新型iPad(10.2インチ)は買いか、iPad Airや第6世代iPadとスペック・価格を比較
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エントリー向けiPadが充実してきている。
第6世代でApple Pencilをサポートして話題となったが、新たにSmart Keyboardが使えるようになり大画面化、無印iPadが2in1タブレットとしてノートパソコンの代替を狙う製品へと成長した。
今回は上位モデルとなるiPad Airと販売終了となり中古市場で活躍するであろう第6世代iPadとのスペックシート上における違いを比較したい。
10.2インチiPad、iPad Airや第6世代iPadと比較する
はじめに共通項目をチェックしていこう。
10.2インチiPad、iPad Air、第6世代iPadの3機種ともにカラーバリエーションはシルバー/スペースグレイ/ゴールドの3色展開でまとめられている。
インターフェイスでは古くからあるホームボタンがTouch IDを内蔵し指紋認証をサポート、いずれも第1世代Apple Pencilによる手書き入力が行えるほか、Lightningコネクタと2スピーカーオーディオも共通だ。
駆動時間も同じでWi-Fi作業で最大10時間、モバイル通信の作業で最大9時間となっている。
それでは違いを順番に確認していきたい。
主要スペックに違い
画面サイズはiPad Airが10.5インチ(2,224 x 1,668)、第7世代iPadが10.2インチ(2,160 x 1,620)、第6世代iPadが9.7インチ(2,048 x 1,536)となる。いずれもRetinaディスプレイだが、iPad AirだけTrue Toneとフルラミネーションディスプレイ、反射防止コーティング、広色域ディスプレイ(P3)が追加される。
次にプロセッサはAirがA12 Bionic(Neural Engine搭載)であるのに対して無印iPadの2機種はA10 Fusionチップ(Neural Engine非搭載)だった。新モデルでも処理性能は向上していないのが残念だ。
メモリは今後の分解情報などで明らかになるはずだが、チップが変わらないため2GBになることが予想される。
ストレージはAirが64GB/256GBなのに対して、無印iPadシリーズは32GB/128GBとなっている。セルラーモデルの構成も同じだ。
サイズと重量は、第6世代iPadが最もコンパクトで、最軽量はiPad Airとなった。
- 250.6 x 174.1 x 6.1mm/Wi-Fi=456g/Cellular=464g(iPad Air)
- 250.6 x 174.1 x 7.5mm/Wi-Fi=483g/Cellular=493g(第7世代iPad)
- 240.0 x 169.5 x 7.5mm/Wi-Fi=469g/Cellular=478g(第6世代iPad)
第7世代iPadが10.2インチと大きくなったことでiPad Airと縦横サイズが同じになった。しかし、厚みは少し価格が高い上位モデルともいえるiPad Airが薄い。これは薄さで売っている「iPad Air」なので同じにすることはできなかったのだろう。
さらに第7世代を重くすることで差別化しているようにも思える。
カメラ、キーボードなどの違い
続いてカメラを見てみよう。
メインとなる背面カメラは3機種とも800万画素と変わらないが、iPad Airだけ「写真とLive Photosの広色域キャプチャ」が有効となっている。それ以外の5枚構成レンズや2.4絞り値、1080pのHD動画撮影(30fps)などは変わらない。
次に前面のサブカメラを見るとiPad Airだけ70万画素、他2機種は120万画素となっていた。ここでもiPad Airだけ「写真とLive Photosの広色域キャプチャ」が有効。
ローカル通信を見てみるとWi-Fiの基本性能は同じだが、iPad Airだけ”同時デュアルバンド”をサポートしている。BluetoothもiPad Airだけ5.0、他2機種は4.2だった。
モバイル通信ではAirが最大28バンド、第7世代が最大27バンド、第6世代が最大22バンドと異なっていた。そのため、セルラーモデルを購入するときは事前に確認したほうがよさそうだ。
なお、第6世代だけeSIMをサポートしていない。
そして最後に第7世代の目玉と言えるSmart Keyboard、第6世代だけが対応していないため別途Bluetoothキーボードを用意することになる。
価格の違い
最後に価格を見てみよう。
上図のように第7世代iPadの価格は最小構成32GBモデルで34800円、最大容量の128GBは44800円となっている。第6世代の販売は終了してしまったので中古市場でバッテリー劣化等を考えながら割安なのか検討することになる。
次にiPad Airの価格は最小構成が64GBからスタートしているため少し高く54800円、最大容量の256GBモデルは71800円となっていた。
※いずれもセルラー版を選ぶと追加で15000円が追加される。
ストレージ構成が異なることから純粋な差額の比較は難しいが最安モデルの価格差は2万円、最大容量が2倍も違うが2.7万円と開きがある。その一方で細かい仕様の違いあるものの手書き入力とキーボード入力など”出来ること”は大きく変わらない。
新たなエントリーモデル、10.2インチiPadは有力な選択肢となりそうだ。