AirPods Proを購入レビュー、ノイズキャンセリングの感想
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「AirPods Proで電車の中が静寂に」
「AirPods Proは車の気配を消すからジョギングや散歩は危険」
そんな夢のような話は存在しないのはわかっていたが、僅かな期待を集めて購入した。
しかし、AirPods Proは膨らんだ不安を鎮めるようパッシブノイズキャンセリングにはない遮音性を小さな端末で魅せてくれた。
今回は開封レビューと実際に1日使った感想、どのようなに使うのが良いか記録する。
AirPods Proを購入レビュー、感想
はじめは低音に迫力があり、遮音性が高いとしてロングセラーになっているSHUREのSE215を購入するつもりだった。それをカートに入れるか悩んでいると完全ワイヤレス版「AONIC 215」がリリースされた。
この「AONIC 215」は先ほどのイヤホン本体「SE215」に小型化したBluetoothユニットを組み合わせた製品だが、AirPods Proのようなアクティブノイズキャンセリングは非搭載だ。
それでも電源を入れずに遮音性が高いパッシブの「AONIC 215」が欲しくて1週間ほど悩んだ。
しかし、すぐに「AONIC 215」は販売されなくなった。
アマゾンのレビューを見ると初期不良が多いようだ。それが理由なのかは不明だが、とにかく販売を中止しているように見える。
とにかく買えない状態なので仕方がない。
そこで以前より狙っていたWestoneの「UM Pro 50」を検討、同モデルはSHURE SE215の上位でアマゾンにて約10万円で販売されているSE846(レビューは61件あり)と比較されることが多く、リスニング寄りではないモニター寄りの高級イヤホンだ。
音質の評価は高いが有線しかないため、最後の一歩を踏み出せずにいた。そんな時に記事冒頭で並べた記事を見かけ、再びAirPods Proを調べはじめる。
もちろん「SONY WF-1000XM3」も候補のため、下記の過去記事を振り返った。
記事:ジブン時間を、ノイズキャンセリング搭載のBluetoothイヤホン比較4選より
結構な時間をかけて調べた結果、音質なら「SONY WF-1000XM3」、ノイズキャンセリング性能なら「AirPods Pro」となった。さらに言えば「AirPods Pro」は充電ケースも半分サイズでイヤホン本体も小さく、ワイヤレス充電をサポートしている。
そして、次のような結論に至った。
- 音質は有線イヤホン「UM Pro 50」を後で購入すれば良い。
- 完全ワイヤレスイヤホンは携帯性と充電のしやすさ、ノイズキャンセリングが重要。
そうして「AirPods Pro」を注文した。
AirPods Proを開封する。
AirPods ProはAppleストアで注文した。(ポイントが付くアマゾンは在庫切れだったが記事投稿時点では復活していた…。)
iPhoneのパッケージと同じく小さくて保管していたくなる造り、蓋を開けると本体が現れた。
どこかで充電ケースの小ささが魅力と評されていたが、確かにコンパクトな筐体に丸みを帯びたデザインなのでウェブページで見るより実物は小さく感じた。
この筐体にワイヤレス充電やバッテリーを搭載しているというのは驚きだ。
付属品は紙類とLightningケーブル(USB-C)、イヤーキャップがあった。
充電はQiワイヤレス充電器またはiPhoneのLightningケーブルを共有するのでパッケージに戻し、イヤーキャップを開いた。
初期状態ではMサイズが装着されていて、耳に入れたところ少し大きく感じた。
そこでSサイズに入れ替えようとしたところ、外し方がわからない。
なんと上図の上部にあるような状態にイヤーキャップを変形させて、力任せに引っ張るらしい。最初こそ恐る恐るだったが、ちゃんと外れるようになっていたので安心した。
さっそくSサイズを装着、Mサイズよりも耳の奥に入りフィット感が増した。しかし、1分もしないうちに耳が痛くなりMサイズに戻した。
使い勝手、感想。
AirPods ProとiPhone 8のペアリングは次のような感じで簡単だった。
- AirPods Proを充電ケースに入れた状態にする。
- iPhoneの設定→Bluetoothを開く
- AirPods Proを充電ケースから取り出す。
- iPhoneでAirPodsのアニメーションが表示されたら指示に従う。
以上でペアリングが完了、以前の記事でGoogle Play Musicへアップロードした数GBの音楽が聴けるようになった。
AirPods Proを装着したとき、無音でもノイズキャンセリングが有効であることに驚いた。
次に静穏性、これまでシリコン製の耳栓にたどり着いて満足していたが、それと同レベルの静けさに感じた。あの耳栓は枕に耳を押し付けても痛くないので寝るときの快適さこそ勝てないが、AirPods Proは音楽を流すことで更に外界と切り離せるのが魅力だ。
具体的にはファンなどの連続した騒音・ノイズをキャンセルしてくれるように感じた。
その一方で目の前にあるスマートフォンやPCの動画音声はハッキリと聞こえる。少し離れた会話はキャンセルする。
単純に遮音しているだけではない「スマートイヤホン」といった感じだ。
次にデザインと機能について。
従来のAirPodsに比べて「うどん」部分が短かいのも購入する気になった1つ。
この「うどん」をつまむと小さなクリック音がして再生・停止、長押しで「外部音取り込み」に切り替えられる機能が素晴らしく、他社が採用しているタップ式よりも直感的だ。
耳から取り外すと音楽が自動で停止するのもバッテリー駆動時間を考えると有難い。
以上、耳栓では実現できない「特別な遮音性」、「小型化と操作性の両立」を実現している点で、優れた製品と言えるだろう。
ここからはマイナス点というほどではないが、購入者が知っておきたい小さなことを記載する。
- 充電ケースは白でプラスチック感がある。そしてホコリを吸着してしまう。
- AirPods Proで寝返りを打つと耳が痛い、寝るときは外すことになる。
- 良質な音源を持っていないような環境では、有線イヤホンや他の完全ワイヤレスイヤホンに比べて大きな違いは感じなかった。
それでも静穏性が高く、環境音を流しているだけで自分の世界に入れるのは素晴らしい。もし困ったことがあるとすれば外したとき「こんな騒音の中で暮らしていたのか」と落胆することくらいだ。
音楽好きではなくとも静かな暮らしを手にしたいのであればオススメしたい。
大切な人に勧められるか
完全ワイヤレスイヤホンに大きなヘッドホンのような音を求めるのは違う。携帯性や充電しやすさ、静穏性が重要なジャンルにAirPods Proは存在する。
今までレビューした製品どれもが良いところ、そうではない箇所があり「万人向け」「死角なし」は滅多に遭遇しない。しかし、AirPods Proは完成度の高い完全ワイヤレスイヤホンだと思った。
もちろん小さな不満はあったが、それがあるから次期プロダクトが楽しみになるくらい小さな不満だ。
AirPods Proは、大切な人が求めていたら贈りたい。
後継モデルがリリースされたら、2台を併用して一日中使っているかもしれない。
そう言える完成度だと思った。
前回の製品レビュー
⇒絵になる灯すスピーカー『SONY LSPX-S2』は買いか
アマゾンでAirPods Proはプライム対応30580円、レビューは896件(新着順に表示)となっている。