Win32アプリ対応のSnapdragon 835正式発表、スペック #CES2017

 この記事にはアフィリエイト広告・広告が含まれています。

Qualcomm Technologiesは米国時間1月4日、CES 2017にあわせてモバイルプラットフォーム向けの次世代SoC『Snapdragon 835』を正式に発表しました。

qualcomm-Snapdragon835-penny-01

左からSnapdragon 820 / 835。

Qualcomm Snapdragon 835を正式発表

Qualcommの最新モバイル向けSoC『Snapdragon 835』は現行の14nmから10nm FinFETとなりパッケージサイズは35%小さく、従来のフラッグシッププロセッサーに比べて25%の省電力化に成功、そのため端末の小型化やバッテリー駆動時間の改善が期待できるとしています。

Kryo 280 CPU/Adreno 540

『Snapdragon 835』に搭載されるKryo 280 CPUは最大2.45GHzで動作する4つのパフォーマンスコア、最大1.9GHzで動作する4つの効率コアというオクタコア構成になっています。

従来は4コア(クアッドコア)はフラッグシップというイメージがありましたが、今回は8コア(オクタコア)となっています。

GPU「Adreno 540」はOpenGL ES 3.2、フルOpenCL 2.0、Vulkan、DX12をサポート、VR/ARへの対応を強化しており、GoogleのVRプラットフォーム「Daydream」に対応しています。3Dグラフィックはレンダリング性能を25%向上。

急速充電について

また、同社の急速充電規格Quick Charge 4はバージョン3.0に比べて充電時間が20%高速化、30%の効率化を実現しているとのこと。

通信機能

『Snapdragon 835』はX16 Gigabit-Class LTEモデムを内蔵、Wi-Fiは2×2 802.11acのマルチギガビットをサポート、屋内外でのギガビット接続を実現した最初の商用プロセッサとしています。

さらに2017年から世界的に展開が予想されている次世代802.11ad、VR/AR、クラウドストレージなど新世代の接続体験を考えて設計されているとしています。なお802.11adはピーク時の最大で毎秒4.6ギガビットを提供するとのこと。

最大2Mbit/sを提供する最新規格Bluetooth 5において、世界で初めて認定されたそうです。

また、Snapdragon 820から最大50%のサイズ縮小、Wi-Fi消費電力も最大60%削減を実現したとしています。

セキュリティ

『Snapdragon 835』では指紋認証、虹彩認証、顔認証をサポート、ハードウェアベースのユーザー認証、法人アクセス、個人データに対する端末セキュリティなどを備えるとの事。

カメラ

カメラは「Qualcomm Spectra 180」によりシングルカメラであれば最大3200万画素、デュアルカメラなら1600万画素x2基をサポート、ハイブリッドオートフォーカス(レーザー/コントラスト/ストラクチャードライト/デュアル位相検出AF)に対応しています。

また、光学ズームや顔検出、HDRビデオ録画をサポート。

Win32アプリ対応

モバイルPCなどAndroid / Windows 10 が動作するデバイスで従来のWin32アプリをサポートするとしています。

これについては2016年10月にMicrosoftが「WinHEC Shenzhen 2016」においてARMベースのWindows 10を2017年にも投入する事を明らかにしています。デモ動画は過去記事より確認できます。

ARMベースのWindows 10は2017年リリース、Win32アプリも動作可能/Qualcomm搭載デモ動画

Source:Qualcomm

よく一緒に閲覧される記事

PAGE TOP ↑