楽天モバイルとトラベルルーターで固定回線化へ、スピードテスト結果
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WiFiテザリングよりも高速または安定した通信になることが多い「USBテザリング」。
本日到着したトラベルルーター「GL-SFT1200」を使うことで楽天モバイル「Rakuten最強プラン」の通信状況を向上できるのか試した。
具体的には次のような項目をレポートする。
- 2.4GHz接続でのスピードテスト結果
- 5GHz接続でのスピードテスト結果
- MacとiPhoneの同時ダウンロードによる通信状況
- Pixel7aはUSBテザリング中に充電できるか
これらについてスピードテストの結果とともに記録していく。
楽天モバイル + トラベルルーター = 固定回線へ
2.4GHzと5GHzでのスピードテスト。
2.4GHzと5GHzでは電子レンジを使っている時や周囲のWiFi混雑状況による改善が期待できる程度、そう思っていた。
そこはルーター専用器、侮っていたようだ。
まずは2.4GHzから見ていきたい。
2.4GHz接続のスピードテスト結果。
やはりPixel 7aのWiFiテザリングと同じくダウンロードで速度が出て、アップロードが低速という結果に。
これは予想通り。
Pixel 7aでは何度か接続を試すとダウンロード速度も低速になったことを思い出し、念のため何度かスピードテストを繰り返した。
さすが専用器、トラベルルーターという特殊な立ち位置ながらルーティングするデーモンは活発に活動しているようでスピードテストを繰り返し実施しても通信は安定していた。
もちろんPixel7aがUSBテザリングによりモデムとして特化できていることも大きい。
上図は最もダウンロード速度が遅くなった時の状態を撮影。
5GHz接続のスピードテスト結果。
今度は5GHz接続。
「GL-SFT1200」は初期設定で2.4GHz接続した開放されていないため、ルータ管理画面にある左メニュー「無線」を選び、タブ「5GHz WiFi」から有効にしてWiFiパスワードを設定する必要がある。
5GHzの初期パスワードは「goodlife」となっている。
これはルーター管理画面の初期パスワードと同じなので必ず変更したい。
近所にトラベルルーターの存在を知らしめたくない場合は「SSIDの可視性」を”非表示”にすることで近くの誰かがWiFi接続先リストを表示したときに見つからなくなるのでオススメ。
あとはPC/Mac等でSSIDと任意のパスワードを入力して接続すれば完了。
それでは、さっそく5GHz接続の実力を見せてもらおう。
なるほど、そうきたか。
電子レンジ稼働中に強いのは日常生活でわかっていたが、意外なことにアップロードが安定していた。
上図は8月8日の夕方に行なったスピードテスト結果。
下図は記事執筆中の8月8日の23時30分頃に行なったスピードテスト結果。
やはりアップロードが高い数値を維持している。
Pixel 7aはWiFiテザリングよりUSBテザリングのほうがロスが少ないのだろう。
それをトラベルルーター「GL-SFT1200」がキチンと配達してくれているといったところか。
以上のことからスマートフォンにはルーター機能までを求めるWiFiテザリングより、通信モデムに特化してもらうUSBテザリングが最適と思われる。
もしルーターに最適化したスマートフォンがあればWiFiテザリングも問題ないと思うが、Android OS搭載のモバイルルーターがあったら電池消費が大きくて効率が悪いように思う。
スマートフォンは単体通信に特化したデバイスだから「モデム」として機能するUSBテザリングが良いのだろう。
最も重要な「同時接続」を試す。
今回のテストで最も重要な「同時接続」「同時ダウンロード」における通信速度または通信遮断の回避ができるのかを試した。
先日レポートしたようにPixel 7aのWiFiテザリングではクライアントの1台が大容量のファイル転送を行っていると他のクライアントは影響を受けて極端に通信速度が遅くなり、やがて通信できない状態に陥った。
これがトラベルルーターで解決できるのかが重要。
今回は以下の3通りを試した。
- Pixel 7aでアプリの一斉更新中にMac端末でスピードテストやブラウジング。
- Macアプリの一斉更新中にiPhoneでプライムビデオを視聴。
- ROG Allyで3GBほどのPCゲームをダウンロード中にMacでNetflix。
ーーーーなんと、上記すべてクリア。
とくにトラベルルーター購入のきっかけとなった3つめのPCゲームをダウンロード中に起きる速度低下、これをクリアしたのが素晴らしい。
以上のことから次のことがわかった。
- Pixel7a、もといスマートフォンはUSBテザリング=単体通信が強い。
- トラベルルーターは下り/上りの処理が優秀。
Pixel 7aは充電できたか。
もう1つ密かに楽しみにしていたUSBテザリング中にPixel7aを充電できるかについては「充電可能」と判明。
トラベルルーター「GL-SFT1200」は充電器としても使える。
そのため外出中はWiFiテザリング、帰宅後もしくはカフェやホテルなどではUSBテザリング+トラベルルーターという構成にすることで自動的に充電まで行える。
iPhoneとPixel7aの2台を交互に充電していたので手間が大幅に削減できた。
「Pixel7aの充電書=トラベルルーターの上」という固定位置ができたのも嬉しい。
ちなみに「GL-SFT1200」は多機能なのでサーバー公開(ダイナミックDNS)やVPN、アドブロック、マルチWAN、ファイアウォールなど様々な機能が用意されている。
これまでスマートフォンやタブレット、PC/MACなど個別に行なってきたフィルタリングをルーターが処理してくれるのは助かる人も多いだろう。
ルーター管理画面には全て「無断複写・転載を禁じます」という文言が表示されているのでGL.iNet社の宣伝をして支援することができないのは残念だが優秀なルーターだと思う。
システムメニューの”概要”ではメモリ使用量やCPU(4コア)の負荷状況、ストレージ(128MB)の消費状況もグラフなどで確認できる。
そんな多機能で携帯性に優れた低価格なトラベルルーター「GL-SFT1200」だが、ファームウェアアップデートでUSBテザリングができなくなってしまった。
これについては何とか解決できたので次回レポートしたい。
→今回レビューした「GL-SFT1200 (Opal)」のレビューや動画はAmazon販売ページへ
次回→トラベルルーター「GL-SFT1200」のファームウェア更新でUSBテザリング不可に、対処法
前回→トラベルルーター「GL-SFT1200」購入レビュー、開封・セットアップ編