選んだ理由について触れたい。
その1つは「49mmというフィルター径」にある。
高級コンデジを手放したと書いたが実はフィルターだけが手元に残っている。新品で3500円〜6000円なので売却する気にもならなかったのだ。フィルター径は52mmだがステップアップリングを使うことで「そのままフィルター資産を使える」のが強い。手元で余っていたC-PLフィルターが活用できるとあって無事に装着できることを期待している。
さらに別途「可変NDフィルター」を購入すればiPhone/Pixelの動画撮影がアップグレードできる可能性がある。NDフィルターは基本的なフリッカー対策やシネマティックな映像を撮るという意味では欠かせないフィルターだが、Black Mistと重ねることで光源を強調しつつ周囲を暗く演出といったことも。映像編集ソフトを使わずにどこまでできるのかも楽しみだが、編集で露出を上げると幻想度がUPするらしいのでそれも試したい。
海外レビューではPixel 8 Proでも使えたそうなのでレンズが1つ少ないPixel 7aなら大丈夫だと思っている。
もう1つは「クリップ部分がネジ止め式」という点。
Kenkoブランドである信頼性に加えて普及しているパチンと挟むだけのクリップではなく、ネジを回して固定する機構があるのが素晴らしい。当初はKenkoのスマートフォン向け52mmクリップが2880円と安いこともあって購入予定だったが、このネジ止めを知ってKenkoのEXAPROブランド(49mm限定)に決めた。
上記セットが使えたら常に装備できるというブラックミストプロテクターを注文し、その違いをレビューしたい。
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