RISC-V採用10.1型タブレット「PINETAB-V」がアップデート、Debianベース搭載など改善
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2023年リリースのオープンソースなチップRISC-Vを採用した10.1型タブレット端末「PINETAB-V 」が一部のハードウェアをアップデートしたことがわかった。
同タブレットはオープンソースでライセンス料金や契約をすることなくCPU開発ができるRISC-Vを採用したデバイス。こういったチップ開発が普及すれば低価格なタブレットやスマートフォン、スマートデバイスが増え、ユーザーによる高度なカスタマイズも可能になる。
今回の「PINETAB-V」もまたiPadを目指しているのではなく、RISC-Vアーキテクチャの開発プラットフォームとして設計されており、開発者の玩具といったところ。
この記事では基本スペックとアップデート内容について触れていく。
「PINETAB-V」がアップデートされた話。
はじめに基本スペックは次のようになっている。
- 画面:10.1インチ(1280×800 IPS LCD)
- チップ:StarFive JH7110(64-bit Quad-core 1.5 GHz SiFive U74 RISC-V)
- メモリ:8GB LPDDR4
- ディスク:128GB eMMC(外部メモリ:microSD最大2TB)
- カメラ:メイン5MP+LEDフラッシュ、フロント2MP
- サウンド:ステレオラウンドスピーカー、イヤホンジャック
- 通信:WiFi802.11、Bluetooth 5.2
- 端子:USB3.0x1、USB-C2.0x1、USB2.0ドッキングポート、HD出力
- 電池:6000mAh(充電15W、5V3A)
- 本体サイズ:242mm x 161mm x 9mm
- 重量;520g、キーボード込みで990g
- 付属品:バックライト搭載の着脱式キーボード
- 価格:コミュニティエディション価格225ドル(小売希望価格299.99ドル)
StarFiveチームは「PINETAB-V」が定期的にアップデートしていること。まだ実験段階であり早期導入者を対象にしていることを伝えている。
次にアップデート内容を見ていきたい。
- 加速度計の搭載
- LEDによるステータス表示
- EEPROMの改善
- 電源OFF時の充電遅延を改善
- DevianベースのLinuxを新たに採用(リリース当初は未記載、OS非搭載)
付属OSとしてDevianベースのLinuxイメージが用意されており、こちらもStarFiveチームが開発・管理していて変更ログやビルド詳細も随時更新されている。
◇◆◇
「PINETAB-V 」はパワフルなチップを採用していないものの、RISC-Vチップ開発というオープンソースならではの自由さが魅力。Amazonでも見かける何故か安いのに高機能なモバイルルーターや液タブ、独自の電子書籍リーダーといった挑戦的な製品を低コストで開発できる。
それこそ個人開発者が3Dプリンターと中国の格安基盤製造サービスを使って小型デバイス、IoTライクな装置を作るのも楽しそうだ。
リンク:PINE65.com(コミュニティエディションの製品・販売ページ、スペック表記あり)
リンク2:x.com(公式アカウント)