iPad mini 6は買いか、iPad mini 5との違い。
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iPad mini 6には、ベゼルレスやXperiaのような指紋センサー内臓の電源ボタンを搭載するといった大きな変更が加えられた。
手持ちのiPad mini 5は過去記事「iPad mini 5は最高だった。」を書いたほど気に入っているが、買い換えるほどの違いはあるのかチェックしていきたい。
はじめに価格(記事内は全て10%税込表示)を見てみよう。
- iPad mini 5 (64GB)=50,380円
- iPad mini 5 (256GB)=69,080円
- iPad mini 6 (64GB)=59,380円
- iPad mini 6 (256GB)=77,800円
新旧のストレージ構成は変わらず、小容量64GBモデルは9000円の値上げ、大容量256GBモデルは8000円の値上げと強気の価格設定となった。
コロナで世帯収入が減り、リモート学習やリモートワークによる低価格モデルの需要増加を予想してなのか、とくに小容量モデルを値上げしている。
値上げした新モデルを購入する価値はあるのだろうか、新旧スペックを比較していきたい。
iPad mini 6の買い替え、どうする?
筐体の違い。
タブレット端末で重要な筐体(画面サイズ、筐体サイズ、重量)を見てみよう。
- iPad mini 5 : 7.9インチ 203.2 x 134.8 x 6.1mm / 300.5g
- iPad mini 6 : 8.4インチ 195.4 x 134.8 x 6.3mm / 293.0g
最新モデルは画面サイズが大きくなるも横幅を維持、高さは7.4mmも小さい。厚みは0.2mm増加したものの、重量は6.5gと小さじ1(5g)分以上も軽くなっている。
ミニという名を持つモデルとして、正当な進化を遂げたと言えそうだ。
Appleの製品比較ページをみるとディスプレイの違いは次の2点となっていた。
- iPad mini 5 :Retinaディスプレイ
iPad mini 6 : Liquid Retinaディスプレイ - iPad mini 5 : 2,048 x 1,536ピクセル解像度、326ppi
iPad mini 6 : 2,266 x 1,488ピクセル解像度、326ppi
上記のうち解像度がiPad mini 4などから続く「2,048 x 1,536」ではなく「2,266 x 1,488」となった。そのため、ゲームなどのアプリで画面表示に混乱が起こるかもしれない。
その他、最大輝度500ニト(標準)や各種コーティングなどは変わっていなかった。
カメラ性能、リモート通話で鮮明に映りたいのか問題。
次に大きな変更が加えられたカメラ性能(前面カメラ / 背面カメラの順)、次のようになっている。
- iPad mini 5 : 超広角フロント12MP / 広角12MP
- iPad mini 6 :FaceTime HD 7MP / 広角8MP
やはり価格で触れたようにリモート通話の需要が見込まれているのか、フロントカメラが大幅にアップグレードされた。iPad mini 5のカメラ700万画素は7,000円程度のAndroidスマートフォンと同等仕様だったが、ここにきて9,000円程度となった。
それとは別に「自分の部屋や顔・表情を鮮明にしたくない」という問題もあり、Appleが値上げした思惑と消費者の希望が一致するのかも注目ポイントとなりそうだ。
なお、Appleの比較ページを見ると次の下線部分のビデオ撮影を新たにサポートしていた。
- 4Kビデオ撮影(24fps、25fps、30fpsまたは60fps)
- 1080p HDビデオ撮影(25fps、30fpsまたは60fps)
- ビデオの拡張ダイナミックレンジ(最大30fps)
- 1080pスローモーションビデオ(120fpsまたは240fps)に対応
その他フロントカメラなども強化、Apple公式の製品比較ページより確認できる。
次に悩ましい充電端子、最も併用率が高いであろうiPhoneの存在についてみていきたい。
充電ポートとiPhoneの存在。
低価格なiPad miniにも遂にUSB Type-Cが採用された。
しかし、肝心のiPhoneが最新モデルになっても未だにLighningコネクタのままとなっているため、USB-CケーブルとLighningケーブルの2本持ちになってしまう。ここへApple Watchを加えれば旅行にはマグネット充電ケーブルを加えた合計3本が必要になる。
そして、それぞれのケーブルが破損すれば1本ずつ追加購入が必要だ。
手持ちのスマートフォン「iPhone SE 2」はLighningなので、愛用中の「iPad mini 5」とは同じ1本のケーブルを使い回している。
(「iPad mini 6」に買い替えるとUSB-Cケーブルだけでなく「Apple Pencil 2」への買い替えも必要になる)
次に、iPad mini 6のUSB-Cに伴うバッテリー駆動時間の変化、次のように全く同じ駆動時間だった。
- Wi-Fiでのインターネット利用、ビデオ再生:最大10時間
- 携帯電話データネットワークでのインターネット利用:最大9時間
また、iPad mini 6製品ページのバッテリーを紹介する項目を見てみると・・・
1日中使えるバッテリーを内蔵。いつでもタスクやプロジェクトに取りかかれます3。仕事も、遊びも、制作も、途中で止める必要はありません。
上記のとおり、「USB-Cにより充電時間が25%向上しました」といった記載はない。
パーツについては、本体重量が軽くなったことからLighning-USBC変換コネクタを被せたのではなく、USB-Cコネクタへの変更と思われる。やがて海外で分解され詳報が届くだろう。
Apple Pencil(第2世代)対応の価値。
ペン入力については新旧の違いに加え、大画面のiPad Proを使っているから機動力あるiPad miniでも使えて嬉しいというユーザーもいるはずだ。
それとは別に、もともとペン入力を使っていないという場合もある。
いずれにしてもペンに関して、以下の項目は判明している。
- 第1世代と第2世代の交互性はない(新規購入が必須)
- 充電方法が簡単になった
- 新たにボタン機能を利用できる
第1世代しか持っていない場合はタブレット本体と一緒に買い替え、総入れ替えとなる。
その代わり充電ポートに突き刺していた時代に比べて省スペースで簡単な右側面マグネット充電を体験できる。
その他、通信などの違い。
SIMカードはnanoSIM + eSIMという構成で変更はないが、新たに5G通信とWI-Fi6に対応した。
WIFI通信速度は最大866Mbpsから最大1.2Gbpsへ向上したが、対応ルーターの用意や混雑具合により最高速度を体験できない場合もある。
LTE通信はiPad mini 5 = 26バンドから32バンドに増加、GSM/EDGEは非対応となった。
その他Bluetooth 5.0サポートやGPS・GNSSといった対応衛星や3軸ジャイロといったセンサー類に変更はない。
iPad mini 6に買い換えるべきか
LINEスタンプなどの手書きイラストをiPad miniで描き収入を得ていたり、趣味に活用できているなら手軽な充電とボタンが追加されたので買い替えたほうが良いように思える。
処理性能だけでなく物理的にホームボタン廃止によってベゼルレスとなり、画面も拡大、見た目もよくなっている。
ただ残念なことにiPad miniで出来ることは変わっていない。
プロセッサがA12からA15 Bionicへアップグレードされ、本日の発表記事を振り返ればCPU40%向上、GPU80%向上。アプリが落ちやすいと感じているなら買い替えの理由になりそうだ。
iPadは他のタブレット端末に比べて出口戦略が豊富、誰かにプレゼントしても喜ばれるし、メルカリなどで手放せばiPad mini 6の資金を確保できるだろう。
私はiPad mini 6を購入するかと聞かれたら次の理由から「No」となる。
- iPhoneがUSB Type-Cではないこと
- Apple Pencil 2で得られる新しい体験がない
メルカリで手放すにしても箱や梱包・発送手続き、メッセージのやりとり、文章の作成に価格交渉と大変だ。その労力をするならドラクエタクトの新しいキャンペーンをiPad mini 5で遊んでいたほうが良い。
同ゲームをiPhone SE 2でプレイすると10回も戦闘しないうちにアプリが固まるか、落ちるのでiPad mini 5の処理性能・描写能力は優秀だと思う。
(以前ストレージ容量の違い検証記事で恐ろしいほどの速度差があったのでiPad mini=256GB / iPhone SE 2 = 64GBというチップではなくディスクの違いだけかもしれないが・・・)
<関連記事>
→iPad mini 5を注文、購入した3つの理由。
→iPad mini 5 は買いか、iPad 6との違い・比較まとめ