Appleが『iOS10』を発表・新機能、2016年秋リリース – 紹介動画
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Appleは日本時間6月14日に開催したWWDC2016においてモバイルOSの最新バージョン『iOS10』を発表しました。Siriを開発者に解放したり、”メッセージ”アプリに複数の新機能が追加されるなど使い勝手が向上しています。
Appleが『iOS10』を発表
iOS10の紹介動画も公開されています。
『iOS10』で最初に紹介されたのは水平状態で置かれていたiPhoneを持ち上げるとスリープが解除される機能でした。そのままロック画面の新機能へと説明が進みます。
新しいロック画面では、3D Touchを使ったメッセージの返信が行えたり、左へスワイプすることでカメラを起動、右スワイプでウィジェットを起動、音楽の再生を行うデモも行われました。
Siriが開発者に開放
Siriが様々なアプリがで使えるようにデベロッパー向けに公開されました。Uberやチャット系アプリなどが対応することでSiriに頼めるようになります。
QuickType機能
『iOS10』にはSiriが入力支援してくれる「QuickType」が導入されます。文字入力中にSiriの予測機能が使えるようになり文脈などから最適な入力候補を表示してくれるそうです。
「写真」アプリの進化
標準アプリ「写真」では人物の顔や背景といった認識処理が向上され、自動でカテゴリー分けやタグ付けを行うことが可能となっています。また、それらの情報からストーリー仕立てのスライドショーを生成できるとしてデモが行われました。
スライドショーの雰囲気を変更することも可能でスケール感あるサウンドと表示方法やアットホームな写真展開などが紹介されていました。
「マップ」アプリもデータ解放
同じく標準アプリの「マップ」もまた進化しています。
リアルタイムの交通情報・渋滞情報が把握できるようになったり、スケジュールを考慮して提案、レストランなどの店舗情報を探す際の条件が細かく設定できるようになったほか、「マップ」データがサードパーティに公開されることが発表されています。
HomeKitから「Home」に
HomeKitがスタンドアローンアプリ「Home」として生まれ変わりました。
「Home」では部屋の明かりを点けたり、ドアホンの映像を確認できるほか、Siriに「おはよう」と挨拶するとカーテンが開くといったことが可能になるとの事。
また、従来のHomeKitでは各メーカーがアプリを開発していたためデスクライト用アプリ、ドアホン用アプリ、音楽用アプリなど開発者・利用者ともに手間がかかっていましたが、「Home」では1つのアプリで各メーカーの対応製品を操作、コントロールできるようになるとしています。
「メッセージ」アプリの使い勝手が向上
「メッセージ」(iMessage)はユーザーが欲しいと思っていた機能が複数追加され会場でも歓迎されていました。
例えば入力したテキストから最適な絵文字の候補が表示されたり、絵文字サイズを3倍で表示できるようになったほか、感情を使えるために吹き出しにアクションを加えられるようになりました。
他にも全画面のアクションが追加されたり、手書き機能が実装され手書きメッセージを送れるようになっただけでなく、送信する写真に手書きメッセージを寄せることもできるようになっています。簡易返事の機能も追加。
楽しい試みとしては画像をぼかして相手に送り受信者がメッセージをこすることで表示できるインビジブルリンク機能がありました。
「メッセージ」もまたサードパーティ向けにAPIが公開されるためLINEのような活発なコミュニケーションが行えるようになるかもしれません。
iOS10のリリースについて
『iOS10』はデベロッパープレビュー版が同日より開発者向けに公開され、2016年秋にも一般ユーザー向けにリリースが予定されています。
なお、「iPhone 5」以降から対応となっており、iPhone 4s以前の機種は利用できないとしています。