スマートウォッチもMIMO対応か、慶大がアンテナ1つでMIMO受信に成功
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慶應義塾大学の研究グループは11月27日、1素子の受信アンテナでMIMO伝送を行う実験に成功したと発表しました。
同技術により従来2~4素子の受信アンテナで行っていたMIMO伝送を小型化できるため、ウェアラブル端末でも高速通信が可能になるとしています。
慶大がアンテナ1つでMIMO受信に成功
慶應義塾大学大学院理工学研究科の行った研究のポイントは、受信アンテナを1素子に削減しつつ従来と変わらない伝送を維持する受信信号処理ソフトウェアの開発に成功したことであるとして、次のような効果が期待できるとのこと。
- 受信アンテナ数の削減によりウェアラブル端末のような小型デバイスのMIMO対応が可能
- 受信アナログ回路数の削減により受信機の消費電力を低減が可能
今後の展開
今後は更に多くのアンテナから受信する無線信号に対して特性劣化を抑えながら受信アンテナ数を削減する方針を検討しているとのこと。
本研究の成果は12月4日(木)まで開催されている「International Symposium on Intelligent Signal Processing and Communication Systems 2014」と、2014年12月5日(金)に東京国際フォーラムで開催される第15回慶應科学技術展で発表されるとしています。
バッテリー小型化と同じく重要で素晴らしい研究、今後が楽しみです。