熱中症を防ぐWBGT・暑さ指数とは、みはりん坊W(AD-5687)購入レビュー
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温湿度計について深く考えずアマゾンで人気のモデルを導入して満足していたが、エアコンばかりも健康によくないため、絶対湿度や熱中症指数を簡単に把握できる「みはりん坊W(AD-5687)」を購入した。
屋内外の活動において危険な温度(WBGT指数、基準温度)、ウィルス対策目安の計測についても記録する。
みはりん坊W(AD-5687)購入レビュー
毎年夏になるとエアコンを使わずに命を失ったというニュースが流れる。それだけでなく家族がエアコン使用を認めないとSOSを出している家庭もあるようだ。
いずれのケースに対して私ができることは、身体にとって危険な暑さ指数(WBGT)の目安とエアコン以外の冷却方法を伝えて自らの身を守ってもらうことだろう。
暑さ指数「WBGT(湿球黒球温度):Wet Bulb Globe Temperature」は、熱中症予防として1954年にアメリカで提案された指標で、単位は気温と同じ摂氏度(℃)で示される。
環境省が暑さ指数・WBGTについて「日常生活に関する指針」を表(下図)で掲載していた。
引用:環境省「暑さ指数とは?」より
環境省は、このほかに「運動に関する指針」も掲載しているが、上図は「日常生活に関する指針」なのでテレワークや育児をしている人にとって重要な指針となるだろう。
いくつかのクリニックが掲載している熱中症コラムも読み回ったところ、どれもが上図の「WBGT=28」という数値から危険と伝えていた。
下図の2021年8月1日午前10時ジャストに撮影したWBGT数値を見てみよう。
温度は30.8度、湿度は65%、WBGTは「27.2」となっていた。
みはりん坊Wの隣にある温湿度計はWBGT値は表示されないため計算する必要がある。
より正確な数値は、みはりん坊Wを販売しているエー・アンド・デイ社も販売している黒球(黒いボール)がついている本格タイプが必要となる。
私が携帯性に優れた「みはりん坊W」を選んだのは、黒球モデルを販売する同社が的外れな数字を出す携帯モデルを販売すると思えないからだ。
WBGTにおける「警戒」レベルとは
撮影時のWBGT値=27.2は、「警戒」レベルの25〜28に位置しており、目安として「運動や激しい作業をする際は定期的に充分に休息を取り入れる。」と案内されている。
午前中で27.2のため午後になれば「厳重警戒」レベルの28〜31に達するかもしれない。
そうなると「外出時は炎天下を避け、室内では室温の上昇に注意する。」となり、31以上なら「危険」レベルとなる。
では、本題「エアコンが使えない環境では、どうするのか?」。
環境省にWBGT計算表は掲載されていないが、クリニックなどの表を見る限り温度と湿度の関係が重要だとわかる。
つまり上図のような環境に身を置いていた場合、温度=30.8度であっても湿度が低ければWBGT値は26や25にまで下がるので「乾燥が重要」となる。もちろんサンシェードなどで温度を下げるのも有効だ。
ただ注意点としては湿度を下げると、今度はウィルス対策において弱くなる。
そのため、オフィス内感染や家庭内感染を防ぎたいなら湿度は高めにして、日差しを遮る、早朝に水を撒くといった対策が必要になる。
戸建てやマンション・ビルに関わらず日射し対策手段は豊富にあるのでアマゾンの検索結果で恐縮だが、環境にあわせたアイテムで対策すると良いだろう。
インフルエンザ対策の目安も
みはりん坊Wは、「財団 法人 宮城県地域医療情報センター ホームページ内 の全国インフルエンザ流行予測」に準拠した警告マークも画面に表示できる。
- 乾燥指数=警告表示
- 7.0g/m3 以下=警戒
- 7.1~11.0g/m3=注意
- 11.1g/m3 以上=なし
上図の取説はPDFファイルで公開、閲覧できるようになっている。
みはりん坊W(AD-5687)開封レビュー
ここからは簡単な開封レビューを行なっていく。
本体の他にボタン電池とストラップ、紙類が入っていた。
ボタン電池はマイナスドライバーや硬貨で開けることができた。
背面には掛け時計のようなフック部分とモード切り替えスイッチを配置。
iPhone SE 2を並べると、とても携帯しやすいサイズであることがわかる。
黒球モデルは大きいが、それに遠くない計測が行える装置を携帯できるのは強い。
これまで使っていた温湿度計(右側)、このほかに外気温を同時計測できる国産モデルも試していたが、みはりん坊Wにまとめられそうだ。
側面ボタンを押すことで最高温度や最低温度、時刻設定やアラーム設定などが行える。
ちなみに温度や湿度を計測できる腕時計・スマートウォッチもあるが、使用者のレビューを見る限り体温や汗が近いこともあって物理的に無理があるようだった。
もちろん本体が熱を持ちやすいスマートフォンやタブレットも温湿度計としての機能を備えることはないだろう。
「東京都渋谷区」といった大枠で温度・湿度を知りたいならネット検索・AIが教えてくれるが、私たちが滞在している空間のWBGT値やウィルス危険度を即座にできる限り正確に把握できる装置としては、今のところ「みはりん坊W」が最適解だと思っている。
前回の話
一家に一台、スマホで実現できない絶対湿度計とは(みはりん坊W/AD-5687を注文した話)
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