5.94型PC「ANBERNIC WIN600」は買いか、AYANEO Airとの違い
公開日:
:
最終更新日:2022/09/19
その他・中華タブレット ANBERNIC, ゲーム機
この記事にはアフィリエイト広告・広告が含まれています。
メモリとSSDを換装できてしまうWindows搭載のポータブルゲーミングPC「ANBERNIC WIN600」が公式ストアで43,999円という値段で販売されていた。
Nintendo Switchのような筐体ながらWindowsも使えるということで特徴をチェック、AYANEO Airとの違いを記録する。
「ANBERNIC WIN600」を考える。
公式ストアの技術仕様を参考に書き出すと「ANBERNIC WIN600」のディスプレイは5.94インチIPSで解像度は1280×720、10点マルチタッチでWindows 10 HomeをプリインストールしていてStaem OSもサポート。
「ANBERNIC WIN600」のメモリは8GB DDR4で換装可能、ストレージは128GB/256GBの2モデル展開となっているが、ホットセールのためか43,999円では8GB+128GBという構成しか選べなかったが、こちらも換装可能。
Nintendo Switchのような筐体でメモリとストレージを換装できるところが「ANBERNIC WIN600」最大の魅力だろう。
換装できる2242のSSDの価格をアマゾンで調べたところ、4000円以下の256GBモデルもあった。(最新情報は検索結果一覧へ)
他にはUSB-Cは45W急速充電に対応、3時間でフル充電が可能。使用時間は2〜5時間。
CPUの違い
次に最大の弱点とも言えるし、消費電力が少なくてちょうど良いとも言えるCPUの欄をチェック。
「ANBERNIC WIN600」はAMD 3020eを搭載、ストレージ256GBモデルには3050eが積まれているが今回セール販売されているのは128GBモデル。
AYANEO Air Liteに積まれているAMD Ryzen 5 5560Uを並べたPASSMARKの結果は以下のとおり。
やはり目につくのは「CPU Mark」のスコアが文字通り「桁違い」になっていること。
AMD Ryzen 5 5560Uはシングルスレッドでも約2倍の差をつけている。
「ANBERNIC WIN600」がセール価格43,999円と安くても、INDIEGOGOでAYANEO Air Liteは早期出資9%OFFの66,614円という価格である以上、有機ELや重量などの要素もあるため割高に感じてしまう。
もちろんメモリやSSDを換装できるという強みはあるが、元々の8GBと128GBは処分したり、換装用に追加購入する費用を考えると398gと軽量なAYANEO Air Liteで十分かもしれない。
「ANBERNIC WIN600」の重量は公表値490g、レビューをみると505g前後で報告されていた。Nintendo Switchを長く持ち続けると辛くなる身としてはAYANEO Air Liteが合っているようにも思えた。
処理性能が低い恩恵、3020e搭載の富士通PCレビューなど
その一方で3020eと3050eを見てみるとTDPが6Wと低いことがわかる。
これは格安のAndroidゲーミングデバイスに近い発熱で、バッテリー持ちが期待できる。
また、CPUベンチマークスコアが低くてもパフォーマンス全体を遅くするメモリとSSDを底上げできるため安定したWindows端末になる可能性も。
さらに富士通WEB MARTの楽天市場店で送料込み74380円にて販売されている上図のFUJITSU LIFEBOOK WAB/F(楽天販売ページへ)は同じAMD 3020e+8GBという構成でレビュー97件もあり「自宅PCとして十分」という声が並んでいた。
どこまでゲームするのか問題。
Ryzen 5 5560Uの「AYANEO Air」を試用した感想を見ていると「画面の発熱」「5.5インチは狭すぎた」「バッテリー駆動時間が短い」といった課題も感じられた。
色々と悩んだ挙句、AYANEO AirのRyzen 7 5825Uという最上位モデルも検討したが、ハイエンドUMPCで電源が入らなくなる問題を思い出したり、そもそもAAAゲームなどを本格的にプレイしたいのかという話もある。
先ほどの富士通LIFEBOOKを見る限り問題なくWindowsパソコンとして使うなら「ANBERNIC WIN600」にモバイルモニターを接続して、たまに消費電力の少ないゲーム端末として楽しむだけで良いのかもしれない。
「ANBERNIC WIN600」の解像度はNintendo Switchと同じ1280×720なのでモバイルモニターを使わないとゲームの世界観を堪能することは難しいはず、やはりレトロゲームを携帯モードで楽しむのに適した設計、よく考えられている。
派手な特徴はなく地味にも見えてしまうが、「ANBERNIC WIN600」の43,999円で状況に応じて換装できる実用的な設計、Windowsパソコンとしても安く優等生に思えてきた。
リンク:ANBERNIC
<関連記事>
398gの5.5型ゲームPC「AYANEO AIR」は買いか、スペック・価格
ゲーミンUMPC「OneGx1」が在庫一層SALEで特価に、買いか考える。