Mac mini (M1 2020)発表、Intel版Mac miniとスペック比較
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Appleは日本時間11月11日午前3時、オンラインイベントにおいて噂されていたM1チップを搭載した新しいMac miniを発表した。
これまで最大64GBまで積めたRAMが上限16GBとなり、新たにiOSアプリが使えるようになるなど大きな変化が起きている。
Mac mini (M1 2020)発表、Intel版とのスペック比較
新モデルで最大の変化となるM1チップについてはMacBook Air(M1)の発表記事に書いたため割愛、ここからはAppleのMac比較ページを参考にスペックを確認したい。
まず初めに共通項目を書き出すと次のようになっていた。
- ストレージ最大2TBまで
- 本体サイズは3.6×19.7×19.7センチと同じ(重量は0.1kg軽くなった)
- Bluetooth 5.0(新たにWi-Fi6をサポート)
- Apple Pay対応
- ビデオ通話、オーディオ通話の仕様は同じ
- Siriで出来ることは同じ
それでは新旧Mac miniの違いをチェックして行こう。
Mac mini M1と2018とLate 2014のスペック比較
上図のCPUについては、M1版MacBook Air記事の繰り返しになるがIntelとAppleシリコンなのでコア数や動作クロックだけで比べられないため、ベンチマークスコアの登場を待つ必要がある。
それでもM1チップは「CPU性能は最大3倍高速。グラフィックスは最大6倍高速。Appleで最も先進的なNeural Engineにより、機械学習は最大15倍高速。」と謳っている。
また、音楽制作では「Logic Proを使うと、これまで以上に多くのトラック、プラグイン、フィルタを実行できます。」とあることから同じMacアプリでも良いパフォーマンスを叩き出すことがわかる。
次にメモリが最大16GBまで制限されてしまったこと、これは「メモリ16GB」でトレンドになるほど話題となっている。数字が減っていることからマイナスな印象を受けるが、搭載RAMの少ないiPhone / iPad で動画編集などが快適に行えていることを考えると「16GBで十分すぎる」可能性もある。
Intelプロセッサのようなパワフルさはないが、よりシンプルに統合したチップだからこそ高いパフォーマンスが出るかもしれない。
それを示す例として外部モニターへの出力がある。
上図をみると2018年モデルは5Kを1台までが限界だったが、M1版は6Kまで出力できる。その一方で複数台の出力には対応していない。やはりシンプルなモバイル畑から育った設計なのだろう。
続いてインターフェイス、2014年モデルに比べると寂しい状態だ。WiFi6やBluetooth5.0が規格通りに使えるようになるまでMacBookのようにならないことを願うしかない。
今回のM1チップ搭載モデルはモバイルプロセッサ発のチップで、それが問題なく使えることがわかればWindowsを搭載したデスクトップPC界隈でも大きな変化が起きるかもしれない。
M1チップは映像出力が1台までだったり、大容量RAMに対応しないなどランチェスターの戦略でいうところの「一点集中型」、だからこそ高いパフォーマンスが叩き出せたように感じた。
これまでインテルとマイクロソフトが続けてきた長い会議をM1チップが一蹴するのか、ベンチマーク結果に注目したい。
Source:Apple Mac mini 比較ページ