自作の軽キャンに外部電源をつけてパルス充電器によるサブバッテリー充電はできるか
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周辺機器
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いやはや山奥の標高1100mで暮らしていると連日の外気温3度は当たり前だ。
日中こそ12度〜15度くらいにはなるが、風は冷たい。
昨年レビューした電熱ベストが活躍してくれている。
さて、軽トラックの荷台へ載せるキャンピングカーシェル(の箱、外枠)が完成したと以前の記事で触れたが、現在は内装にチャンレンジしている。
下記の写真はベッドにもなる掘り炬燵(ほりごたつ)を自作して設置したところ。

自作コタツなので熱源は豆炭(専用の中具)を取り付けた。
この豆炭は長時間あたたかいけれど一酸化炭素中毒の危険がある。私のシェルはパナソニックの静かな換気扇(Amazonより楽天の方が安かった。購入品の製品詳細は楽天販売ページへ)を24時間稼働させるので問題はないが一酸化炭素チェッカーも設置する。
同じく以前レビューしたキャンプ用の最強な座椅子も持ち込んで屋外でキーボードを叩いている。寒くなってきたので虫も鎮まり、ライトキャンパーの心を持つ別荘オーナーたちが騒ぐ声も薄らぎ、定住組の静かな時が流れている。
ここまで来ると最後の電気関連に入っていくわけだが、非常に複雑で何度も挫折している。
そこで記事にすることで考えをまとめる作戦へ移行する。
具体的には作業手順、必要なもの、どうしたいのかを記録していく。
軽トラに外部充電をつける
先ほど「外部電源」と書いたが、それとは別に「走行充電システム」の導入がある。さらに言えば普通の自動車でも気軽に実践できる「インバーターの取り付け」(軽キャンピングカーなので2000W出力を購入済み)も含めれば3段構えのシステムインストールとなる。
サブバッテリーは100Ah/12V(リン酸鉄リチウム)を2個、結構な重さになる。
この重量問題は新たな問題を巻き起こす。
軽トラの重量制限350kg以下に収まるようシェルと内装を考えなければならないわけだが、不安な場合は軽トラの支えを強化する必要がある。
耐荷重に強くするためには「標準の3枚リーフ」から4枚へすべく増しリーフ導入が一般的だ。
下記の通り、決して安くない出費となる。
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◇◇◇
上記の価格だけではなく、取り付けも大変だ。
ジャッキアップして車体の下へ潜り込んで3枚の錆びついたリーフを自力で外して、4枚リーフに変更する。しかも修理工場が行うようなボルトの締め上げ、トルク管理も必要になる。さらに4枚リーフにすると車体の調整で別のカスタマイズも必要になるという。
これを避けたかった。
その対策として、私はキャンピングカーシェルは200kg以下に抑えた。
下記の必須条件を維持したままというのは中々に大変だった。
- シェル内で立てること
- 全面に断熱材30mmを入れる
ここへ重い200Ah/12Vを積んでいく。
基本的に私1人しか乗らないので、運転席側にバッテリー設置すると重さが偏りカーブで転倒するかもしれないし、タイヤへの負荷も気になる。
かといって助手席側へ設置すると起動用バッテリー(鉛バッテリー)が運転席側にあるので配線が大変。内装の配置も変わるし、どこから外部電源とソーラーパネルのケーブルを引き込むのかにも影響する。
————だから、何度も挫折していたようだ。
外部電源と走行充電は別に考えよう
私の考えが堂々巡りになっていた原因は「外部充電と走行充電を効率よく連携させたい」と思っていたからだ。
- 走行中:起動用バッテリーから走行充電器を経由してサブバッテリーへ充電
- 停車中(自宅やRVパーク他):外部電源から〜以下略
そうではない。
ここがイケなかった。
外部電源はシンプルに電源タップにでも繋いで終わりでよかったのだ。
なにも外部電源をスタートさせたら自動でサブバッテリーを充電させたいなんてことを考えるから、走行充電器の説明書にない接続方法を考えなければならないのだ。
まず私が2024年7月に購入して2025年10月まで温存していた負の資産である走行充電器を確認する。
◇◇◇
すでに新モデルが登場して廃盤になっていた。
別荘リフォームも同時進行していたとはいえ、悲しくなってくる。今からでもすぐに実行するようにしたい。ちなみにプライムデーだった記憶があり当時22949円で購入していた。安く買えたことが救いだ。
次に外部電源のコネクター。
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◇◇◇
こちらは2025年10月に入ってから購入した。
さすがに私も学習してシェルが完成してから注文している。よくやった自分。
外部電源を構築するための防水に対応した延長コードも同時購入した。
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◇◇◇
長さは20m。
RVパークなどで利用するだけなら大抵は店舗側が延長コードを用意してくれているはずだし、自分で用意するとしても10mもあれば足りることが多いらしい。
20mは不要なはずだ。
しかし、私は住所確保用(住民票と配送先住所の対策)に購入した中古別荘の駐車場にて軽トラを仕事場とするので、その際に別荘の外部電源から配線するため20mを選んだ。
余談だが防水タイプの延長ケーブルといえば下記のような末端が円形になっているものが多い。
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レビュー:2670件
◇◇◇
基本的にはこちらを選ぶことが推奨されていた。
しかし、私は防水タイプながら末端が円形ではないプラグ仕様にしている。
その理由は、住宅用やRVパークの外部電源コネクタは円形プラグが入らないという報告を何件かみかけたからだ。あるユーザーはペンチ等で円形部分をカットしていた。
私の購入した中古別荘の外部電源は屋根付きウッドデッキの廊下の中央にあるので雨の心配がない。もし、雨ざらしの場所にある場合は注意したい。
ただRVパークへ行って電源オプションで2000円を支払ってから延長ケーブルが用意されていないとか、円形タイプが差し込めずに料金だけ支払ったという事態にならないよう気をつけたい。
◇◇◇
上記の他に半田付けセットであったり、シェルあるいは荷台(鉄)に穴を開けるためのドリルやインパクトといった小物が必要になる。
以上のアイテムがあれば自宅やRVパークからシェルの中へ電気を引き込める。
ちなみに電気工事士の資格は不要となっている。
走行充電器を経由しない方法
ここからはシェル内に外部電源を設置してコンセントがある前提で話を進める。
通常であれば、ドライヤーなどをコンセントに差し込めば電気が使えたとして「はい、よかったい、よかったい」と言って終わるところだ。
しかし、私はサブバッテリーを充電したい。
そこで過去にレビューしたパルス充電器を使うつもりでいる。
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◇◇◇
鉛バッテリーを修復、回復させるパルス充電器だが、同モデルはリン酸鉄リチウムイオンバッテリー(LiFePO4)の充電にも対応している。
リン酸鉄の修復機能はない。
そのため、純粋な充電装置として使うことになる。
このBC-200PROは説明書を読むと、電流選択画面で20Aを選択して最大200Ahまでのバッテリーサイズまで充電できる。
私の環境は「100Ah/12 x 2(2台を並列接続)」だから1台目マイナス端子と2台目プラス端子に接続する200Ahの状態であれば充電できそうだ。充電時間は一律で4.5H〜15Hとのこと。
念の為、リン酸鉄リチウムイオンバッテリー向けの専用充電器を見ておきたい。
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上記の販売ページを見ていただくと私のパルス充電器と変わらないという主張が伝わると思う。
パルス充電器をシェルに積んでおけば、バッテリーが上がったとしてもサブバッテリーを使って復旧できるので、金額も安いのでBC-200PROで良いと判断した次第。
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具体的な使用手順は次のような感じ。
- BC-200PRO(電源OFF+電源に未接続)をサブバッテリーの端子にクリップ接続
- 外部電源を接続
- シェル内の外部電源用コンセントにBC-200PROを接続
- 電源ON
- LiFePO4モードと20Aを選択して充電開始
BC-200PROの最大出力は250Wと書いてある。そのため外部電源から引き込んだ先にある電源タップで空いているコンセントがあればMacBookやスマホの充電も行えるだろう。
なお、私が2つ購入しているバッテリーは下記の通り。
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Amazonの購入履歴から移動すると上記アイテムになる。ご覧の通り私が購入した100Ah/12Vではなく、200Ah/12Vのモデルになっていた。もう販売していないのだろうか。
このバッテリー、本当は中古別荘の非常用電源として使うことも想定していた。
そんなことを考えているから、どちらも進まないのだということではじまった今回の記事に至る。
軽トラに外部充電をつける手順
ここからは外部電源からサブバッテリー充電までの流れを考えたい。
- 荷台からはみ出したシェルに下から穴を開ける
(外部電源メス側のサイズまで穴を拡げる) - 延長コード20mのメス側を短くしてカット
- 「メス側のケーブル」(A)をシェル内へ持ち込んで、内側から穴へケーブルを通す
- メス側のケーブル被覆を剥く、半田ごてで外部電源メス側を繋げる
- シェルの穴を外部電源メス側で塞ぐ、変成シリコンコーキングで防水処理
- 通電テストをして完了
上記(A)について防水タイプの延長コードをカットしたからといって、それを使わなくても良いかもしれない。
たとえば下記のような埋め込みコンセントのケーブルをカットして設置する方法がある。
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◇◇◇
私のように山奥の駐車場でシェルを仕事場にして、ミニキッチンで食事をするくらいなら上記みたいなUSBポート付きの埋め込みコンセントを直接つないだほうが使いやすいかもしれない。
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価格を抑えるなら家庭用の埋め込みコンセントが良いと思う。延長もしやすい。
———話を戻そう。
◇パススルー充電を考える。
私のやり方では完全なるパススルー充電を実現できる。
サブバッテリーを経由しないから貴重な電池の充電サイクル回数を失わないし、なんなら引き込んだ電源を使いながら一緒にサブバッテリーの充電も行える。
何度も挫折していた理由は走行充電器を経由する方法を考えていたからだ。
この方法はブレーカー、分岐といったアイテムを使わないと外部電源に接続しているのでバッテリー経由で電源が供給されてしまうため、次の二点において問題が発生する。
- バッテリーの寿命が削られる
- インバーターの最大出力に縛られる
サブバッテリー経由のメリットは最終的なコンセントが1つにできること。
一見するとシンプルだがサブバッテリーを消費するし、インバーター性能にも左右される。
たとえばインバーターが1000W上限だと使える家電も限られてしまう。とくにDC12Vエアコンのような電力消費が激しいアイテムを使うなら走行充電器ではなく、外部電源用の電源タップから電源を確保したほうが良い。
このときに注意すべきポイントがある。
エアコンや電気毛布、カーボンヒーター、電子レンジ、冷蔵庫などを通常の走行充電器から切り離して、外部電源ルートへ切り替える必要がある。
サブバッテリー経由と外部電源経由のコンセント差込口を2系統も用意しなければならないのだ。そして、毎回差し替えする必要がある。天井照明など直接配線している電装関係の対処も考える必要がある。
◇インバーター経由にするべきか
ここで話を整理したい。
外部電源コネクタで引き込んだ電気を下記2つのどちらへ流せば良いのか。
- 外部電源専用の埋め込みコンセント経由で使う
→(A)サブバッテリーを経由しない完全なパススルー充電が可能。
→(B)コンセント差し込み口に繋いだ家電の差し替えや直接配線の電装関係の問題あり - サブバッテリーを充電して、その先にあるインバーター経由
→上記(A)は実現できないが、かつインバーターの出力に左右される
→上記(B)の問題は発生しない。 - リレーを使って外部電源とインバーターを切り替える。
→上記(A)を実現できる
→上記(B)の問題も解消できる
理想は「3」だろう。
それを実現するためには家庭用コンセントの上限1500Wを超えるインバーターを用意する必要がある。
私は下記のアイテムを購入していた。
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◇◇◇
上記のとおり最大2000Wに対応している。
しかも、2024年9月16日に私はリレーも注文していた。
◇◇◇
がばい驚いたとよ。
よくやった過去の自分!
このリレーを使う場合、下記のような流れになる。
- (走行充電システム末端の)インバーターのコンセントからリレー端子へ繋ぐ
(通常であればインバーターに家電を接続するけど、それを行わない) - 外部電源メス側には電源タップAを繋ぐ(カットした延長コードは使わない)
- 電源タップAにパルス充電器BC-200PROを接続してサブバッテリーと繋いでおく
- 電源タップAから出した拡張ケーブルとリレーを繋げる
- リレーの出力端子にケーブルを追加、最終コンセントに繋げる
- すべての家電は最終コンセントへ繋ぐ
上記の手順でうまくいくはず、あとはリレーの接続方法だけを把握したい。
色々と調べていたら私の環境に似た動画を発見した。
かなりイメージと近い。
私はサブバッテリーを専用充電器ではなくパルス充電器で行うほか、レノジー走行充電器が軽トラに合わせて20Aなのでヒューズなどの数字が異なる。
あとは外部電源コンセントと外部電源の引き込みコードの2つを「カットした電源タップ」にまとめてしまうという違いもあるが、かなりイメージに近い。
よし、これにしよう。
次回は実際にリレーを経由して家庭用コンセントとサブバッテリーの自動切り替え(瞬間切り替えなので本格UPS)を実現した手順を記録していく予定だ。

気付けばブログ執筆そのものがライフワーク。ども、タブクル管理人です。
かつて夢見た「タブレットやスマホを操り、生産的な活動をする未来」。最近は、その実現を加速させるAIに夢中です。AIは思考力を奪うという意見もありますが「どう使うか、どんな指示を出すか」と、以前より思考力が試される時代の幕開けだと思います。





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