5,500円のONVIF防犯カメラ「COOAU AR-W605」購入レビュー、画素数など選び方

公開日: : 最終更新日:2024/09/04 周辺機器 ,

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限界別荘地は高原にあって星がよく見える。

それは同時に周りが暗いことを意味していて、夜には黒く塗りつぶしたかのような闇が広がり、草木が擦れる音の意味を覆い隠す。

足音の正体はわからない。

玄関にドアホンすらない古い別荘に住んでいるものだから外の様子を確認する術はなく、かといってセンサーライトを点けたところ真の闇を前に効果は限られていた。

そんなこともあって防犯カメラには次の機能を求めていた。

  • センサーライトの代わり
  • ドアホンの代わり
  • 監視カメラ

これを1台で済ませられたらと思い探したところ「COOAU AR-W605」にたどり着いた。

防犯カメラの選び方、「COOAU AR-W605」の感想

Amazonや楽天では数え切れないほどの防犯カメラ、監視カメラ、ネットワークカメラ、IPカメラ、PTZカメラがあった。

しかもその多くは似た機能を備えている。

それでも調べていくうちに共通事項があることもわかってきた。

防犯カメラの選び方。

まず、カメラの画素数。

これは500万画素の評価が高い。200万画素や300万、400万では不満の声があり、大抵は500万画素へ買い替えて満足しているといった内容だった。

次に電源方式。

これはバッテリー(+ソーラー)かAC電源か、LANケーブル(PoE)の3つが存在する。Ankerのように設置場所が自由な電池交換の完全バッテリー駆動タイプもあるが防犯カメラの性質上、そうそう手が届くような場所には設置しないのでたとえ180日ごとであっても取り替え作業はしたくないので除外した。

最初はバッテリー式で探していた。それはソーラー充電タイプが設置の自由さと単純に電気代が節約できて良いと思ったから。しかし、実際に先人の感想を読むうちバッテリー節約のために遡り撮影が遅かったり、リアルタイムで画面を見たくても接続に時間がかかるという当たり前の遅延報告が増えてくる。

監視カメラ、防犯カメラという性質から考えて電源直結が基本だと思った。

LANケーブルで電源を供給するPoE方式は複数台カメラやNASなどの母艦を伴う製品が多く、カメラ4台から16台といった規模に適しているように感じた。それこそカーショップといった店舗、二世帯住宅といった死角の多い場所に合う。

私の場合は1台、多くても3台(うち1台は屋内)くらい。

そうなると昔ながらのAC電源がよさそうだ。

このタイプは少し前ならLANケーブル+電源ケーブルと2本が必要だったが最近はWiFi規格も進化している。PoE方式と変わらない1本のケーブルで設置できるAC電源タイプの可能性に賭けた。

最後に視聴方法。

1つめはスマートフォン専用アプリ限定で映像が見れるという格安カメラ、これは専用のクラウドへ誘導してサブスクにより稼ぐことが目的のようだ。

2つめはスマートフォン専用アプリとPC専用アプリに対応する少し高めのカメラ。これも似たような仕組み。PCアプリがあることで多くのユーザーが柔軟な構成を組める勝手に誤解して購入、最終的に同じシリーズ限定などの制限で苦しんでいた。非常に紛らわしい。そういったビジネス。

ここには先ほどのPoE方式を採用した本格風な中華カメラや、日本の大手カメラ(なぜか200万画素で20万円セットなど)も含まれる。

3つめはONVIFなど統一規格に対応したモデル。

官公庁にも納品しているとして楽天で人気の日本企業がWTW(製品一覧は楽天へ)も一部機種で対応していたが、よくよく調べると中身は中国メーカー製で、サポートが充実しているというわけではないようだ。ブランディングがうまく機能してしまった企業という印象。実は高い分だけ安心できると思って数日間は第一候補だった企業だ。

そう、似た見た目で同じような機能の防犯カメラは数多くあるものの、実はマトモな製品は少なかったのだ。

かといって日本メーカーでオープン規格に対応、500万画素となれば平気で20万円や40万円となる。

もういい。日本企業の多くが中華メーカーなら機能重視の格安かつレビュー多めの中華カメラでいい。

そう思った。

今回レビューする「COOAU AR-W605」は500万画素、ONIVF対応、回転監視、遠距離監視、夜間カラー、赤外線撮影、双方向音声、電源方式、WiFi接続・・・そう、全て揃っていた。

ほぼ同じ機能を持つ製品もいくつかあったが他はレビューが17件や312件といった数で、「COOAU AR-W605」だけ1059件(レビューとスペック詳細はAmazonへ)と頭1つ抜けていた。

何よりも背中を押したのは「マイナス20度まで対応」という箇所。意外とマイナス10度までが多い防犯カメラのなかで強気の数字だ。

2024年8月25日の時点で朝の室温が16度と低く、日中も最高23度ほど。最後まで長袖を手放せなかった2024年の夏。うっすらと汗をかく機会なんてカーポート撤去や伐採の時くらい。

夏でも肌寒いという別世界、寒冷地仕様で探すと機能が少なく、2倍以上の値段になる。そうやって少しずつ選択肢が見えてくると「COOAU AR-W605」が救世主に見えてきた。

「COOAU AR-W605」の開封から設置・感想

ここからは開封の様子を簡単にレポートしていく。

専用パッケージ、防犯カメラは型番のない製品が多い中で「AR-W605」という名があるのも背中を押したポイント。

パッケージに日本語は見当たらないもののWiFIを扱う製品として技適マークの印字は安心できた。

パッケージから中身を取り出して撮影、外壁用のネジまであった。

取扱説明書はイラスト付きの日本語。かなり見やすい。

カメラ本体。

電源はUSB-C経由、付属のUSB充電器を使うことも可能となっていた。

このドーム型を一度は設置してみたかったのだ。

これがドアホンとなり、帰宅時のセンサーライトとなり、監視カメラとなる。自然と鼓動が高まってきた。

microSDカードは付属していないので古い使用品を机から取り出す。

外壁用のボックスやら何やらを取り付けて無事に設置完了。

電気工事士の免許が必要な箇所は依頼する必要があり、その時間を除けば15分ほどで設置は終わった。

無事に通電を確認、取説に従いスマートフォンアプリをインストール。あとはアプリに従って設定をすれば5分ほどで終わった。

実際に「COOAU AR-W605」を使った感想

この記事は動作確認のため、設置してから3日後に書いている。

はじめに監視エリアの設定をしておくと、その範囲に変化があればiPhoneに通知が届くようになった。エリア設定は監視カメラの映像を見ながらブロックで区切られた箇所を選択してオレンジに塗りつぶすといった作業。とても簡単だ。

このエリア設定を終えると監視範囲に入った者を追跡しはじめた。

試しに玄関へ出てみるとカメラが追いかけてきて、iPhoneへ通知される。バッテリー方式はワンテンポ映像表示が遅れるそうなので電源方式でよかったと思う。

それでもWiFIタイプは瞬間表示ではない。そこはPoE方式のLANケーブル(有線の映像転送)に敵わない。もっともNASからWiFIで映像を飛ばすなら変わらないかもしれないと思う。

不在の時でも履歴が残っているのでアプリ内にある履歴、もしくはカレンダーから監視映像をチェックできる。

注意点としては反応レベルを高くすると大きめの虫に反応してしまうこと。感度を高くしているせいか車も捉えていた。

夜間でも白黒ながらハッキリと映像を確認できたのは良かった。赤外線モードでも十分だがアプリからライトをつけるとカラー表示に切り替わる。

とても優秀だと思った。

次回は、ONVIF対応ということでミニPCで構築する防犯カメラシステムの後編へ入りたい。

なお、「COOAU AR-W605」は定期的にセール値引きもしくはAmazon販売ページで半額クーポンを発行している。私は運良く半額で購入できた・・・のか?

→今回レビューした防犯カメラの詳細はAmazon販売ページ

この話には続きがあります。
2台目を購入、防犯カメラ「COOAU AR-W605」と円柱・取付グッズを揃えた話

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