microSDカードの「UHS-I」や「V30」など規格を調べた話、ドラレコ向けやアプリ向けカードを選ぶ

公開日: : 周辺機器

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今回microSDカードの各規格についてA1/A2以外のUHS-Iやスピードクラス、ビデオスピードクラスを調べたので記録します。

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microSDカードの「UHS-I」や「V30」など規格を調べた話

先ほどのLexarの記事でA1とA2について調べましたが、この規格はスマートフォンやタブレットでmicroSDカードにアプリを保存してプレイするといった用途で効果を発揮する規格でした。

そこで今回、他の規格である「UHS」と「スピードクラス」、そして「ビデオスピードクラス」について調べたの記録します。

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手持ちのSDカード。

上図のカードを見ると「U」という文字に「3」という数字が入っているロゴと、その右上にある「I」とだけ書かれた数字が「UHS」規格の表示です。(2つあるので最も紛らわしい)

次に「C」という文字に「10」と書かれたロゴが「スピードクラス」です。

そして、その上にある「V30」が「「ビデオスピードクラス」となっています。

これらを踏まえて、それぞれの規格を見ていきましょう。

UHSについて

はじめにUHS-I(他にU2 / U3)といった規格ですが、正式名称は「Ultra High Speed」(ウルトラ・ハイ・スピード)の略ということです。

UHSに続くI、II、IIIは数字が大きいほど高速データ転送が行える仕様で、それぞれ1秒間に104MB/s、312MB/s、624MB/sとなっていて、UHS-Iであれば1秒で104MBのファイルを転送可能、UHS-IIIなら624MBとなります。

しかし、スマートフォンやSDカードリーダーがUHSの各規格に対応していないと性能は発揮できないので手持ちのパソコンにあるSDカードスロットやカードリーダー、スマホが対応しているか調べてから購入しましょう。

そして、ここが混乱しやすいポイントでmicroSDカードに書かれた「I」のほかに「U」という文字に入った数字(下図)です。

UHS_Class_3

これはUHSスピードクラスで最低データ転送速度を1と3で表示しています。「U+1」は最低10MB/s保証、「U+3」は最低30MB/s保証。

例としてmicroSDカードに「UHS-III」とあれば最大624MB/s転送ですが、もしも「U+1」という表示があったなら最低速度は10MB/sになります。UHS-I+「U+1」とUHS-I+「U+3」が並んでいるときは最大スピードは同じだけど最低データ転送速度がU3のほうが早いということになります。

スピードクラス(Class)について

69px-SDHC_Speed_Class_10.svg

続いて「C」の中に「10」や「6」「4」「2」といった数字があるロゴがスピードクラスと呼ばれる規格で、これは最低読み書き速度を意味しています。

先ほどのUHSの最低転送速度と何ら変わりませんが、「UHS対応デバイスに縛られないのがスピードクラス規格」です。

この数字は、そのまま最低速度を意味しておりClass 10であれば最低10MB/sでClass 4であれば4MB/sとなります。スマートフォンなどで使う場合はClass 4では遅すぎてトラブルの原因になるため最低でもClass 6以上を選ぶことになりそうです。

記事投稿時点で大抵のmicroSDカードがClass 10のため、ロゴを印字していないケースもあります。各ブランドのmicroSDカード上位モデルはClass 10だと思って良さそうですね。

価格面で圧倒的に優位なClass 4は音楽プレイヤーやICレコーダーなどに使うのがよいかもしれませんが、無理に選ばず数百円だけ追加してスマートフォンやデジカメで使えるClass 10にしたほうがトラブルの時間を節約できると思います。

UHS-Iに対応していない機器でも最低10MB/sのスピードで転送できるのがClass 10ということですね。

ビデオスピードクラス(V30など)について

Video_Speed_Class_30

最後はmicroSDカードに記された「V30」などのロゴです。これは動画撮影するユーザー向けの規格でビデオスピードクラスとなっています。

その内容は「1秒間に読み書きできる最低速度」、、、ってUHSやスピードクラスと同じかぃ!って思いましたが、そこはビデオと付くだけあって高速です。最上位となる「V90」は最低90MB/s、「V60」は最低60MB/sといった感じでV30/V20/V6が用意されています。

例として8K動画を撮影する場合は「V90」と「V60」を推奨、4K動画なら「V30」以上を推奨といった基準としても使えます。

UHSは最大でも最低転送30MB/sでしたが、ビデオスピードクラスは最大90MB/sまで最低速度を保証しています。「V10」はフルHDまたはHD動画向け、「V30」は2K / 4K、「V60」は4K / 8K、「V90」は8Kという設定になっています。

どのSDカードを選べばよいのか

それぞれの規格を見てきて、無難なカードや最適なカードを把握しておきたいと思います。

はじめにスマートフォンやタブレットであれば大抵UHSのClass 1(U1)をサポートしているのでUHSの1(最低10MB/s)となりそうです。そこにアプリを保存して楽しむのであればA1、綺麗な3Dグラフィックを読み込むならA2が良さそうです。

次に動画撮影です。

YouTubeなどで動画を公開するときの一般的な設定はフルHDなのでビデオスピードクラス「V10」以上になります。4Kで動画撮影して編集で拡大、最後にフルHDで書き出すといったことをするなら「V30」ですね。

用途別で考えるとドライブレコーダー向けはV10、V30あたりですね。

Amazonランキング上位のモデルを見る

Amazonランキング1位のSamsung製microSDカード(32GBモデル)はV30などビデオスピードクラスの印字なしの「U1」でした。(現在タイムセール祭りでプライム会員限定「レジで更に20%OFF」のダブル値引きで「在庫なし」になってして価格不明。)

ランキング2位のSanDisk製カードは「A1」+「U1」の128GBが3180円でした。ちなみに同スペックで200GBモデルが4998円となっています。

U3対応を探したらランキング4位のモデルがSamsung製64GBで2480円にて対応していました。

こちらもタイムセール祭りで「レジで更に10%OFF」対象になっているので売り切れるかもしれませんね。このmicroSDカードがドライブレコーダー向けかとおもいましたが、メーカー側は「MB-MJ64GA/EC」を推奨、その価格は5880円と2倍以上の差があります。

ドライブレコーダーや監視カメラなど読み書き頻度が多いデバイスはメーカー独自の対応製品を用意しているようです。しかし、V30など最低データ転送速度が高速なカードは、それだけ品質が高いということで、そのような用途にも使えるのではないかと思いました。

以上、参考になれば幸いです。

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