筆圧感知スタイラペン比較、Venue 8 Pro VS VivoTab Note 8―8インチWindowsタブレット対決

公開日: : ASUS, DELL ,

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本日、Venue 8 Proのアクティブスタイラスペンが到着し、8インチで筆圧感知に対応したWindowsタブレット2機種が揃いました。Androidタブレットの出番を奪い去ったVivoTab Note 8のWacomに勝てるのかスタイラスペンを書き比べた感想を記録します。

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Venue 8 Pro 対 VivoTab Note 8、スタイラスペン比較

 Venue 8 Pro と VivoTab Note 8は筆圧感知ながら実現するために使われる技術が異なります。

 また、メーカーの考え方によりスタイラスペンの扱いが異なります。

 ASUS VivoTab Note 8のスタイラスペンは同梱されており、細くすることで持ちやすさよりも本体収納できる機動性を重視、電池は不要。また、ワコムの同じ規格であれば別売りのスタイラスペンを利用可能。

 DELL Venue 8 Proのスタイラスペンは別売りながらスタイラスペンは太く持ちやすさを考慮した設計、収納は別売りケースに入れる方法を採用し単6乾電池が必要。

スタイラスペンの重さ比較

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 先攻はVivoTab Note 8、重さは3g。

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 後攻はVenue 8 Pro、単6乾電池が6g、スタイラスペンの12gを足して合計18g。

 重量ではVivoTab Note 8が圧倒的に軽いという結果になりました。

 僅か13gの差ですがVivoTab Note 8のペンには手帳で使う小さく軽いペンのような感覚を覚え、個人的には気に入っています。家族は細くて使いにくいとしてVenue 8 Proのペンが良いとのこと。

筆圧感知スタイラスペンの持ちやすさ比較

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 今度はVenue 8 Proから見てみます。

 スタイラスペンを指で掴む箇所にはゴムラバーが採用され、電池を入れる関係もあり丁度良い太さで持ちやすく感じました。

 VivoTab Note 8の同梱ペンに比べボタンが飛び出しているので誤クリックによるメニュー表示→非表示という作業を行う可能性が低いほか、人差し指と親指でボタンを挟むように持つなどポジションが決めやすい使い勝手の良い、よく考えられたペンだと思います。

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 VivoTab Note 8は写真のとおり、8インチの小型タブレット本体に収納できるという最大の強みとスタイラスペンのボディをトレードオフしています。そのため、スタイラスペンは細く装飾も省かれるなど使い勝手や持ちやすさは期待できません。

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 しかしながら、VivoTab Note 8の強みは「ワコム」であること。

 つまりワコムの同じ規格であれば、より書きやすいスタイラスペンに交換できる点が優れています。

 この「Bamboo Stylus feel」(購入~開封レビューへ)は3本のスタイラスペンで最も書き心地が良いと思います。家族に試してもらったところ同じ意見でした。

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 余談ですが、富士通の格安デジタイザペン(購入~開封レビューへ)というペンの末端が消しゴムとして機能し、さらに2ボタンを割り当てられるという多機能タイプもあります。(参考:格安デジタイザペンで『VivoTab Note 8』が紙に近づいた話―レビュー13

 Venue 8 Proが純正ながら別売りのスタイラスペンなので、別途購入するワコム製スタイラスペンという選択肢も紹介しました。

Venue 8 Pro と VivoTab Note 8の書き心地を比較する

 これまでスタイラスペンの重さや持ちやすさを比較してきましたが、最終的には「書き心地が全て」ではないでしょうか。

 ここでは大人2人で書き比べた感想を記録します。

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 左からVivoTab Note 8 / Venue 8 Pro。

 以下、VivoTab Note 8は最近ワコムが提供したワコムペンというアプリを導入しWindows Updateとメーカーアップデートを最新にした状態、Venue 8 ProはWindows updateとメーカーアップデートを最新にした状態で試した内容です。(2014/06/23時点の話)

VivoTab Note 8の書き心地

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 はじめはVivoTab Note 8、スタイラスペンの問題よりも近くで撮影するとディスプレイが虹色に揺らめくという現象に驚きます。最初の頃はなかったような、、、。

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 OneNoteでペンの太さを「細線」から「太線」にして文字を書いた写真。

 VivoTab Note 8については日常的に使っているので実際の紙に近い感覚でかけます。かなり素早く書くと少し遅れるほか、ディスプレイ端や一部の場所ではポインタがずれる現象があります。

  • OneNoteにおける筆圧の強弱:弱め(強いと書きづらいので丁度良い)
  • 文字の書き出し:目的の場所でかきはじめられるほか、筆圧が弱めなので均等な幅で描ける
  • 字を書くときのハネや文字の切れ:問題なし
  • 文字を書いた時の反応・スピード:ほぼ紙と同じ感覚
  • 早く書いた時の反応:ほぼ紙とおなじ感覚で書ける
  • 強く書いた時の反応:少し太くなる程度で書き心地に変化なし

 続いてVenue 8 Proの感想です。

VivoTab Note 8の書き心地

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 Venue 8 Pro はディスプレイが綺麗に撮影できます。

 VivoTab Note 8に比べると独特なクセがあるように感じました。最初の5分は何とか読める程度の文字だったことから、少し書き慣らしてから撮影しました。

 ペンを離しても線が続いてしまう現象が上図「E」や「う」で見て取れます。この文字はスローで書いたので少しの線ですみましたが、早く書いたり強く書くと次の文字まで線がつながることがありました。また、小文字「f」では書き終わりの線が認識されず文字が途切れたほか、「C」や「G」では丸く書いても内側に曲がったり震えたような文字になってしまいました。これらは書き慣れていないせいかもしれません。

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 OneNoteでペンの太さを「細線」から「太線」にして文字を書いた写真。

 書き出しの認識が早かったり、書き終えた時にペンを離しても認識されてしまい変なハネが描かれるなど筆圧感知が強めに効いている印象を受けます。

  • OneNoteにおける筆圧の強弱:強め(VivoTab Note 8の感覚で書くと極細になり、文字が途切れる)
  • 文字の書き出し:ポインタが表示されないので紙に近い感覚で書ける、目的の場所でかきはじめられない時や書き出しが細くなる時がある。
  • 字を書くときのハネや文字の切れ:ペンを離しても線が続いてしまうことがある。
  • 文字を書いた時の反応・スピード:反応するスピードは問題なし。しかし書いた文字が震えているような感じになる、ゆっくり書いても筆記体のように文字が続いてしまう時がある。
  • 早く書いた時の反応:書き出しが認識されない時があるほか、筆記体のように線が続いてしまう頻度が高くなる。
  • 強く書いた時の反応:想像したとおりの太さで描ける。しかしペンを離した時に長く線が続いてしまう頻度が高くなる。

 Venue 8 Pro は筆圧レベルを設定する方法を探す必要がありそうです。

Venue 8 Pro と VivoTab Note 8のスタイラスペンを比較した感想

 VivoTab Note 8は毎日活用していることもあり書き慣れている有利な状態ですが、Venue 8 Proは個人的に使っていないことから書き慣れていないという不利な状況で試しています。

 それを踏まえたうえで個人の感想、現状では使える筆圧感知タブレットはVivoTab Note 8だと思いました。

 そうはいっても、せっかく購入したVenue 8 Proを使えないとして諦めるわけではなく、これから筆圧レベルを変えるためのBIOS、Windows設定、ソフトウェアを探したいと思います。

 前回の話
 Dell Venue 8 Pro用 Active Stylusペン購入、開封レビュー

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