メルカリ3万円の煮炊きコンロ「Snow Peak タクード」は使えたか、軽キャンdeクッキング
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メルカリで新品・未使用ながら3万円という格安で販売されていたIGT規格に正式対応した貴重な煮炊きコンロ「Snow Peak タクード(KH-002BK)」が届いた。
久々にメルカリってみたが、悪質な出品者がいることも忘れていて昨日あたりから不安に駆られていたのだが、それは杞憂だった。
下図は荷物が届いて、反射的に段ボールを開けてしまった後の写真だが、何か気付くことはないだろうか。

そう配送用の段ボールすら未開封の状態で3万円だったのだ。

その配送用段ボールを開けた状態が上図だ。
同じく条件反射で箱を開けてしまったが、完全に封がされた状態で届いた。
「Snow Peak タクード(KH-002BK)」は公式ストアを見ると定価52580円というボッタ———高額商品。通常の価格であれば私は絶対に候補から外している。
それが3万円。
もちろん煮炊きコンロという狭いジャンルでも1万円台で「Snow Peak タクード(KH-002BK)」のベースモデルとなるトヨトミ版が手に入る。
しかし、だ。
IGT規格に対応している煮炊きコンロは「Snow Peak タクード(KH-002BK)」を除いたらトヨトミのギアミッションシリーズしかなく、それは1.5kgも重く、燃費が悪く、IGTに完全対応ではない。そして何より暖房を配慮した横への排熱があって、私の狭い軽キャンシェルが燃えてしまう。
そのあたりは前回の記事「Snow Peak「タクード / KH-002BK」注文、トヨトミ「K3-GM1」と比較して選ばない理由」で細かく書いたので割愛する。
そんなIGTキッチンを自作して様々なメーカーのIGTオプションを楽しみたい私に打ってつけの「Snow Peak タクード(KH-002BK)」。
果たして使えたのか、レポートしていく。
「Snow Peak タクード(KH-002BK)」購入レビュー
なにわともあれ開封していこう。
定価52580円が3万円ということで段ボールに落下痕でもあれば、ある意味で納得できたのだが、それすらないということで慎重に開けていく。

最初に登場したのは説明書と土台部分。

よく冷蔵庫や洗濯機を買うと説明や注意書きの紙が半透明のマスキングテープあるいは養生テープで張り付いているが、そんな状態だった。
まさに新品。

何も欠陥がないまま3万円で買えたのかと不安を覚えつつ本体を取り出した。

いや、全く問題ない状態ではないか。

灯油の給油口がシールで塞がれていたので反射的に破いてしまったが、全くの未使用ということだろう。

土台部分も地面に触れた形跡はない。

IGTユニットへ装着すると土台は浮いた状態になるので、外れないように上記のネジで固定するようだ。

まだ灯油を入れていないので、裏返しにしてみた。
あまり見かけない光景だろう。

そんな余計なことをしていたら燃焼パーツが落ちてしまった。
ここが筒状になっているので煮炊きコンロとして熱が上方向へ集中する。同じIGT対応のトヨトミ版は暖房を意識した作りなので横へも熱が放出される。
それは同時に燃費悪化も意味していおり、災害時に少しでも煮炊きしたいというニーズでは困ると思う。

Snow Peak買うユーザーが全ておしゃまな灯油缶を使うと思わないでいただきたい。
山奥暮らしのオジサンは今日も赤色の灯油缶で挑んでいくのだ。

フルチャージ!
軽キャンシェルで使えたか
それでは実際に軽トラックの荷台へ持っていこう。
自作IGTテーブルで、塗装も何もしていない状態で見栄えが悪いので悪しからず。
なんせ実際に使用して何度も仕様変更していて、未だに購入済みの塗料やリメイクシートを施工できずにいる。

無事にインストール完了。
いい、いいではないか。
石油ストーブがテーブルにあるのって何だか不思議。
合い挽き肉ともやしを使って簡単なハンバーグもどきを作り、バターで焼いた食パンでホットサンドを作ってみたが思いのほか高火力で調理に支障はでなかった。
軽キャンの壁をサーモグラフィーカメラで撮影したが、42度前後だった。
木片は60度に加熱して長引くと発火するという話を聞いたことがある。これなら平地にある夏場の木造住宅の壁のほうが危ない温度と言えそうだ。
ただガスコンロとは異なり「途中で火を止める」という”一時停止”や”火力調整”ができない。
シンプルに高火力が続いていく。
そのため、2畳もない軽キャンのシェルは瞬く間にサウナ状態となった。ここのところ外気温が昼間でも0度という山奥の寒さに身体が慣れていたのでクラクラするほど暑かった。
ここは調理の段取りで一気に火力を使うようにするしかないだろう。
それは良い。
それよりも1つだけ、大いに困った点がある。
それは消化したときの「匂い」と「排出される何か」だ。
匂いに関しては石油ストーブを消化したときにある「アレ」なのだが、もう1つが厄介で目がシブシブという表現が正しいのか、渋いというか、沁みるような危険な状態になる。
もちろん換気扇はつけているし、窓は開けているのだが何が排出されているのか不安に感じた。
そこで調べると「消化時に目がしみる、痛い」という症状は”不完全燃焼”による刺激ガスや微粒子の発生、あるいは換気不足が主な原因という。
これらの症状は深刻な一酸化炭素中毒の初期サインでもあるので注意すべきとのこと。
それではタクードが不良品なのかというと、そうでもないようだ。
どうやら「不良灯油、変質灯油」が原因というケースが多い模様。
そういえば北海道並みの寒さと聞いて灯油を買ったはいいけど、全く使わなかったので今回それを使用していた。つまり「よくない灯油」ということになる。
これは私の不注意だろう。
安心してよさそうだ。

タクードに求めていた下記2つは満たされそうだ。
- ✅2畳未満の軽キャン・シェルを暖かくする
- ✅IGTテーブルに設置して安全な灯油バーナーとして使う
古きキャンパーたちが使うケシロンバーナーは注意力とメンテ力が要求されるので小さくて燃費が最強の灯油を使った、しかも狭い軽キャンに省スペースで設置できるアイテムが欲しかった。
まさに私が求めていた理想の製品。
前日に届いた薪ストーブ用のパイプオーブンも便利だが、手軽に使えるという点においてタクードは強い。

写真:ウィンナーウェルのパイプオーブンMサイズ購入レビュー、軽キャンのシェルで使えたかより
外部電源を引き込んでいるのでビストロというスチームオーブンをインストールすることもできるのだが、そうするとキッチンカーみたいになりそうだ。
オートミールでクッキーを焼いたり、自作プリンをレンチンするといった感じなら良いが、1日1食ではなくなってしまいそうで恐ろしい。
さて、どうしたものか。
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気付けばブログ執筆そのものがライフワーク。ども、タブクル管理人です。
かつて夢見た「タブレットやスマホを操り、生産的な活動をする未来」。最近は、その実現を加速させるAIに夢中です。AIは思考力を奪うという意見もありますが「どう使うか、どんな指示を出すか」と、以前より思考力が試される時代の幕開けだと思います。






















