Fire HD 10 (2019)のroot化はできるのか、調査編
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最終更新日:2019/11/15
Amazon Kindle Fire, Fire HD 8, 製品レビュー
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第7世代と同じくFire HD 10 (2019)でもロック画面の無効化やFireランチャーを停止、ホーム画面を通常のAndroid端末と同じようにウィジェットなどを設置できるようroot権限を取得する方法を調べた。
Fire HD 10 (2019)のroot化に挑む
はじめに結論を言うと2019年11月10日時点では、Fire HD 10 (2019)のroot化はできない。
具体的には、第7世代Fire HD 10 タブレットで活躍したroot化ツールが動作しないことが挙げられる。XDAのプロジェクトページを見ると最終チェンジログは2019年10月20日となっていた。
このツールを使うとパソコンを介さずにFireタブレット単体でroot権限を取得できるほか、一時的なroot権限にして影響範囲を最小にできるため愛用していた。
XDAの見て回っているときに見かけた情報なので確実ではないが、どうやらAmazonが最新Fire OSでroot化するための抜け穴を塞いだという話もあった。
⇒最新の情報はXDAの「Rapid Temporray Root for HD 8 & HD 10」ページへ
TWRPやLauncher Hijackの話
今回は頼みの綱である「TWRP」が対応できていないことも大きい。2019年11月1日に専用のページはつくられていたが、未だに成功していないようだ。
これがないため購入を控えているという書き込みもあった。
ちなみにホーム画面を重ねて表示する「Launcher Hijack」は動作したという報告がある。
しかし、Amazonのバッテリー管理システムにより定期的にプロセスが停止されてしまうようだ。以前より試されている「名前を変える」という方法で逃れられるかもしれないが、以前の記事にも書いた下記の理由により導入はしない。
そのホーム画面を任意のランチャーに変更できる「Launcher Hijack」という手段はアマゾンにより対策されたようだ。回避策も報告されているが、そもそも標準ランチャーの上に別のランチャーを覆い被せて起動する手法なので僅かなRAMしか搭載していないFireタブレットには向いていない。
root化の希望はないのか
root化については発売されてから間もない状態で実現することのほうが稀だと思っている。何より今回は不具合レビューが多くなるほど、アマゾンがUSB-C変更による影響か、Android 9 が理由かはともかくOSバージョンを区切るほどのアップデートをしている。
現状では年内に対策が公開されると思うくらいが良いだろう。
AmazonがFire OSアップデートでroot対策をしたとしても、プロセッサに安価なMediaTekを採用しているのでroot化は遠くないと思っている。
最初に出てきた1つめのroot化ツール、その名も「mtk-su」。
これは「MediaTek – root」という意味のようだ。他にもMediaTek=MTKと略して同チップ搭載スマートフォンをroot化するツールは存在した。XDAでもMediaTekのrootに関するタイトルは多い。
今後もroot化に関する情報を定期的に集め、続報を見つけ次第レポートしたい。
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Fire HD 10 タブレットのレビューは178件(全レビューを新しい順で表示)となり、11月10日には良いという評価のほか、画面が暗いという報告があった。
続き⇒Fire HD 10 (2019)でSDカードは壊れるか、プライムビデオやアプリを試す
前回⇒Fire HD 10 (2019)を1週間ほど使った感想、不具合や快適さなどレビュー