日本マイクロソフトが10月25日より発売している新型タブレットPC『Surface Pro 2』と1インチ大きいソニーの『VAIO Tap 11』でスペック比較を行いたいと思います。

『Surface Pro 2』vs『VAIO Tap 11』スペック比較表
『Surface Pro 2』と『VAIO Tap 11』(店頭販売モデル)のスペック比較表です。

OSは重要、「リモートデスクトップ」利用可否が決まる
「Surface Pro 2」はOSに「Windows 8.1 Pro」を搭載しており、先日Microsoftがリリースした「Android / iOS用リモートデスクトップアプリ」から接続が可能になっています。またWindows 8.1 Proを初期状態でプリインストールしているため、ドライバなどが安定していることもポイントが高いと思います。(2013年10月25日にWindows 8.1アップデートを適用したLenovo IdeaPad Yoga13がドライバ不具合によるブルースクリーンの連続で使用不可となり、リカバリーして解決しました。)
「VAIO Tap 11」の店頭販売モデルはOSが「Windows 8」のため、Android / iOSデバイスからリモートデスクトップアプリによる遠隔操作ができない状態となっています。ソニーストア販売モデルでは「Windows 8 Pro」が選択できます。また、ソニーは将来的にWindows 8.1へのアップデートを発表しています。
※1・・・「Surface Pro 2」はメーカー仕様表に「64bit」という表記がなく、海外メディアやハンズオン動画などから「64bit」と判断。「VAIO Tap 11」はメーカー仕様表に「64bit」と明記されています。
ストレージ、空き容量を比較する
先日、「Surface Pro 2」は分解するのが極めて難しいと「iFixit」が評価しているように、ハードディスクの交換はノートPCのようには行えないため、使い込んでから重要になる要素です。
それを踏まえると「Surface Pro 2」が「512GBモデル」を投入してきてくれたのは喜ばしいことだと思います。「VAIO Tap 11」は店頭販売モデルでは「128GBモデル」だけしかありませんが、ソニーストア販売モデルでは「512GB」まで選択可能となっています。なお、ともにMicro-SDXCカード対応スロットを備えており、最大64GBに対応しています。
今後、登場する8インチのタブレットであれば128GBほどあれば満足できますが、8インチほど持ち運びに向かない11インチのモデルはストレージの大容量化が求められそうです。
処理速度、CPUの比較
「Surface Pro 2」は最新の第4世代Intel Coreプロセッサ「Haswell」が搭載されています。米CNETによるマルチタスク処理速度の比較では、初代Surface Proよりは若干高速化が見られたほか、 「VAIO Tap 11」よりも処理速度が早いという結果がでています。バッテリーについて明確な表示をしない方針となっており、唯一の公式発表は初代Surface Proよりも75%向上したという情報です。
※3・・・海外メディアからはり過去に「42Wh」であることが伝えられています。

初代Surface Proと起動時間の比較ムービー
バッテリーによる違い
「Surface Pro 2」はバッテリーについて明確な表示をしない方針となっており、唯一の公式発表は初代Surface Proよりも75%向上したという情報です。海外メディアからはり過去に「42Wh」であることが伝えられています。
「VAIO Tap 11」は最長7時間(一部メディアでは最大8時間)とされているほか、公式ではありませんが、海外メディアでバッテリーのリプレイスが可能と伝えられています。(要確認)
米CNETによるバッテリー駆動時間の比較では「VAIO Tap 11」よりも 「Surface Pro 2」が優秀であったという結果が報告されています。

通信機能とインターフェイスによる違い
2デバイスとも同じ「Wi-Fi a/b/g/n」に対応し、仲良く「GPS非搭載」で違いはありません。
インターフェイスは「Surface Pro 2」が「Mini Display Port」なのに対して、「VAIO Tap 11」は「MicroHDMI」に対応しています。インターフェイスが異なると拡張アクセサリーなどの購入や取り回しの手間も発生するため地味に重要な要素です。
本体サイズと重量を比較する
縦横の長さに差異は目立ちませんが、厚みでは「VAIO Tap 11」が「9.9mm」となっており、「Surface Pro 2」の「13.5mm」に優っています。
- Surface Pro 2(10.6インチ):275×173×13.5mm/約907g
- VAIO Tap 11(11.6インチ):304.6×188×9.9mm/約780g
1インチの小さいはずの「Surface Pro 2」が「907g」と重くなっています。「VAIO Tap 11」の軽量「約780g」は魅力的です。
価格の比較
「Surface Pro 2」は128GBモデルが99,800円で販売されていますが、「VAIO Tap 11」は同じ容量で約17万円となっています。割高に感じてしまう「VAIO Tap 11」ですが、キーボードが標準搭載されているメリットが挙げられます。しかし、「Surface Pro 2」はタッチカバーが1.3万円ほどから購入できるので価格差は大きいと思われます。
※2・・・スペック表に価格が掲載できないため、以下に記載します。
<VAIO Tap 11 の店頭販売モデル価格>
オープン価格で約17万円前後。
<Surface Pro 2 の日本向け価格>
- 128GB(4GB RAM、99,800円)
- 256GB(8GB RAM、 129,800円)
- 512GB(8GB RAM、 179,800円)
<Surface Pro 2 の米国向け価格>
- 64GB(4GB RAM、899ドル)←日本では販売されていません。
- 128GB(4GB RAM、999ドル)
- 256GB(8GB RAM、1299ドル)
- 512GB(8GB RAM、1799ドル)
『Surface Pro 2』vs『VAIO Tap 11』スペック比較した感想、まとめ。
- OS:Android/iOSから遠隔操作するのであれば「Surface Pro 2」が良いと思います。また初期ドライバからWindows 8.1に対応した状態で出荷されているのもポイントです。
- ストレージ:512GBモデルが18万円の「Surface Pro 2」がコストパフォーマンスに優れいていると思いました。「VAIO Tap 11」は128GBモデルで約17万円となっています。
- 処理性能、CPU:米CNETの比較を信じるのであれば後発の「Surface Pro 2」が高い処理性能となっています。
- 駆動時間、バッテリー:画面サイズが1インチ大きい「VAIO Tap 11」は不利かもしれませんが、米CNETの結果では「Surface Pro 2」が長時間バッテリーを実現しています。
- 通信とインターフェイス:通信機能は同等で、インターフェイスが用途を満たすかというユーザー次第になっています。
- 本体サイズと重量:本体サイズは薄い「Surface Pro 2」が魅力的ですが、画面サイズが1インチ大きいのに708gを実現した「VAIO Tap 11」の圧勝だと思います。タブレットは手に持って操作することが多く重量は重要な要素の1つだと考えています。
- 価格:「Surface Pro 2」が割安ですが、初代「Surface Pro」で複数回に渡る割引キャンペーンを仕掛けたため、「もっと安くなるかも」という意識が働いてしまいます。「VAIO Tap 11」はブランド力もあり、低価格なキャンペーンは行わないこともありApple同様、購入者を満たすというプライスレス感を備えています。
優秀なデバイスの判断は人それぞれですが、軽量さを重要視するなら「VAIO Tap 11」。コストパフォーマンス重視なら「Surface Pro 2」という感じでしょうか。(今回、サードパーティも含めたアクセサリー関係の比較は行っておりません。)
GoogleのNexusシリーズ や AppleのiPadシリーズのように「オンリーワンの要素」「Microsoftのデバイスを選ぶ理由(特典)がない」のはMicrosoftの各パートナーメーカーに対する配慮なのかは不明ですが、パートナー企業と競合するタブレットPCを投入したMicrosoftの展開に注目したいと思います。


