約4ドル高評価なのに「何もしない」ウィルス対策アプリ『Virus Shield』騒動、開発者インタビュー
公開日:
:
Android アプリ アンチウィルス
この記事にはアフィリエイト広告・広告が含まれています。
Google Play Storeで3.99ドルで3月末に発売され、僅か1週間で1万回以上のダウンロード、評価は5段階中4.7という人気のAndroid向けウィルス対策アプリ『Virus Shield』について、実は画像を表示するだけのアプリだったとAndroid Policeが記事にした件で、新たにtheguardianが開発者インタビュー記事を掲載、進展があったようです。
「何もしない」ウィルス対策アプリ『Virus Shield』騒動
『Virus Shield』は非常に人気のアンチウィルスアプリで、有料アプリランキング1位のMinecraftと2位のSwiftkeyに続き3位となっています。またダウンロード数もアプリ開発者が羨むような成長ぶりです。
Android Policeによるとアプリの機能は以下の通り。
- アプリ、設定、ファイル、メディアのリアルタイムスキャン
- 個人情報の保護機能
- 有害アプリケーションを防ぐ
- バッテリー消費が少ない
しかし、Android PoliceがGitHubに公開した『Virus Shield』の逆コンパイルJavaコードは非常にシンプル、 『Virus Shield』を起動し、シングルタップで有効、無効を選択する画像の切り替え機能だけだったとのこと。Google Play Storeの説明にあるアプリ機能を満たす内容ではありません。
現在、Google Play Sotreに『Virus Shield』は公開されていない状態となっており、Android Policeが開発者のメールアドレス「Jesse_Carter@live.com」を調査したところ、価値の低いアプリ提供でアカウント停止となっているようです。
『Virus Shield』の開発者インタビュー
それから数日後、theguardianが『Virus Shield』開発者のインタビューを掲載、なんと「ウィルス対策コードがない状態のアプリを間違ってアップロードした」とのこと。Android Policeの記事を見て、正しいアプリをアップロードしようとしたところ、Googleの開発者アカウントが停止されてしまったと弁解しています。
『Virus Shield』の購入ユーザーに対しては、すべて返金するとしています。
確かにバッテリー消費が少ないアプリではあったものの、『Virus Shield』が新手の詐欺アプリだったのか、愚かな間違いによる騒動であったのか真相はわかりません。とりあえず返金されるようなので有料アプリ+高評価であっても「何もしない」Androidアプリが存在するという警告として記憶されると思われます。
Source:Android Police/theguardian