3年前に15万円超えだった中華ミニノートの現在、追加レビュー

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2019年8月20日に8.4型「OneMix 3S」の初回レビューを公開してから本日で964日目、2022年4月10日となった。

記事公開日のAmazon.co.jp価格は157,999円、記事投稿時点でも当時の販売ページが残っていて137,600円(アマゾンへ)で販売されていた。

主要スペックは8.4インチ(2560×1600)第8世代Core i7-8500Y / 16GB RAM + 512GBと2022年4月でも実用的な内容となっている。

しかし、中華ミニノートPCは小さくて高性能という道を進んだため上記アマゾン販売ページのレビューにもあるように不具合が報告されている。その点も含めて2.8年後の使用感をレビューしたい。

小さなAPS-Cコンデジ「GR3x」と並べても小さいと思える「OneMix 3S」、シンプルな外装も気に入っている。

高額な中華ミニノートは現在・・・。

ここ数年はmacOS端末を使用していることもあって、Windows端末を使う時はe-tax(確定申告)くらいになってしまった。

そのため、メイン端末ではなくSteamのゲームセール時に起動するような感じになっているが全く使っていないわけではないことを伝えさせていただく。

PCとしての体感速度はCore-i7+RAM16GB+SSD 512GBということもあり、ブラウジングなどサクサク動作する。

キーボードの指紋認証はiPad mini 6の電源ボタン(Touch ID)より早く認証するので不安にもなるが、付属のペン、タッチ画面の反応も問題なく動作している。

プリインストールのWindows 10 Homeも日本語版がライセンス認証済みのままとなっている。
昔の話だが格安Windows端末は稀にライセンスが切れるときがあったので何気なくチェックしてしまうが、さすがにOne-Netbook製品は問題ないようだ。

GR3xと並べても薄いOneMix 3S、この筐体にオーバースペックとも思える処理性能を積んで製品化したことが今になっても感心してしまう。

電源・バッテリー関係。

OneMix 3Sに挙げられている不具合として電源・バッテリー関係がある。

これについては当時普及していなかったUSB-C充電をイチ早く採用したことで起きた問題だと思っている。
お恥ずかしながら導入当初はUSB-Cの規格を確認せず充電できないと途方に暮れたこともあったが、USB3.2対応のケーブルと供給元(アダプタ等)であれば問題なく充電できることを確認している。

また、バッテリーが膨張するという不安なレビューもあったが幸い問題なく使えている。

ちなみにM1版Mac miniからのUSB-Cケーブルで充電できるため、OneMix 3S付属の高出力アダプターは使用していない。

幸いなことにバッテリー膨張などの個体に当たらなかったが、Amazonレビューを見ているとOne-Netbook社に迅速な対応をしてもらっていることを願うばかりだ。

イマイチに感じるポイント。

ファンの音。

やはりOSを起動した時のファン音には慣れることができない。

もちろん8.4インチという小さな筐体でゲーミングPCに迫る処理性能を積んでいるのだからM1チップにでもしない限り無理なこと。そのため、これは我儘ということになる。

ユーザーにできることはMicrosoftとIntelがWindowsに最適化したモバイルチップを開発してくれるのを願うくらいだが、きっかけとなるはずのスマートフォン事業は終了しているので・・・。

筐体の熱。

次に「筐体の熱」も気になってしまう。

これも小さな筐体から起こる問題なので仕方ないことだが、携帯性が強みのモバイルPCが底面は「熱めのホッカイロ」状態なのは残念。そのため本格的に作業をするのであればHDMIポートで外部モニター出力+外部キーボード等を繋げることになる。

そうなると超小型デスクトップPC with 8.4型モニターという立ち位置のPCに・・・。

入力デバイス。

ここでも小型端末ゆえの話で、やはり慣れることはできなかった。

OneMix 3Sはキーボードの文字配列が特殊なこと、マウスポインタが1円玉サイズの小さなタッチパッドになっていて快適な入力環境ではないことが挙げられる。

少なくともThinkPadのような押し込むことでマウスカーソルが動くタイプであればよかったが、タッチパッド方式なのでカーソルを移動するために何度もスワイプ操作、いわゆる「猫パンチ」が必要になる。

これについては野良ソフトが豊富なWindowsなので、キーボードのキー操作でマウスカーソルを動かす有名ソフトウェアが幾つかあるため古いエディタのようにブラインドタッチでカーソル操作をすると良いだろう。

まとめ。

なんだか不満ばかり並べてしまったが、ノートパソコンとしての性能は2022年4月現在でも快適、不満に感じることはなかった。

UMPCとして完成度の高い製品だと思う。

ファンと熱の問題については、MicrosoftがAppleのM1チップを追いかけるしかないように思えた。

Appleにも不満はあるが、スマートフォンとタブレットの成功で培ったモバイルチップの性能をデスクトップへ持ち込みアプリストアの充実だけでなく、e-sportsやAR/VRに動画配信といった今後のグラフィック時代にも強い生産向けOS(macOS)端末を完成させたのは革新だ。

M1チップなら8.4インチ筐体ノートでもファン非搭載を実現できるが、恐らくAppleはMacBook miniを発売しないのでOne-Netbook社のUMPC戦略はレッドオーシャンにはならないだろう。

2019年8月のUMPCが快適に動作していることから、今後の展開も楽しみだ。

よい機会なので8.4インチOneMix 3SでエミュレータやAndroid OSが動作するのかなど試していきたい。

(画像)8.4型ノート『OneMix 3S』の開封レビュー、指紋や筆圧ペンにCore i7+メモリ16GBの凄さ

次回は「OneMix 3S」でAndroid OSが動作できるかレポートする予定。

続き→Comming Soon…

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