RICOH GR IIIxを注文、スマホカメラとの使い分けが決まった話。

公開日: : 最終更新日:2022/03/18 周辺機器 ,

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暮らしている部屋の狭さもあって出来るだけモノを減らしたいと、よりシンプルなカメラ環境を探していた。

ブログに使用しているカメラはCanon EOS Kiss X9(Amazonへ)で、レンズはCanon純正やSIGMA Artシリーズなどを試した末にSIGMA 30mm Art A013(Amazonへ)の1つ運用に収まり、EOS Kiss X9はフルサイズ換算45〜48mm相当の単焦点カメラと化している。

これはこれで室内の物撮りにおいて不満はないが、気軽に持ち出せる同等性能のカメラも求めていた。

そんな時にFace IDでマスク・メガネのロック解除が可能になるiOS15.4配信が開始され、iPhone 13 Proのカメラ性能が優れているという話がよぎる。スマートフォンだけでカメラを完結できるのか再び検討しようと思った。

最終的に「RICOH GR IIIx」を注文したが、そのきっかけとなるスマートフォンとコンデジの2台で使い分けるという運用方法、それが良いと思えた理由を記録したい。

RICOH GR IIIxとiPhoneの使い分けについて。

最初に検討したiPhone 13 Proの作例を見て回ったところ、次の焦点距離が購入可否を決める材料となった。

  • 背面ー超広角:12MP / 13mm / f1.8
  • 背面ー広角:12MP / 26mm / f1.5
  • 背面ー望遠:12MP / 77mm / f2.8

スマートフォンのカメラは誰でも簡単に無難な映像を切り取れるよう28mm付近が多く、その焦点距離は「広く浅い」「抽象的」というイメージで、iPhone 13 Proも予想通りだった。

また、望遠の77mmも物撮りには向いていない。どのレンズを用いてもEOS Kiss X9に近い立ち回りは難しいだろう。

やはりスマホでは厳しいと意気消沈していると、レンズ交換不要な40mm相当でAPS-Cという高級コンデジの存在を知る。

そこで現在のカメラ構成で撮影中に思っていた改善点を書き出した。

  • APS-CサイズでRAW撮影したい。
  • マクロ撮影がしたい。
  • もう少し広角よりにしたい。

モノは増やしたくないのでF2.8辺りの35mmや40mmへの買い替えとなるが、F1.4で味わったボケ感は僅かでも残したい。叶うなら気軽に持ち運べる筐体を。

そんな我儘に付き合ってくれるカメラがあった。

APS-Cな高級コンデジ「RICOH GR IIIx」の魅力。

最初は外観の格好良さに惹かれて富士フィルムのAPS-Cコンデジを眺めたり、SONYのズームができる1型も検討したが、リコーの「RICOH GR IIIx」(リコーへ)の尖った仕様に魅了されていく。

「最強のスナップシューター」と称賛されるGRシリーズの歴史や兄弟機「GR III」との違いはフォトヨドバシの記事に譲るとして、ここでは魅了されたポイントを箇条書きにしたい。

  • APS-Cでコンデジのサイズ(約109.4×61.9×35.2mm)。
  • 35ミリ判換算で約40mm相当。
  • APS-Cで質量262gという軽さ。

EOS Kiss X9の購入理由はAPS-C機の中で軽く小さい(レンズ別で122.4×92.6×69.8mm /453g)から、レンズ交換式なのに単焦点1つという運用になったのもシンプルさを求めた結果。

これで「RICOH GR IIIx」に惹かれない理由がない。

AFが遅いという話。
AFが遅いという声もあるが、予め焦点距離を2.5mなど設定しておくことで軽快に撮影できる「フルプレススナップ」機能がある。頻繁に撮影する距離を設定しておくことで対処できそうだ。
また、ファームウェアアップデートで少し改善されたという報告もあるが、ソニー等とは比べない方がよいらしい。

バッテリー問題とUSB-Cという希望。

「RICOH GR IIIx」はバッテリー持ちが良くないという声もあった。

このバッテリー問題についてはUSB-C端子なのでiPad mini 6のモバイルバッテリー機能が役に立つ、EOS Kiss X9ではバッテリーパックを取り出して専用ACアダプタで充電していたが、それがUSB-Cケーブルだけで済むのだ。

また、EOS Kiss X9ではmicroSDカードリーダー経由でやり取りしていたが「RICOH GR IIIx」はUSB-Cでデータ転送できるため、充電時と動作が変わらないのも良い。

画像:iPadやPixelはモバイルバッテリーになれるか、逆充電の話。より

リコー公式ブログによれば先に発売された兄弟機「GR III」でもUSB3.0規格に対応(同梱ケーブルはUSB2.0)しており、対応ケーブルを用意すればより速いデータ転送が行えるという。
他にもモバイルバッテリーを使う際は5V/1Aあれば十分で、それ以上の出力があっても充電速度は変わらないとあった。

こうなるとLightroom専用と思っていたiPad mini 6の価値も高くなる。

バッテリー問題よりもUSB-Cによるメリットが上回っていると思えた。

iPhoneとコンデジの使い分けについて

長年のGRユーザーからクロップモードで35mm/50mm相当となる兄弟機「GR III」(GR IIIxは50mm/71mm相当)は汎用性が高く失敗しないとする声もあったが、それはiPhoneの役割だと思っている。

40mm相当の単焦点に求めること。

RICOH GR IIIxには「説得力のある映像」「主役が明確な写真」を求めていて、物撮りには適当だと思っている。

良い作例として花畑にいる人を撮影した写真があった。

花畑で知る28mmと40mmの違い。
28mmでは地面の土などが見えてしまい花も人物も役割がぼんやりしていたが、40mmでは地面が見えなくなり花は人物の周りに集まり引き立て役として彩りを与え、人物を主人公に仕立てて「花畑で微笑む人」とテーマが明確になっていた。

スマホや「GR III」のような28mm相当は気軽な撮影に適しているが、余計な情報が入り過ぎるため目的が不明瞭となりやすい。そのため、日々進化するソフトの力を借りられてレンズの小ささから高みを求めないでいられるスマートフォンが身の丈に合っている。

「GR III」で28mm相当の真剣勝負をする技術とメンタルは持ち合わせていない。

スマートフォンのカメラに求めること。

iPhoneをはじめとするスマートフォンや1型カメラには記事冒頭で触れた「広く浅い写真」「抽象的な写真」といった集合写真や物件の撮影、書類等をクリアに記録することを求めている。

恐らく40mm単焦点のGR IIIxを使っていると28mm相当のカメラが欲しくなるはず、そこには約28mm相当で進化を続けるiPhoneやPixelが合うと思っている。

個人の価値観になってしまうが何らかのパーティーやイベント・企画の参加や旅行などの記念撮影は「撮影した瞬間がピーク」で、それを綺麗に保存して見返すようなことはしたくない。そういった一時的なメモ・記録的な写真には配布や加工のしやすさなどからもスマートフォンのカメラが適している。

残念ながらGR IIIxは動画撮影に弱いということもわかったので、iPhoneには動画撮影カメラとしても活躍してもらうことになる。

まとめると次のような使い分けになるだろう。

  • RICOH GR IIIx = 撮影対象が明確な時に。
  • スマホや1型クラスのカメラ = 一時的な記録・メモ用。動画用。

以上のことから、28mm相当付近のスマホと40mm相当の単焦点カメラでの2台運用が良いという結論に至った。

RICOH GR IIIxで変わること。

ここからはEOS KissからGR IIIxで変わることを書いていく。

モノが減る。
EOS Kiss X9はレンズ交換式のため、SIGMAレンズも化粧箱ごと処分できる。
また、RICOH GR IIIxは大画面スマートフォン並みの重量なのでVelbonの逞しい三脚は不要、スマートフォン向けの卓上三脚+自撮り棒の組み合わせでも耐えられるだろう。
他にもEOS Kiss X9用のソフトケース(外出用と保管用)など大きめの関連アイテムもなくなる。

USB-C充電。
USB-CなのでiPad mini 6と同じケーブルで充電可能、今後はバッテリー充電のためにコンセントへ向かうこともなくなる。

データ転送が簡単に。
microSDカードの抜き差しからUSB-Cケーブル接続で済むようになるのも大きい。データ転送中に充電できるのかも気になるところ。

持ち出せるAPS-C。
EOS Kiss X9は小さくて軽いことから入手したが、パンケーキレンズ以上を一緒に持っていくとなると気軽に持ち出せなかった。
それがGR IIIxはポケットサイズ、APS-Cがグッと身近になった。

レンズ等で悩まなくなる可能性。
EOS Kiss X9ではF値や焦点距離など最適解を求め散財していたが、GR IIIxは40mm相当の単焦点で切り取り方など技術・手法に全て振り切れるようになる。
これは様々な機器が使えて何でもできる故に時間を浪費してしまうWindows端末から出来ることが限られているため目的が明確になるMac端末へ乗り換えた理由と似ていて、人にとって最も価値の高い「時間」を確保できると期待している。

それなりに時間を費やして調べたので手元に届いてから「こんなはずでは」とならないはずだが、調べた限り自分の使用方法において致命的な不具合はなかったので後は使い倒すだけだろう。

GR IIIxとiPhoneという2つの異なる焦点距離を持つカメラに対して充電やデータ転送を担うiPad mini 6、今以上に手放せなくなりそうだ。

今回はヨドバシ(販売ページへ、作例へ)で注文したが、Amazon(販売ページへ)では作例付きのレビューが投稿されていた。単焦点カメラを検討する際は作例を見て回るのが早いと思う。

GR IIIxが届き次第、EOS Kiss X9からの乗り換え可否やスマホと2台運用ができるのかなどレポートしたい。

続き→GR3x 購入レビュー、iPad miniは母艦となるか

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