iPhone/iPad充電できる多機能マイク「iRig Stream Mic Pro」発表、スペック・価格・動画

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イタリアのオーディオメーカーIK Multimedia(アイケー・マルチメディア)は日本時間2023年1月27日、人気のiRigシリーズより最新のマルチパターン・コンデンサー・マイク「iRig Stream Mic Pro」を発表した。

Lightning / USB-Cケーブルが同梱され、Windows / macOS / Android / iOS/iPadOSをサポート、オーディオインターフェイスとしても機能するほかiPhone/iPadの充電を行うことも可能となっている。

発売日は2023年2月下旬を予定。

「iRig Stream Mic Pro」のスペック・価格・動画

通常サイズのコンデンサーマイクにしか見えないが、オーディオインターフェイスとしても機能するため、ライブ配信やスタジオ録音等で活躍するYAMAHAの売り切れ&高騰が続く大人気「AG03MK2」(Amazonへ)のようにヒットするかもしれない。

iRigといえばApple製品というイメージが強いものの今回の「iRig Stream Mic Pro」はWindows / Androidもサポートしている。

主な仕様、機能

マイク性能

iRig Stream Mic Proは24-bit、96kHzの高品位なコンバータを搭載、マイク、ステレオAUX入力により原音に対して忠実、ニュアンスの豊かなサウンドを実現するという。

ダイレクト・モニタリング機能を備えたヘッドフォン出力を使って事前にレベルを確認することができるという記載があるのでSONYやSHUREのモニタリング用ヘッドホンなどが活躍しそうだ。

さらに2つのマイク・カプセル搭載により、次のような録音に対応するという。

  • ピックアップ・パターンを環境ノイズを抑えて対象に的を絞った収音が可能なカーディオイド(単一指向性)
  • 対談の収録に便利なフィギュア8(双指向性)
  • 空間全体の雰囲気をとらえるオムニ(無指向性)
  • バンド演奏の収録などに使えるステレオ録音

また、簡単に調整可能な入力ゲインとカットオフ周波数を選択可能なハイパス・フィルターも装備しており、ポッドキャスト、インタビュー、楽器、アンサンブルなど、あらゆる場面で鮮明でクリアな音声の収録が可能。

オーディオ・インターフェイス機能

3.5mmステレオのAUXオーディオ入力端子を搭載している。

そこからメディア・プレーヤー、キーボード、ミキサー、ターンテーブル、などを、内蔵マイク、ループバック再生音とミックスして録音、配信可能。

マイクとホスト・アプリケーション再生音のヘッドフォン・モニター・ミックス・バランスも調整できるとしている。

同社はスタジオ・セットアップ全体がコンパクトに統合された「iRig Stream Mic Pro」があれば、どこにでも簡単に、マイクとステレオ音源を組み合わせたコンテンツ制作、ライブ配信が行えると続ける。

Loopback+機能

iRig Stream Mic Proにはスマートフォン、タブレットのアプリの再生音を配信、レコーディングにミックスできるだけでなく、マイク信号をMixBox CS for iPadなどのアプリにルーティングしてリバーブ、EQ処理、ノイズ除去を行った後、その出力をInstagram、Tiktokなどの配信アプリに受け渡しすることができるLoopback+機能が搭載された。

一見すると単体マイクでしかない「iRig Stream Mic Pro」を使って、バックグランド音楽の追加、音声の調整機能のないアプリにて、豊かな、プロ品質のサウンドでの配信を楽しめるとしている。

ダイヤル1つで、直感的に操作可能

iRig Stream Mic Proの正面に設けられた大きなダイヤル(同社は「ノブ」と解説)1つで、すべての機能を直感的にコントロール可能としている。

ノブを押すたびにマイク・ゲイン、ヘッドフォン・ボリューム、ストリーミング・レベル、ループバック、モニター・ミックス・バランス、指向性、ハイパス・フィルターを示すアイコンが表示され、ノブにて各機能の調整が可能。

ノブを1秒間長押しすればマイクをミュート。

調整値はノブの周りの視認性の高いLEDインジケーターで表示されるので、暗い場所での収録時も安心としている。

 大きなノブを5秒間長押しすることで、動作モードをステレオ、マルチ・チャンネル間で切り替える可能。

デフォルトはステレオ・モードに設定され、マイク・カプセル、AUXステレオ入力、Loopback+をステレオにミックスする。
(主にInstagram、Facebook、Twitchなどのライブ配信アプリケーションに適したモード)

マルチ・チャンネル・モードではAUXステレオ入力、Loopback+はCh 1と2、デュアル・マイク・カプセルそれぞれがCh 3と4に送信される。
(こちらはGarageBand、Logic ProなどのDAWアプリにて4トラックのレコーディング、ミックスを行いたい時に便利なモード)

Lightning / USB-Cケーブルが同梱

iRig Stream Mic ProはLightning、USB-Cケーブルを同梱。

最新のiPhone、iPad、Android機器(USBオーディオ対応機種のみ)、Mac、Windows機ですぐに使えるとしている。

iRig Stream Mic ProはAppleのMFi認証を取得済みで別売のACアダプタ(iRig PSU 3A)を使うことでLightning接続のiPhone、iPadを充電しながら配信、録音を行えるという。

さらにiRig Stream Mic Proにはテーブル・スタンドと、マイク・スタンド接続用の5/8インチ – 1/4 インチネジ・アダプタが同梱されている。

ソフトウェア特典あり

iRig Stream Mic ProはUSBオーディオ・クラス仕様に準拠しているため、多くのストリーミング・アプリケーションで使えるとしている。

Windowsユーザー向けにはiRig ASIO Driver for Windowsを用意、モバイル機器ではオーディオ/ビデオ録音アプリのiRig Recorder 3 LE (iPhone/iPad/Android) 、ダイナミクス、EQ、リバーブなどプロ品質のオーディオ処理が可能なMixBox CS (iPad) が無料で使える他、通常11,750円のMixBox SE (Mac/PC) も、ユーザー登録特典として提供する。

価格と発売日

iRig Stream Mic Proは、日本の正規販売代理店より販売され、発売日は2023年2月下旬になるとしている。

価格はオープン(税込市場想定価格28,050円前後)

なお、アマゾンで製品名を検索したところ現在販売中のモデルだけが表示(Amazon検索結果へ)され事前予約は行われていない模様。

ちなみにマイク機能を省いたオーディオインターフェイス特化モデル「IK Multimedia iRig Stream Pro」は23,889円(レビュー5件の詳細はAmazonへ)で販売中。
(こちらは+48Vファンタム電源に対応しているほか単三電池でも動作するなど違いもある)

いずれにしてもオーディオインターフィエスといえば机に各種ケーブルを這わせて場所を取る製品だったのでマイク一体型は1つの夢を実現したのかもしれない。

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