3Dプリンターで天板下に「HP Z2 mini G4」設置・レビュー
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HP HP Z2 mini G4, ミニPC, 製品レビュー
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先日より3D CAD用パソコンとして使用している「HP Z2 mini G4」をIKEA LACKという海外で人気のラックの天板下に設置していく。
このIKEA LACKは当初1000円以下で購入できるデザイン性の優れた小さなテーブルとして支持されていた。
記事投稿時点における販売価格は1599円、今回レビューするホワイトの価格は1299円となっている。
そのラックに「HP Z2 mini G4」と電源アダプターを設置していきたい。
「HP Z2 mini G4」の設置・レビュー
はじめにIKEA LACKを導入するメリットとデメリットを書くと次のようになる。
- 圧倒的に安い(2000円以下)
- 海外ユーザーのDIY事例が豊富
- MDFの1枚板より脆い構造ボード
- 中身が空洞なので軽い
- 3Dプリンターの設置に合う絶妙なサイズ(55x55cm)
リサイクルペーパーのハニカム構造で中素材というコンボにより、天板と脚の中は空洞になっており、MDFよりもネジを使うときは注意することになる。
IKEAと言えば引越しの際に断られる、もしくは破損対象外を宣告される家具として有名だ。
実際にIKEA LACKに電動ドライバーで穴を開けたりしたところ、そう言われてしまうのもわかるほど簡易的な造りとなっていた。
サイズ感については3Dプリンターのためにあると言えるほど絶妙だと思った。
ホームセンターや楽天、アマゾンで銀ラック・メタルシェルフと呼ばれるカテゴリーの製品を見て回ったところ60x41cm付近が多く、どちらの面を向いてもパーツがはみ出してしまう。
正方形では60×60のラックもあったが倉庫・業務用、歪みやバリなど造りが荒いとして楽天レビューにて個人向けではなく錆びてしまうのでガレージ向けと何件か報告されていた。
その一方でIKEA LACKの55x55cmは3Dプリンターのエンクロージャーに最適として様々なバリエーションの組み立てに対応したSTLファイルが公開されていた。
そのサイズ感と手頃な価格が購入理由となる。
IKEA LACKに3D CAD用PCを設置する
ここからはワークステーションを設置していく。
当初は下図のような設計を考えていた。
IKEA LACKの前方には小さな引き出しをつけたい。
それと先ほどの記事に登場したテーブル脚「ADILS」に電源タップを取り付ける関係で、上図のような配置になった。
しかし、実際に取り付けてみるとPC本体の抜き差しができないことに気付く。
そこで最終的に次のようなスタイルに変更した。
上図の配置は次のようになっている。
- ラック横からPCが抜き差し可能
- ラック手間からUSB-Ax2/USB-Cx1/イヤホンジャックにアクセス可能
- 電源アダプターとの間に配線可能
以上のような状態で使用して、問題があれば対処していくことになる。
ただ上図の設置方法では、ネジ止めしている箇所全てがハニカム構造に貼られた薄いMDF板へネジを打っている状況。
幸いPC側が軽いこともあって、今のところ不安を覚えるような挙動はない。
以前「HP Z2 mini G4」は一部の海外ユーザーから好評と書いたが、こういったパーツを印刷できるのはありがたい。
この造形物はUltiMaker Thingiverseで公開してくれているArnieO氏の作品(Thingiverseへ)で電源アダプター用とセットで配布されていた。
ただ「HP Z2 mini G4」本体の厚みが4mmほど余裕のある状態で印刷された。
そのため、もう片方を印刷するときは2mmほど狭くして印刷した。
それでも余裕があったので再び印刷する機会があればPCを挟む長さを4mmほど縮めたいと思う。
なお、STLファイルの編集は手間がかかるが、Creality Slicer上でもモデル全体であれば幅や高さをメイン画面から簡単に変更できる。
例えばテーブル脚の延ばす造形物の場合、あと10cm高くしたいといったことが可能。これを知っているだけでも印刷対象は増えると思う。
フィラメントと時間を節約するためにSTLファイルになったモデルへ穴を開けるといった作業になると、そこからはFusion 360やBlenderが必要になる。
今回のレビューで使用したネジはアマゾンで999円にて購入(Amazonへ)した。
前回→Mac miniな小型PC「HP Z2 mini G4」の各種ベンチマーク・レビュー Vol.03
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