G99搭載8.4型の2機種スペック比較、「Headwolf Fpad5」と「iPlay 50 mini Pro NFE」の違い
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最終更新日:2024/02/01
Novo7Auroraレビュー, その他・中華タブレット Headwolf Fpad5, iPlay50 Mini Pro NFE, スペック比較
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まもなく待望のHelio G99搭載8.4インチ「Headwolf Fpad5」が発売される。
先に発売した同じSoCを持つ8.4インチ「iPlay 50 mini Pro」シリーズは、UNISOC Tシリーズのチップに不満を持つ多くのユーザーを虜にした。しかし、シングルスピーカーや生体認証なしといった改善点も指摘されている。
そんな中で顔認証・指紋認証・BOXスピーカーを持つ「Headwolf Fpad5」が発表された。FPad3を持つユーザーからは同じデュアルスピーカー搭載ではないかと期待も高まる。
そして、発売記念キャンペーンでは特価18,999円にて販売することが発表された。
この値段は「iPlay 50 mini Pro NFE」の発売セール価格18,839円とほぼ同額(当時の記事へ)だ。「iPlay 50 mini Pro NFE」はそれ以降のセールで大幅値引きをしていない。そのため後から知ったユーザーは2024年モデルの発表もあり躊躇っているかもしれない。そんなユーザーの支持を集めそうだ。
「Headwolf Fpad5」と「iPlay 50 mini Pro NFE」でスペック比較
はじめに発売日と定価、プリインストールされるOSについてチェック。
発売日は約1ヶ月と少しの差。それを「僅か」というには中華パッドの新陳代謝が活力に溢れていることから難しい。
OSはAndroid 14と「Headwolf Fpad5」の方が新しい。「iPlay 50 mini Pro NFE」はカスタムROMに注力しているわけではないことからAndroid 13からのアップデートは期待しやすいと思う。
価格は5000円差。「Headwolf Fpad5」が少し安い理由は後述するストレージでコスト削減していることが影響していそうだ。
次に処理性能について見ていきたい。
ディスプレイでは多くの項目が同等ということもあって、輝度が目立つ。「Headwolf Fpad5」の400nitは中華パッドとしては明るい方ではないだろうか。
SoCは2機種ともMediaTek Helio G99を搭載、RAM容量も同じとなっている。大きな違いはストレージ。「Headwolf Fpad5」は半分の128GBで、かつUFSバージョンが0.1低い。
このストレージが価格差に影響しているように思う。もしFpad5の256GBモデルが発売されるなら29,999円に近づくだろう。
一方、外部メモリ(microSDカード)は最大容量が2TBまでサポート。SDカードはファイル形式を変えることで2TB非対応でも認識させることは可能だが巨大ファイルの転送などでトラブルが発生するなど問題がないわけではない。そのため、標準2TB対応は嬉しいポイント。
続いて、インターフェイスを比較していく。
スピーカーは「Headwolf Fpad5」の売り上げを大きく左右するポイントかもしれない。仮にBOXスピーカーがFPad3と同じ「デュアルスピーカー」であればWidevine L1対応による動画視聴体験で必要なサウンドの向上が期待できる。
(追記)
楽天製品ページにデュアルスピーカーという画像(下図)あり。
ちなみに新製品Fpad5とFPad3は筐体サイズが全く同じマイナーチェンジモデル。つまりスピーカーも同じ可能性がある。
手持ちの「iPlay 50 mini Pro NFE」はシングルスピーカー。せっかくの1080p再生動画も残念に思う時があるので買い替えも検討している
カメラの判定は難しい。ビデオ通話重視なら800万画素の「Headwolf Fpad5」が良いし、A4サイズの紙を処分するためのメモ撮影なら1300万画素+オートフォーカスの「iPlay 50 mini Pro NFE」が撮影しやすい。
USB-CについてはOTG対応を明記してあるが、今後の続報次第なところもあるので判断できない。充電については後述する。
生体認証では大きな差が開いた。「Headwolf Fpad5」は顔認証に加えて指紋認証まで備えている。フロントカメラを800万画素にした理由の1つかもしれない。
「iPlay 50 mini Pro NFE」を使っていてPIN入力やスワイプ操作が手間だった。最終的にロック画面なしにしてしまったが、セキュリティや簡易ログイン機能を使うのであれば生体認証は必須。ここはAndroid端末として大きな魅力となりそうだ。
今度は通信。
位置情報では対応衛星の数が異なること、WiFiは同じ、Bluetoothは僅かにバージョンが異なることに注意したい。
モバイル通信について「Headwolf Fpad5」は「ドコモ / ソフトバンク / 楽天モバイル(ドコモ回線)」対応としている。同じSoCを搭載する手持ちの「iPlay 50 mini Pro NFE」はpovo2.0と日本通信のSIMカードで通話とデータ通信ともに成功(当時のレビュー記事へ)した。接続の有無レベルで語れば恐らくKDDI回線も使えるだろう。
最後に筐体について。
本体サイズは誤差レベルの差、「Headwolf Fpad5」が縦横1mmだけ小さいので気付けないだろう。重量は公表値14g差となっているが中華パッドは実機が平気で20gくらい前後するので目安程度に。
バッテリーは「Headwolf Fpad5」が500mAhだけ多い。大容量バッテリーのスマートウォッチ程度の違いだ。一方、充電能力に違いがあり18W急速充電の「iPlay 50 mini Pro NFE」に対して10Wと頼りない。
「Headwolf Fpad5」と「iPlay 50 mini Pro NFE」の比較まとめ
やはり後発だけあって「Headwolf Fpad5」は生体認証やBOXスピーカー、最初からWidevine L1対応のG99搭載8.4インチと抜け目ないスペックに仕上げてきた。
定価が5000円ほど安い理由はストレージ、充電能力、衛星・Bluetoothなどのコストカットが挙げられる。
発売記念キャンペーンの値段が2機種いずれも1.9万円ということを考えれば、ストレージ2倍で18W急速充電に対応する「iPlay 50 mini Pro NFE」の凄まじさを改めて思い知らされる。さすが名機とも称されるタブレット。
「Headwolf Fpad5」のBOXスピーカーがFPad3同様のデュアルスピーカーであればコンテンツ消費端末として頭一つ抜きん出る。生体認証により各種ログイン作業も楽になるかもしれない。(追記:デュアルスピーカー搭載と判明)
一方、新たなライバル登場により「iPlay 50 mini Pro NFE」が値下げセールに力を入れることも期待できる。
「Headwolf Fpad5」の発売日2月1日に即日完売となるのか、それとも予約時点で売り切れとなるか。今後も注視していきたい。
(UPDATE:2024/02/01)
Alldocubeが発売日に合わせて128GBモデルを発表しました。
→FPad5対抗!「iPlay50 mini Pro NFE」の128GBモデル発表、記念クーポンで17,499円に(発売日ほか)
次回→「HEADWOLF FPad5」と「FPad3」で新旧スペック比較、価格差のメリットはあるか
前回→G99搭載8.4インチ「Headwolf Fpad5」発売記念セールで価格18,999円へ、L1対応/指紋ほかスペック・発売日
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