Fire HD 10 PlusにUbuntuをインストールした感想。
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最終更新日:2022/05/17
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Fire HD 10 Plusへ有名なLinuxディストリビューション「Ubuntu」のバージョン21をインストールすることに成功した。
今回は2019年5月にレビューした「termux」を再び呼び起こして導入、その際に1つのOSをインストールするということで1.7GBのダウンロードを行い、動作推奨環境としてRAM4GBが必要となる。
そう、Fire HD 8 PlusやFire HD 10のRAM3GB搭載モデルでは厳しいかもしれない。
また、termux公式Wikiでは「Ubuntu 20.04」まで対応となっているため少し未来の話、動作は不安定かもしれない。
後ほど動画も公開するが、先にFire HD 10 Plus内で動作するUbuntuについて簡単に感想を記録していく。
(UPDATE / 20220517)記事末尾に「続き」を追記しました。
Fire HD 10 Plusの中にあるUbuntu。
はじめに、どのような環境になっているのか簡単に説明したい。
Fire HD 10 Plus本体にTermuxをインストール、その中でUbuntu 21をインストール。その状態にしたらFire HD 10 Plus本体にインストールしたVNCクライアントやXServer XSDLから接続という流れになる。
通常のVNC接続はWi-Fi経由やモバイル通信経由で通信速度がネックになるイメージもあるが、やはりXServer XSDLのほうが描写は安定している印象を受けた。
キーボード操作やゲームアプリなど
今回はBluetoothキーボードしか接続していないが、軽作業であれば問題なく使えるという印象だった。
プリインストールされていたFireFoxを起動して「タブクル」のページを開いたところ、Fire OSのSILKブラウザと変わらない操作感だった。
マウスは接続していないのでタッチパネル全体をタッチパッドとして使ったが、Xfceだけをインストールしている時にあったようなカーソルのズレなどはなく意図した操作を行うことができた。
しかし、YouTubeで動画を再生したところ音声はリアルタイムで流れたが、VNC接続は映像が酷い状態で視聴できる状態ではなく、XServer XSDLでは(xfce4ということもあり)低解像度ならば視聴できる結果となった。
そのため、動画を楽しみたいときは素直にFire OSに還ってYouTubeアプリなどで視聴した方が良い。
マインスイーパという往年のゲームがあったので試したが、表示が崩れたり、ソフトウェアがダウンすることはなかった。
termux単体でもpythonやAndroidアプリの開発環境などは構築できるが、prootによって自由度は増している。
そのため、フォントをインストールして日本語化したり、好きなブラウザやソフトウェアをインストールして楽しむことが可能、Fire OSとは全く別のデスクトップ環境が、そこにはあった。
先日のカスタマイズで行った画面ロック無効化により電源ボタンを押せば、すぐにUbuntuの画面が表示される。
これが何とも不思議な光景だった。
Ubuntu touchではなくUbuntuなのでRAM4GBというFireタブレットを選ぶ結果になってしまったが、他にも本家DebianやFedoraなどもインストールできるようなので、過去記事でレビューしたアプリによるFireタブレットのサーバー化ではなく、本物のサーバー化にチャレンジしてみるのも面白そうだ。
関連記事
→ FireタブレットはLinuxデスクトップ環境とFire OSでの運用が良い話。
→Fireタブレットのポメラ化、折り畳みキーボードと「Vim」で構築(2019年6月の記事)
続き→Fireタブレットに「ubuntu」デスクトップ環境をインストールする方法
前回→Fire HD 10 PlusをMagSafe化した話。