Snow Peak「タクード / KH-002BK」注文、トヨトミ「K3-GM1」と比較して選ばない理由
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2025年12月4日、強い冬型の気圧配置が到来した。
いわゆる「冬将軍」だ。
標高1100mの避暑地はマイナス6度となり、うっすらと積もった初雪はオレンジ一色だった落ち葉の世界を白く染め上げている。
移住初年度の去年は北海道並みの寒さになると現地民から説明を受けて戦々恐々、慌てて記事「トヨトミの石油ストーブ「RC-S2824」を注文、選んだ理由。」のように購入した。
しかし、今年は軽トラックの荷台に積んだシェルで過ごしていて状況は変わっている。
ボロ別荘では和室6畳を薪ストーブで17度まで温めても30分もしないで3度くらいまで冷えてしまうが、軽キャンのシェルなら28度まで上昇して窓でも開けない限り6時間が経過しても17度前後を維持、———換気扇を回し続けると15度くらいにはなるのだけれども、まぁ別世界の暖かさだ。
そんな環境において、反射式の石油ストーブは相性が悪い。
まず灯油タンクの分離タイプは車載に向いていない。簡単に言うと「移動中に灯油が漏れる」問題を抱えている。それに2畳ほどの狭いシェル空間では暑くなりすぎるし壁との距離が近すぎて危ない。
そこで同じトヨトミから発売されている「K3-GM1」を検討した。
ジャンルとしては石油ストーブではなく「煮炊きコンロ」となる。
自作IGTテーブルにもインストールできるという。
しかし、最終的にSnow Peak「タクード」(KH-002BK)を注文した。
SNSをみると「今からタクードを買うのは情弱」「タクードを買う理由が見当たらない」みたいな投稿を見かけた。果たしてそうなのだろうか。本記事では性能の比較、選んだ理由を記録していく。

Snow Peak「タクード」(KH-002BK)注文に至るまで。
はじめに断っておくと「おしゃれキャンパー」を目指しているわけではない。
実用性に振り切った性格をしているので、性能面で「K3-GM1」ではなく「タクード」(KH-002BK)を選んだ。
まぁ、そもそもトヨトミのギアミッション・シリーズは大人気で「K3-GM1」は来年の2月まで予約すらできない完売御礼状態なわけだが、楽天では転売ショップが高値で販売しているので買えないわけではない。
ミナトワークスというショップでは定価3万円以下の「K3-GM1」を42,800円で販売(最新価格は楽天販売ページへ)している。だから、買う気になれば購入できる。
しかし、私はあえてSnow Peak「タクード」(KH-002BK)を選んだ。
「タクード」(KH-002BK)と「K3-GM1」との比較
それでは何故「K3-GM1」を選ばないのか性能面から見ていきたい。
まず、どちらもIGT規格に対応している。
私は軽キャンのキッチンとしてIGT規格に準じた幅の木製・固定型IGTテーブルを制作、IGTギアを安定して積み込める仕様にしてある。
購入者のレビューを見てみるとSnow Peakが策定したIGT規格だけあって「タクード」(KH-002BK)は安定しているらしいが、トヨトミの「K3-GM1」は少しぐらつく、固定しても少し不安定という声があった。
これは意外だった。
ちなみに「タクード」(KH-002BK)はトヨトミOME品で元々はK-3Fという製品(最新モデルのK-3M詳細はAmazon販売ページへ)となっている。
上記「IGTテーブルでグラつく」と言う話から気になって調べたら問題が見えてきた。まずは下記の重量。
- Snow Peak「タクード / KH-002BK」:重量6kg
- トヨトミ「K3-GM1」:重量7.5kg
1.5kgも重量に違いがある。
ここはIGT規格を策定したSnow Peak、IGT対応を謳うだけのトヨトミで認識が違うと感じた。
軽キャンのシェルは何かと積み込んでしまい軽トラの重量制限350kgへ迫りやすいと言う声が多い。やはりできる限り軽くしたい。
次にタンク容量と燃費の問題がある。
- Snow Peak「タクード / KH-002BK」:3.1L入って燃焼時間が15時間
- トヨトミ「K3-GM1」:3.1L入って燃焼時間が13時間
タクードのほうが2時間の燃焼時間が長い。
この理由は明白だ。
タクードが煮炊きコンロに特化して「コンロ上部へ熱を集中させている」のに対して、トヨトミ「K3-GM1」は「横への熱、暖房面も配慮」している点だ。
私の軽キャンに設置した自作IGTテーブルはシェルに固定している関係で煮炊きコンロは壁との距離が近くなる。これでは壁側へも放熱するトヨトミ「K3-GM1」を使うのは危ない。
それに暖房面を強化しなくても、畳換算で2畳もない機密性を高めたシェルでは上部へ熱を発するSnow Peak「タクード / KH-002BK」+換気扇+USB扇風機であっという間に温まるだろう。
実際に前出のトヨトミ石油ストーブ「RC-S2824」をシェル内で使ったところ、15分もすれば暑くて消したいくらいだ。それだと調理できないので、仕方なく窓を全開にしているが、無駄が多いと感じていた。
ここで整理しよう。
- Snow Peak「タクード / KH-002BK」
・IGT規格:対応(不安定という声は見つからず)
・燃料タンク:3.1L
・燃焼時間:15時間
・重量:6kg
・見た目:無印良品のようなシンプルデザイン
・石油ストーブとしての性能:上部へ熱を集中、煮炊きコンロ特化 - トヨトミ「K3-GM1」
・IGT規格:対応(不安定という声が2件ほど、そもそも購入レビューが少ない)
・燃料タンク:3.1L
・燃焼時間:13時間
・重量:7.5kg
・見た目:無骨なデザインが人気
・石油ストーブとしての性能:上部の他に横へ熱を放出、煮炊きコンロに分類しているので暖房が強いわけでもない。
上記のような状態だ。
狭い軽キャンのシェルでは煮炊きコンロで横へ放熱されては火事リスクと温度上昇への対応頻度が増えてしまい「K3-GM1」は危険と判断した。それに7.5kgと重く、燃焼時間も短いので小さな給油口への給油回数が増えるのもマイナス評価となった。
以上のことからIGT規格の発案者であるSnow Peakがリリースしている煮炊きコンロが良いという結論に至る。
念の為に書いておくと軽キャンのシェルにはパナソニックの換気扇が常に動いていて、チャーハンなど高火力を求める時のためにSOTO ST-310もIGT天板に装着済み。フライパンを「タクード / KH-002BK」で温めて、仕上げをガスコンロという使い方や汁物と焼き物を同時に調理することもできる。
その他、主力(プランA)としての薪ストーブ+パイプオーブンがあり、プランBの煮炊きコンロが使えなくても、プランCの電気鍋(サブバッテリーはリン酸鉄200Ah)を積んでいる。
なおガスコンロはカセットガスが高騰していて、頻繁に利用したくなかった。
マナスルをはじめとする石油を燃料とする灯油バーナーも検討したが、セットアップが大変なことに加えてタンクが最大で2Lと小さく、かつミスをすると火だるまになるなど取り扱いが難しいことがわかった。
そうなると石油ストーブの難易度で使える煮炊きコンロは強い。
灯油が使える最小クラスのバーナーではないだろうか。
しかも、IGT規格を発案したSnow Peakからリリースされているというオンリーワン状態。
そんなわけで「タクード / KH-002BK」を注文した。
燃費が良くないために小さな給油口との接触回数がふえてしまうが、無骨なデザインや重量を気にしないならトヨトミ「K3-GM1」を待つのがよいと思う。
ちなみに私は新古品・未使用品「タクード / 」をメルカリで注文したので30,000円で購入、無事に届いたらレビューしたいと思う。
→Amazonではタクードが24%OFF(最新価格はAmazon販売ページへ)になっていました。
→楽天ショップで販売中のタクード販売価格は「楽天検索結果ページ」へ
→メーカー品切れ状態のトヨトミ版の転売価格は楽天販売ページへ
この話には続きがあります。
→メルカリ3万円の煮炊きコンロ「Snow Peak タクード」は使えたか、軽キャンdeクッキング

気付けばブログ執筆そのものがライフワーク。ども、タブクル管理人です。
かつて夢見た「タブレットやスマホを操り、生産的な活動をする未来」。最近は、その実現を加速させるAIに夢中です。AIは思考力を奪うという意見もありますが「どう使うか、どんな指示を出すか」と、以前より思考力が試される時代の幕開けだと思います。





















