8.4型「ALLDOCUBE iPlay 50 Mini Pro」は買いか、割安な無印版とスペック比較

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まもなく日本で発売される8.4インチの最新タブレット「ALLDOCUBE iPlay 50 Mini Pro」を購入しようか悩んでいる。

先日Amazonで購入した筆圧ペン対応の8.4型「DOOGEE T20 mini」が返品ということになり、そのポッカリ空いた穴をCUBE製品で埋めようという浅ましい魂胆だ。

そこで割安な無印版(iPlay 50 Mini)とPro版(iPlay 50 Mini Pro)のスペック比較をして落ち着くことにした。

ALLDOCUBE iPlay 50 Mini Proと無印版のスペック比較

2機種は同じメーカーから発売され、その発売日も近いため共通スペックが多いはずだ。

そこで最初に共通スペックを書き出し、そこから発生するわずかな違いを見ていきたい。

スペック比較

2機種の共通するスペックを見る。

ディスプレイは、2機種いずれも8.4インチで解像度は1920×1200のインセル技術を採用、270PPIも同じとなっているが、輝度だけはPro版=320nits、無印版=300nitsとなっていた。

次にOS、2機種ともAndroid 13をプリインストールしている。

そして、意外なことに上記くらいしか目立つ共通スペックは見当たらなかった。

ここからは細かいながら全体的にスペックアップされているPro版を見ていきたい。

SoCに大きな違いあり。

最初はSoC、無印版は他社8インチと同じくUnisoc T606を搭載していたが、Pro版はMediaTek社のHelio G99を採用している。

このHelio G99とUnisoc T606を比較する海外サイトから紐解いていく。

1つめはUnite4Buyのベンチマークとスコア差をチェック。

BenchmarkMediaTek Helio G99UNISOC Tiger T606違い
Antutu358794157694127.53%向上
Geekbench1875
565
1178
317
59.17%向上
78.23%向上
3Dmark1101408169.85%向上

 

G99が大きくスコア差をつけており、その中でも3Dmarkは文字通り「桁違い」の大差を見せつけた。

同サイトは他にもPUBGやフォートナイトなどのfps値を掲載しており、G99が全てのゲームで高い数値を記録していることがわかった。

それもそのはずT606は2021年9月10日リリースの良くも悪くも枯れたSoC、対してG99は2022年5月23日リリースの最新チップだ。

どちらもオクタコア(8コア)だが最大クロックでT606=1.6GHzとG99=2.2GHzとった限界値で違いを見せつける。

さらにTDPもT606=10WとG99=5Wと省電力ぶりも伺える。

TDPはシンプルに消費電力ではなく熱設計電力のこと、インテルやAMDなどメーカーによって捉え方も異なるため単純に「5Wだからバッテリー駆動時間が延びる!」と断言はできない。

ーーーーーしかし、数千円の違いであれば処理性能が高く、省電力と思われるG99搭載のPro版が良さそうだ。

RAM処理速度に違いあり。

Versus.comの比較ではRAMスピードの違いが掲載されていた。

G99=4266MHzに対してT606=1600MHzとRAMの処理性能にも大きな差があるようだ。

内蔵GPUにも違いあり。

さらにCPU-Monkey.comの比較では内蔵GPUにも違いがあることがわかった。

T606の内蔵GPU「ARM Mali-G57 MP1」はベースクロックが0.65GHzとなっていた。

それに対してG99の内蔵GPUは後継モデル「ARM Mali-G57 MP2」を搭載しており、ベース=0.25GHzと低いものの新たにターボ機能を搭載していて最大1.07GHzにまで上昇する。

つまりゲームや動画視聴、写真加工などを行う際はターボが効くG99が良いし、グラフィックスを使わないときは0.25GHzで節電できるのも良い。

その他、異なる仕様をチェック。

1つめはRAM/ROMだろう。

無印はRAMが物理4GB+仮想8GB=合計12GB、ストレージが64GB UFS2.1という構成になっている。

それに対してPro版はRAMが物理8GB+仮想8GB=合計16GB、ストレージは256GB UFS2.1に。

どちらもmicroSDカードスロット対応で最大512GBまで対応と記載されていた。

従来のHDDとは異なりSSDの一種であるUFSストレージは大容量になるほど高速転送が可能になる性質からPro版の256GBは魅力的だ。

その一方で仮想RAM8GBを消費した場合、無印版は64GB-8GB=56GBとなってしまう。この他にAndroid OSのシステム領域を13GB前後は消費するのでストレージだけを見てもPro版の大幅増量は無視できない。

2つめはインターフェイス

まずカメラは前面5MPは共通ながら、Pro版=13MP(オートフォーカス対応)で無印版=5MPという違いがある。

カメラ性能でも大きな性能UPを果たしているのは驚いた。

次にUSB-Cをチェック。

2機種とも5V/2A充電は共通だが、Pro版だけUSB-PD 18Wの急速充電対応が明記されている。

しかもバッテリー容量が無印版=4000mAhに対してPro版=5000mAhと大容量になっている。

続いて通信性能対応周波数

Wi-Fi802.11ac対応は共通だが、Bluetoothは無印版=5.0、Pro版=5.2とここでもわずかな違いがある。

こういった違いは全てSoC(チップ)の影響によるものだが、ユーザーにとっては1つ1つが重要だったりする。

モバイル通信の対応周波数にも違いがあった。

Pro版の対応周波数
GSM→B2/3/5/8
WCDMA→B1/2/5/8
FDD→B1/2/3/4/5/7/8/20/28AB/66
TDD→B38/39/40/41

無印版の対応周波数
GSM B2/3/5/8
WCDMA B1/2/5/8
FDD B1/2/3/5/7/8/20/28 AB
TDD B38/40/41

4G通信のバンド数においてもPro版のほうが優れていた。1つずつ対応バンドを見ていった限り無印版だけが対応している周波数帯はないため、モバイル通信においてもPro版は完全な上位互換と言えそうだ。

本体サイズと重量を見てみたい。

無印版:202.7×126×7.5mm/292g
Pro版:202.7×126×7.5mm/306g

海外レビューでも伝えられていたが筐体は同じらしい。おそらくバッテリー1000mAh増量やAF対応カメラセンサーなどによりPro版は14gだけ重くなってしまったようだ。

価格を比較する。

今度は2023年9月16日時点の販売価格を見ていきたい。

Pro版の発売日は2023年9月20日で発売記念17,599円になるという。

無印版のAmazon販売価格は16,999円、定期的に行われるセールやクーポン発行イベントで安くなるほか、Pro版の発売後に価格改定も予想されることから無印版の購入は9月20日まで待った方がよいと思った。

スペック比較の感想・まとめ

「ALLDOCUBE iPlay 50 Mini Pro」がスペック面で圧倒、価格も僅差ということもあり、このタイミングで無印版へ突撃するのは無謀に思えた。

しかし、Pro版には唯一と言える弱点がある。

それは「Widevine L1非対応」ということ。

動画視聴がメインであればL1に対応する無印版を選んだ方が良いかもしれない。

ただスペック・価格ともに無印版を大きく上回っているため、悩む人が増えそうだ。

なぜか発売日前のPro版にも2件のレビューが掲載されており、無印版は142件のレビューが投稿されているためL1対応の無印版が全ての動画配信サービスを利用できたのかといった最新情報を回収できそうだ。

→最新の価格や在庫状況・レビューはAmazon販売ページ(Pro版または無印版)へ

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