Pixel 6aは買いか、特別な機能をチェック
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最終更新日:2022/09/04
Google Nexus Pixel
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Google製スマートフォン「Pixel 6a」は廉価版ながらGoogle Tensorを搭載し、実用的なサイズ6.1インチ、そしてPixel 6 / Pixel 6 Proの最長バッテリー48時間を超える72時間駆動など特別な機能を備えている。
Google Tensorのベンチマーク仕様やPixel 6シリーズの比較など「買い」なのかチェックしたい。
Google Pixel 6aとは何か。
2022年7月28日、Google Pixel 6aはPixel Buds Proと共に発売された。
まもなくPxiel 7が発売されるし、数日後に開催されるGoogle 創立記念セールではPixel 6 Proが値下げすると案内メール、「Pixel 6」も未使用品がメルカリで4万円台で販売されている。
もっともスマートフォンの未使用品を買い取ったら本体がなかったという話(TBS NEWSへ)もあったばかりなので未開封スマートフォンをメルカリで購入する勇気はない。
話を戻すと実売価格や性能で劣っているようにみえる「Pixel 6a」が欲しくなったのには次の特徴があったから。
- 画面サイズと本体サイズ
- バッテリー駆動時間
- Tensorの強み
これらについて調べた内容を記録していく。
画面サイズの話。

Pixel 6シリーズ3機種の画面サイズと解像度は次のようになっている。
- 6.7型Pixel 6 Pro
→解像度:QHD+(1,440 x 3,120)LTPO OLED
→アスペクト比 19.5:9
→スムーズ ディスプレイ(最大 120 Hz 対応)
→本体幅:75.9ミリ - 6.4型Pixel 6
→解像度:FHD+(1,080 x 2,400)OLED
→アスペクト比 20:9
→スムーズ ディスプレイ(最大 90 Hz 対応)
→本体幅:74.8ミリ - 6.1型Pixel 6a
→解像度:FHD+(1,080 x 2,400)OLED
→アスペクト比 20:9
→最大 60 Hz
→本体幅:71.8ミリ
やはりPixel 6 Proは116.600円とPixel 6a(53,900円)を2台購入しても釣りがくるほど高額なだけあって全体的にスペックが高い。
その一方でPixel 6はリフレッシュレートが僅かに高く、少し画面が大きい程度の違いとなっていた。
ちなみにGeekbenchの2機種比較ではPixel 6aのほうが僅かに良いスコアに。
Pixel 6シリーズの強みである独自SoC「Google Tensor」はゲームを楽しむというより機械学習やカメラ性能に注力していることが公式ページ(Android.comへ)に書かれている。
今回その「Google Tensor」を求めて検討していて、大画面やリフレッシュレートを重視しない。そのため「Pixle 6a」の表示能力で十分だと思った。
本体幅、持ちやすさの話。
次に筐体のスリムさについて比べるとPixel 6 Proは75.9ミリとなっていた。
これを身近に再現できる製品を探したところ日銀がリリースしている日本銀行券(通称:お札)が76ミリと0.1ミリ差だった。
高級モデルにとって不利な情報と判断されたのか「重量」はGoogleストアの比較ページで記載されていないが個別の技術仕様(Pixel 6 Pro Specへ)を見ると210g(Pixel 6は178g)とあった。
ちなみに筐体の厚みも比較ページに記載されていないが全て8.9ミリだった。
Pixel 6 Proは210gにした日本銀行券、すなわち「札束」をイメージすると良いのかもしれない。
私はPixel 6aでゲームをしたいわけではない。どちらかというと幅71.8ミリとPixel 6シリーズで最も持ちやすくて軽い「Pixel 6a」が魅力的に映った。
バッテリーの話
Pixel 6シリーズ全て通常バッテリー駆動時間は24Hとなっているが、スーパーバッテリーセーバーを有効にすることでPixel 6 / Pixel 6 Proは最長48時間まで使用可能になるという。
そして、Pixel 6aに至っては最長72時間まで持続する。
バッテリー容量は以下のとおり。
- 6.7型Pixel 6 Pro:5003mAH
- 6.4型Pixel 6:4614mAH
- 6.1型Pixel 6a:4410mAH
3機種のバッテリー容量は大きく変わらず、画面サイズを考慮すればPixel 6aのほうが大容量と言えるかもしれない。
さすが最新機種の「Pixel 6a」と言いたいところが、「急速ワイヤレス充電」とモバイルバッテリー機能「バッテリーシェア」は非対応となっていた。
そのため、Qi充電をしたい場合やモバイルバッテリーとして使う予定であれば対象外となるだろう。
私にとってスマートフォンは電源がなくなり電力をもらう側の端末、また何だかんだで有線充電のほうが安定していて速い、USB-Cという使いやすい規格もあってPixel 6aで十分だと思った。
Google Tensorを通した世界へ

Pixel 6aが欲しくなった最大の理由は「Google Tensor」。
Google自らSoCの詳細を明らかにしていないため、ベンチマークサイトの解析結果を見るとSamsung製のExynos X1をコアにした次のようなCPU構成となっていた。
- 2x 2.8 GHz – Cortex-X1
- 2x 2.25 GHz – Cortex A76
- 4x 1.8 GHz – Cortex A55
上記のExynos X1ベースということで海外フォーラムでは発熱や電力消費を懸念する声が上がっていた。
兄弟SoCとも言われているSamsung Exynos 2100とのベンチマーク比較(CPU Monkeyへ)を見てみると、CPUではTensorがB-CoreとC-Coreを省電力にして対策している印象がある。
その一方でGPUは「ARM Mali-G78 MP20」と少し新しいモデルになっていてユニット数が増えて強化されていることがわかる。
他にもTDPやRAMの取り扱いで違いはあるものの「Exynos 2100」と大きく変わらない印象、やはりバッテリー消費が激しい端末と覚悟したほうがよさそうだ。
本命の翻訳機能
そんなパワフルなGoogle Tensorを使いたいと思わせるのが「翻訳機能」。
Google Pixel限定として次のように説明されていた。
リアルタイム翻訳を使えば、11 の言語でチャットしたり、実際の会話を通訳したり、カメラで写した標識を翻訳したりできます。インターネット接続は不要です。
このリアルタイム翻訳は評価が高く、英語の看板をカメラで写して日本語にしたり、YouTubeの動画を読みやすい日本語に訳してくれるなど実用的。
Googleは独自SoCを使うことでAndroidの多様性を壊さずにオリジナルの差別化を実現、この争わないスタイルも痺れる。
とはいえ、翻訳サービスや翻訳デバイスを扱う事業者は少なからず被害を受けるだろう。
そこは映画やアニメ、医療といった業界専門用語など翻訳業界の進化を促すと信じるしかない。
いずれにしても世界の工場が中国ではなくなりつつあり、リーク情報も多言語で展開されている。それら主要言語をリアルタイム翻訳してくれる「Google Tensor」は頼もしい存在に思えたのだ。
やはり「Pixel 6a」を「ポケット翻訳機」として購入したくなってきた。
買い時の話。
やはり欲しい「Pixel 6a」。
以前6980円の格安タブレット「EGBOK P803」(レビュー記事一覧へ)を購入したイオシスで「Googl Pixel 6a」の未使用品が49800円にて販売されていた。
Googleストアでは定価53,900円で販売されていることから4,100円安く購入できる。
通信回線とのセット販売も安いため回線費用が最初から高額であればMNPの端末セットを購入したほうが安上がりになる可能性が高い。
Google 創立記念セールも9月9日から開催されるがPixel 6 Proの値下げ案内しかなく、新機種Pixel 7とは別ラインであり、かつ発売から3ヶ月も経過していないことから仮に値下げされても期待できない。
こうなると欲しい時が買い時なのだろう。
続き→Pixel7 / Pixel7Proの筐体と発売日、リークまとめ
リンク:Pixel 6a