(2025年6月時点)ChatGPT Plusで使える各モデルの制限リスト、利用順番に注意しよう
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先日SNSでGeminiの月額20ドル課金するサブスクへ加入したと呟いたが、最終的に解約してChatGPT Plusへ加入した。
その理由は多くのGPT加入者と変わらないと思うが、応答が自然でストレスを感じないこと。さらに調べ物をする際に人間っぽくサーチしてくれることも大きかった。
具体的に書くとGeminiで「ウェブサイトの要約」を実行した場合、短い内容しか出力されない。その原因はウェブサイトに時折ある「もっと見る」「more」といった物理的な操作をしないと文章展開されないケースだった。そうした場合にGeminiはあきらめてしまう。一部モデルでは「もっと見る」を辿って文章展開してほしいと伝えると対応してくれる時もあった。しかし、一定時間が過ぎると同じ指示をしても対応できないなどストレスがたまる。かといって「もっと見る」を開いた状態のURLを取得することもできない。それはGeminiの有料版に限らず最新Geminiシリーズを無料体験できるGoogle AI Studioでも発生した。
上記はほんの一例に過ぎない。だが、そういった「残念体験」をChatGPTは無料版からクリアしていたのだ。
だから、私はGeminiを解約した。
そもそもGoogle自身が、Geminiの20ドルプラン以上の機能をGoogle AI Studioで無償提供している。さらにGemといったカスタム指示(GPTs相当)を無料で提供しているのだ。ほかにもGoogleスライド等からGeminiに相談できるなどサブスクに入らなくても十分に楽しめることも大きい。これまでの「Google検索」という無料ウェブサイトを進化させた姿こそが「Google AI Studio」だと思っている。そんな状況だ。そうなるとGoogle.co.jpへのアクセスと同じように無料で利用して調査結果が期待値を下回れば他(ChatGPT)を当たるという流れでよいと思った。やはりGoogleは検索事業と同じく無料提供+広告収益というスタイルがあっているのかもしれない。
――――というわけで、有料版ChatGPT Plusに加入した。
そんなサブスク加入者へ立ちはだかる最初の壁がある。
それはChatGPTで標準設定されているバランス型「GPT 4o」モデルのままでいいのか問題。それとともに浮上する疑問、制限の厳しいGPT o3モデルとは何のかといったことについて、Plusプランの利用制限回数を犠牲にしてo3モデルへ尋ねた結果をレポートしたい。
ChatGPT Plusの各モデル利用制限を表にする
さっそくChatGPT o3に作成してもらった利用制限を見ていきたい。
| モデル | 利用可否 / 制限 |
|---|---|
| GPT-4o | 〇(80件 / 3時間) |
| GPT-4.5 Preview | 〇(10件 / 週間) |
| o3 | 〇(50件 / 週間) |
| o4-mini | 〇(150件 / 日) |
| o4-mini-high | 〇(50件 / 日) |
| GPT-4.1 | 〇(40件 / 3時間) |
| GPT-4.1-mini | ◎(無制限) |
| o3-mini | △(Plusプランでは選択不可) |
| o3-mini-high | △(Plusプランでは選択不可) |
| GPT-4o-mini | △(GPT-4.1-miniに置き換えられたため利用不可) |
| GPT-4o-mini-high | △(同上) |
・・・
上記はGPT-o3モデルという一週間に50回しか使えない貴重なモデルを使って調べてもらった結果だ。
そのため、表自体はo3モデルが何度も検索して、思考を重ねて生成した結果となっている。実施の結果には情報の正確性を自分で確認できるURLと説明も添えられていたが、それを書き出すと長くなってしまうので興味があれば実行してみると良いと思う。
いずれにしても上記レポートは2025年6月2日時点のデータ。この内容は他のAIが進化すれば対抗するようにアップデートされるので注意したい。
どのモデルを使うのが良いのか、使う順番。
まず何を使ったらよいのかについて触れたい。
- バランスよく会話や調べ物をしたい=GPT-4oモデル(標準で設定済み)
- 1分や2分くらいの思考時間は待てるからキチンと答えてほしい=o3モデル
つまり「ベストを尽くしてほしい」と相手に求めちゃうなら「o3モデル」を選びたい。しかし、利用制限が厳しいことが表からもわかる。そこでおすすめの使い方は次のような順番になるだろう。
- 少し思慮深い回答+加速=o3-mini-high(1日50回まで)
- 少し思慮深い回答=o3-mini(1日150回まで)
- 思慮深い回答=o3(1週間で50回まで)
上記の1~3という順番で使っていくと良いと思う。
さらに具体的な利用方法を書くなら
- 何か思いついたから気軽に使いたい=4o(3時間ごとに80回まで)
- これについて調べてほしい(+急がない)=o3-mini(1日150回まで)
- これについて調べてほしい(+急ぐ)=o3-mini-high(1日50回まで)
- 詳しく調べてほしい(+急がない)=o3(1週間で50回まで)
こういった感じだろうか。
普通の会話というかネットで調べ物をする程度なら4oで十分、少しウェブサイトを検索して比較してほしいという絡みが発生してきてからoXシリーズを使うようにしている。
ナンバリングとminiの話(余談)
私のようなAI初心者には「ナンバリング」の意味がわからないというところから始まると思う。
私が調べた限りでは「番号+o」は標準モデル、その反対となる「o+番号」は思慮深いモデルとなるようだ。ナンバリング自体は最初が「1」からスタートして現在3や4までアップデートされているようで、MSで例えるならWindow 10からWindows11に変わったという認識でよいと思う。
次にややこしい「o3-mini」について説明したい。
まず思慮深いモデルの初号機が「o1」だった。
そのあとに「o2」が登場するはずだったものの、どこかの国で商標登録されていたらしく「o3」が後継モデルとなる。そんな番号飛ばしの後継モデルがリリースする直前に登場したのが動作の早い軽量シリーズである「oX-mini」。この流れにより「o3-mini」は存在しない「o1-mini」とイコールとなる。言い換えるとo1の思慮深さを削って2分とか待たずに素早く回答するよう目指したo1エンジン搭載miniモデルが「o3-mini」となる。
それを理解すると現在提供中の「o4-mini」のエンジンが1つ前の世代である「o3」ということを理解できる。
そのため、o3は「週50回」と厳しい利用制限なのに対してo4-miniは「毎日150回」と制限が緩和されているのも頷けよう。
(追記)
少しややこしいところがあったので追記したい。
- o3 は 2025 年 4 月にリリースされ、o1 の後継として「より高度な論理的思考・深い推論」を行うために開発されたモデル。
- o1 Pro は、o1 に対して「より長い時間・多くの計算資源を割り当てることで、複雑な問題をより精緻に解けるようにした“強化版”」。つまり、コア部分のアルゴリズムは共通でも、Pro モードでは一つひとつの問いに対して“より深く、よりじっくり”推論して結果を返す。
- o1 Pro モードは Plus プランにはない最上位のモデル、Pro プランでのみ 50 メッセージ/週 の枠で利用可能。
- Plus ユーザーが o1 Pro を使うには、プランを Pro へアップグレードする以外に方法はない。
o1は初期モデルではあるがo1 Proは別格で、o4がリリースされている時点でも最上位のモデルに位置付けられているようだ。
編集後記
これまでのGoogle検索をして複数のウェブサイトを開いて探す。といった作業は全てAIが担う時代へ突入した。
つまりウェブサイトAを要約して、リンク先にあるウェブサイトBからも情報を集め、それをユーザーが定義した文章構造で出力といったことが可能だ。
この記事みたいに個人の感想が濃厚な記事は生成できないが、よくYouTubeにあるような「ゆっくり系」「歴史系」「雑学系」「日本賛美系」といった類は全て台本から動画生成、音声合成まで限りなく自動化できていることがわかる。実際に私も作ってみたところある程度の手作業は必要なものの、知識ゼロというかAI初心者でも「よくある歴史ゆっくり」ならプロンプトで生成、テンプレート化することができた。
あとはキャラに個性を付けて、漫談を30本ほど読み込ませてテキストを自動生成すれば、それなりに稼げる「ゆっくり動画」を1日1つのペースで作れるだろう。
ただ、これらはYouTubeのアルゴリズムによって駆逐されると思う。
VEO3によってリアルな架空CMを量産できる時代が開けてしまったからだ。これによりvTuberはもちろん実写のYouTuberさえも「実在の証明」を試されることになってきた。住所確認といった形式的な手続きの話ではなく、本当に実在するのかという話。mr.childrenの楽曲「フェイク」にあるような「世界中が刷り込まれていく。嘘を信じていく。すべてがフェイク、それすら・・・」という歌詞がリアルになりそうだ。




















