ガスなし生活へ向け「風呂バンス」購入・レビュー、メリット&デメリット

 この記事にはアフィリエイト広告・広告が含まれています。

子どもが2人とも大学へ行くため、その仕送りに対応すべく地方への引越しを決意。

しかし、都市ガス暮らしに慣れてすぎてきたのかプロパンガスの恐ろしさを忘れていた。

東京ガスは毎月2000円前後だったが、契約先のガス会社にあったシミュレーションをすると毎月10,000円前後になるという結果に。

それなら「プロパンガス契約なし」でいいや、と決断。

ガスに頼らないキッチン用品を揃えた後、風呂の湯沸かし機器として「風呂バンス」を選んだ。

定価44,800円と高い割に故障の報告があること、似た機能を持つ中国製品は2,000円台からあるほか、日本メーカーの人気アイテムが2〜3万円台ということもあって随分と悩まされた。

そうして2週間ほど調べまわり、何度もシミュレーションを繰り返した結果「風呂バンス」が最適解と判断してAmazoプライムデー期間中に開催していた楽天お買い物マラソンを利用して購入した。

実際に利用した感想、メリットやデメリット、おすすめできる使い方とユーザーなどを記録していく。

「風呂バンス」購入レビュー

電気湯沸器はAmazonで格安の似たようなモデルが数多く存在する。

安い製品は2000円台で1500Wと高出力、レビューも300件を超えていたりと思わず試したくなるアイテムが多い。

それらはスティック状でバスタブに投げ込むタイプ(アイテム一覧はAmazon検索結果へ)、あるいはバケツなどに入れて簡易シャワーや内装工事に使ったりしているようだ。

そのスティックタイプで最も実績があるのはクマガイ電工の「湯沸かし太郎(SCH-901)」(Amazonへ)だと思う。

その価格は37,950円だが大抵27000円前後で販売されており、バスタブ専用モデルとなっている。

その半額以下で購入できる「SCH-900SC」(レビュー423件はAmazonへ)というモデルもあり、1万円台と安くバケツやポリタンクに引っ掛けて使えることから車中泊などでポータブルシャワーの熱源としても利用されている。

最初は割安で実績のある「SCH-900SC」で良いと思ったがバスタブには合わないこと、風呂バンスのようなかき回す機能がないため周辺の水温が設定温度に達した時点でヒーターが停止するといった報告から諦めた。

その問題はバスタブ用モデル「湯沸かし太郎(SCH-901)」も同じだった。

地味だが風呂バンスの”かき回す機能”は均等に温めて正しい水温を計測する上で重要だと認識した。

風呂バンスを選んだ理由。

先ほど触れたが風呂バンスは”エアーポンプ搭載”で対流を促進、湯沸かし効率と保温性能を向上させている。

温度調節は下記の2段階。

  • あつ湯(約44度±2度)
  • ぬる湯(約40度±2度)

室温28度のマンションであつ湯に設定して水からスタートさせたところ2時間で十分に温かいと思える温度に達していた。

楽天のレビューでは10年ほど使っていたが故障したため再購入したなど愛用者からの投稿もあった。

ちなみに風呂バンスを開発・製造・販売していた株式会社パアグは2022年1月20日をもって事業廃止(会社倒産)となり、その風呂バンスをゾリステン株式会社が引き継ぎ(お知らせページへ)楽天やAmazonに出店して販売している。

しかし、楽天やAmazon、Yahooショップなどには会社が倒産したので予備として2個注文したなどという書き込みがあり、それを見て注文したという書き込みが続くなど「調べない人が調べない人を巻き込む」という状態が発生していた。

いずれにしても長期愛用者がいること、引き継いだゾリステン版で極端に劣化したというレポートもないことから風呂バンスを選択した。

なぜ中国メーカーが販売する2000円前後のモデルを選ばなかったのかについて触れておくと、1500Wなのにアースがないことや初回から起動せず分解すると錆びついていたなどの報告から「感電死はしたくないな」と、そう思ったからだ。

このレビューを世に公開できているということは多分、私は生きている。

風呂バンスを使うメリット。

風呂バンスのレビューを見ていると次のようなメリットを見かけた。

  1. プロパンガスを解約したところ、電気代の加算分のほうが遥かに安かった。
  2. 家族の時間がバラバラなのに保温機能がバスタブにないから助かった。

「1」については一人暮らしなのか、それとも5人家族で保温を多用するのかによって大きく金額は変わるだろう。

ちなみに故障したという報告は保温機能を使っているユーザーが多いように感じた。

これは推測だが、保温すると(毛髪など)湯船の汚れや洗い流さないコンディショナーや石鹸の残りがある水を吸い取ってしまうため故障しやすくなり、一人暮らしは綺麗な水を沸かすだけなので故障しにくいといったことではないだろうか。

単純に稼働時間が短いということもあるだろう。

せっかくなので、プロパンガスについて調べると貸主がマンションやアパートを建てる際や競売物件を格安で入手してリフォームする際に必要なガス設備の初期投資分をLPガス会社が負担すると申し出て契約するようだ。

それを貸主に転嫁させているため、基本料金が高いという解説があった。

もちろん全てのケースが同じではないと思う。

その一方で、アクティブな借主が大家とガス会社に交渉して料金を安く契約しなおしても半年ほどで値上がりしてしまうという報告は何度も見かけた。

そういったことからプロパンガスは契約しないことにした。

個人的に感じている1つめのメリットは「ランニングコスト」だ。

幸いなことに電気は東京電力のまま、深夜割も検討したがポータブル電源とソーラーパネルを活用できる自信がないため決断できていない。

いずれにしても風呂バンスを数回ほど試した限り、夏場なら冷水から温かいと思える程度まで2時間ジャストで到達できた。

おそらく公表値3時間まで待てば”熱い湯船”になるのだろう。

私はのぼせてしまうので2時間ほどの水温でプライムビデオを楽しんでいる方があっていた。

そして2つめのメリットは「災害やトラブル時に強い」こと。

最近は数十年に一度というセンセーショナルな見出しが毎月のように放り込まれ、どこかしこでガスや水道が止まっている。

突然の大地震には対処できないかもしれないが台風や上流の決壊など予測できる災害も多い。

そんなときはポータブル電源で湯沸かしできる「風呂バンス」は強い。

もちろん給湯器が壊れてしまったというシンプルな問題にも対処できるし、湯沸かし機能のないバスタブで家族の成長に応じて変わる時間帯に保温対応できるという強みがある。

ただ下記の出力からポータブル電源を選ぶときには注意が必要。

  • 湯沸かし時:1000W
  • 保 温 時:150W
  • ヒーター出力:850W+150W(最大1000W)

消費電力1000WなのでスイッチONしてから数分は1000Wを超える数値が予想される。

それに耐えられるポータブル電源でなければならない。

また、冬場は公表値8〜9Hという湯沸かし時間に耐えるための大容量バッテリーを積んでいることも条件に加える必要がある。

それらを満たせば電気が落ちようともバスタブに水があれば風呂に入れる。

風呂バンスのデメリット。

オンリーワンな湯沸かし器「風呂バンス」にもデメリットは存在する。

  1. 本体の高さ高さ296mm+3センチまで水を貯める必要がある。
  2. スイッチOFFから2分間は取り出してはいけない。
  3. 電源ケーブルが恐ろしく太いので収納が大変。
  4. 稼働時にスイッチ部で動作音+小さな振動が発生する。
  5. アース線に対応するコンセントが限られている。

いずれもリアルで申し訳ないが、「1」の本体+3センチまで水を貯めるようとするとバスタブに水が目一杯となった。

購入前のイメージではバスタブの水半分くらいでサクッと温水に!などという目論みは見事に泡となって消えた。

購入前にキチンと高さを計測した方がよいだろう。

バスタブの水量を見て「冬場に9時間かかった」というレビューに納得できた。

ゾリステン関係者と連絡できる位置にいる人がいたら(倒れないよう吸盤を強化した)背の低いモデルを投入してほしいと伝えてもらえたらと思う。

それだけで購入者が増え、風呂沸かし器のジャンルとして確立さえするかもしれない。

インフラが高騰する時代、ゾリステン社は埋蔵金を抱えているように思う。

他にも「2」〜「5」のデメリットもあるが水量の問題が最も大きく、実際に購入した人を悩ませるだろう。

風呂バンスを購入して良かったか。

まだ都市ガスのマンションに住んでいるが風呂バンスを試した限り、十分に活躍できると思った。

電気給湯器よりも小さくて引越しの荷物にもならない。

これでガス使用量の大半を占める風呂が沸かせるのだから最高のアイテムだろう。

シャワーは洗濯機用のバスポンプなどを組み合わせたDIYで対処できた。

Amazonで2000円以下のポータブルシャワーも販売(Amazon検索結果へ)されているがバッテリー内蔵モデルは故障レビューが多く、錆付きの画像も多く見受けられる。

感電した人はレビューできないと思うので、そういった感想は見当たらなかったが、バスポンプ流用の自作シャワーは安全で安く、故障時もパーツ交換だけで済むのでオススメだ。

小学生のころからケーキをスポンジから作るなど料理好きで、一日一食になる前は鉄のフライパンや魚焼きグリルなどでキッチンでもガスをフル活用していたが、ガスの使用量を見直すとバスタブより遥かに少なかった。

魚焼きグリルからパンを焼くくらいなら最新の電子レンジで対応可能、湯沸かしも電気だけで事足りている。

まだプロパンガスの古いマンションに引越ししていないが、シミュレーションを繰り返した限り生活の質を落とすことなくガスなし生活を実現できそうだ。

プロパンガスと契約すると基本料金だけで2,000円前後となるため、風呂バンスをフル活用しても”それ以下の電気代で済む”のだから安上がり。

契約先や支払い先は少ない方が気が楽ということもあるが、単純に固定費を大幅カットできるためプロパンガスは契約しないだろう。

→今回レビューした風呂バンスを購入したゾリステン運営の楽天ショップ販売ページ

よく一緒に閲覧される記事

PAGE TOP ↑