Pixel 4aのストレージは速いか、iPhone SE 2と比較
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最終更新日:2020/08/24
Google Nexus iPhone SE, Pixel, 製品レビュー
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前回のレビューで早くも使い道がなくなってしまったGoogle Pixel 4aだが、ストレージは128GBのワンモデル展開ということで今回テストする読み書き速度には期待している。
この記事では同じ廉価版としてリリースされたApple iPhone SE 2(2020)の64GBモデルと比較している。
以前のiPhone SE 2020レビューではiPhone 8の256GBモデルに比べ約4倍も遅い書き込み速度だったが、今回のPixel 4aはストレージを値上げの材料にはしていない1点集中モデル、そのスコアをレポートしたい。
Google Pixel 4aのストレージ速度
今回ストレージ速度を計測するベンチマークアプリはAntutuを使用している。記事投稿時点ではGoogle Playで配信されていないため公式サイトからインストール、バージョンはV8.4.3となっていた。
念のために何故ストレージ速度を計測するのかを説明すると、CPUとRAM、ストレージ(DISK)という端末の処理性能を決める3パーツで最もDISKが低速であるからだ。ファイルのコピー待ち画面は丁寧にアニメーション付きで見ることはあっても、CPUやRAM待ち画面は見かけない。それくらい体感速度を左右するパーツとなっている。
SSDが存在しなかった遥か昔、当時は高価だったRAM(メモリ)を大量に積んで一時領域としてストレージに割り当て高速化を図ったほど、内部ストレージは体感速度を著しく遅くするパーツだった。
つまりゲーミング仕様のSoCを搭載していてもストレージが低速であればデータの読み込みや書き込みを待つ時間が発生するため遅くなるのだ。
それではGoogle Pixel 4aのストレージテスト結果を見てみよう。
Google Pixel 4aのストレージテスト。
Pixel 4aのストレージ種類はUFS 2.0/2.1で、読み書き速度は次のようになっていた。
- 読み込み速度:501.7MB/s
- 書き込み速度:224.7MB/s
- ランダム読み込み速度:160.8MB/s
- ランダム書き込み速度:156.1MB/s
・・・とても微妙な結果だが、価格から考えて妥当なスコアと言えるだろう。
iPhone 8(256GB) / iPhone SE 2020(64GB)で2回目の読み書き速度を比較した記事を振り返ると2機種とも読み込み400MB/s台だったため、Pixel 4aの方が速いということになる。
次に書き込み速度はiPhone SE 2020より約2倍速いが、iPhone 8には約2倍の差をつけられた。
また、1回目の比較記事を見るとAntutuのバージョンが異なり正確ではないが、Pixel 4aのスコア自体は良いことがわかる。
以上のことからメジャーブランドのスマートフォンであれば単純にストレージ容量(UFS2.0以降)が大きい方が高速になるということが言えそうだ。
ゲーミング仕様の「G」がついたSoCは、Pixelシリーズ自慢のカメラなどで力を発揮するのかもしれない。
今回、Pixel 4aの内部ストレージは高速ではなかったがゲームプレイできないのかというと、そうでもない。この端末の素晴らしい点はRAMを6GBも搭載しているところだろう。
例えば、ゲームプレイ中の場面展開や次が予測できるデータ・描写はRAMの一時領域を使えば起動時と終了時を除いて開発者側の工夫でストレージの枷は外せる。それを体験できる可能性があるQualcomm Gモデル+RAM6GB搭載のPixe 4aは興味深い端末なのかもしれない。
前回→Pixel 4a購入レビュー、開封とテザリングの悲劇(最新のPixel記事へ)
続き→ゲーミングスマホRedMagic 5のストレージは速いか、Pixel 4aと読み書き速度を比較