発売間近の12インチ対決、『HP Spectre x2』 vs 『Surface Pro 4』スペック比較―キックスタンド+筆圧感知ペン
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HP, Microsoft Surface HP Spectre x2, Surface Pro 4
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米国で11月8日に発売予定の『HP Spectre x2』と日本マイクロソフトが11月12日に販売開始する『Surface Pro 4』のスペックと特徴を比較したので内容を記録します。
『HP Spectre x2』 vs 『Surface Pro 4』スペック比較
『HP Spectre x2』と『Surface Pro 4』は2機種ともキックスタンドと筆圧感知ペンに対応し、スタンド機能を持たないタッチパッド付きキーボードを備えた12インチのWindows 10搭載2in1スタイルのタブレットで、共通点は多くライバル製品になると思われます。
Surface Pro 3を含めたスペック表を確認します。
主な仕様・スペック
タブクル調べ tabkul.com |
HP Spectre x2 | Microsoft Surface Pro 4 | Microsoft Surface Pro 3 |
OS | Windows 10 Home / Pro | Windows 10 Pro | Windows 8.1 Pro 64bit |
CPU | Intel Core m3-6Y30~m7-6Y75プロセッサ | 第6世代Intel Core m3/i5/i7プロセッサ | Intel Core i3-4020Y 1.5GHz Intel Core i5-4300U 1.9GHz Intel Core i7-4650U 1.7GHz |
RAM | 4GB / 8GB LPDDR3 | 4GB/8GB/16GB | 4GB / 8GB |
ストレージ | 128GB / 256GB SSD | 128GB/256GB/512GB/1TB | 64GB/128GB/256GB/512GB |
SDカード | MicroSDカードスロット | microSDカードスロット | microSDカードスロット |
液晶 | 12.0インチ/IPS液晶 | 12.3インチ/3:2 | 12インチ/3:2 |
解像度 | 1,920 x 1,280 | 2736 x 1824 (267 PPI) | 2160×1440 |
前面カメラ | 500万画素 | 500万画素 | 500万画素 |
背面カメラ | 800万画素+RealSense200万画素 | 800万画素 | 500万画素 |
Wi-Fi | 802.11 ac/a/b/g/n | 802.11 a/b/g/n/ac | 802.11 ac/a/b/g/n |
GPS | 未掲載 | ― | ― |
Bluetooth | Bluetoothサポート | Bluetooth 4.0 | Bluetooth 4.0 |
USB | USB Type-C x 2 | フルサイズUSB3.0x1基 | フルサイズUSB3.0x1基 |
映像出力 | 非搭載 | Mini DisplayPort | Mini DisplayPort |
サイズ | 299.97×209×8mm(合体時13.2mm) | 292.10×201.42×8.45mm | 292 x 201.3 x 9.1 mm |
重さ | 834.61g/合体時1,216g | M3:766g、Core i5/i7:786g | 800g、タイプカバー295g |
バッテリー | 3,690mAh/最大10時間駆動 | ビデオ再生で最大9時間 | 最大9時間 |
価格 | 799.99ドル~ | 899ドル/税込134,784円~ | 91,800円+税~ |
プロセッサについて
『HP Spectre x2』はCore M3プロセッサの詳細を公開しました。その一方で『Surface Pro 4』は予約受付を開始した現在も”Core m3”としか表示していませんが、同じm3-6Y30プロセッサではないかとするメディアもあります。
バッテリー容量を比べる
2機種の違いを知るためバッテリーを見てみると次のようになっています。
- 『HP Spectre x2』:最大10時間駆動(3,690mAh)
- 『Surface Pro 4』:最大9時間駆動(非公開)
『Surface Pro 4』はバッテリー容量を非公開としていますが、先日iFixitが分解してバッテリー容量を公開しています。当時の記事を確認するとIntel Core m3搭載モデルは”5,087mAh”とありました。
ちなみに『Surface Pro 3』は”5,547mAh”とも伝えています。
分解された『Surface Pro 4』
インターフェイス
それぞれのインターフェイスは次のようになっています。
- 『HP Spectre x2』:USB Type-Cx2基
- 『Surface Pro 4』:USB3.0 x1基、Mini DisplayPort
先を見越して映像出力などにも対応する「USB Type-C」を2つ備えた『HP Spectre x2』を選ぶか、1基しかないけれど対応アクセサリーが豊富なUSB3.0搭載『Surface Pro 4』にするか迷いますね。
スタイラスペン
『HP Spectre x2』はWacom技術を採用しているようですが製品ページとスペックシートには”Active Pen”としか記載はありませんでした。
過去に調べた際、ワコムが新たに「アクティブES (Active Electrostatic)」方式と「パッシブES(Passive Electrostatic)」方式の2方式を新たに開発したという発表をしており、名前から推測すると「AES」方式になるのではないかと思いました。
Microsoftは2015年5月にN-Trigの買収を発表しており、『Surface Pro 4』をはじめWindows OSを採用するデバイスがN-Trigに染まっていく可能性も考えられます。
書きやすさからWacomを選ぶユーザーもいますが、Microsoftが注力するであろうN-Trigに慣れておくのも良さそうです。
重量と価格
『HP Spectre x2』の本体重量は840gで、ライバルとなる『Surface Pro 4』のCore M3モデルは766gと74gの違いがあります。
しかし、『HP Spectre x2』は価格を『Surface Pro 4』より100ドルほど低く設定していることやWacomペンをサポートしているなどの重さへに影響するであろう技術も採用しています。
どちらが買いか
2機種とも魅力的で悩みますね。
はじめから価格を抑えた『HP Spectre x2』が(日本で発売されるならば)キャンペーンなどで更に手頃な価格になる可能性が期待できます。もっとも価格重視で性能も求めるならば旧モデルとなった『Surface Pro 3』の法人向けOfficeなしモデルなどを狙うのが良さそうですが、、。
『Surface Pro 4』はMicrosoftの自社タブレットという付加価値があります。しかし、値下げは型遅れにならない限りタイプカバー代金程度しか期待できないため、Core m3モデルを買うには躊躇してしまいそうです。
Core m3モデルであれば『HP Spectre x2』、Core i5以上であれば『Surface Pro 4』または『Surface Pro 3』が良さそうという結論でキャンペーンなどを待ちたいと思います。
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