13.3型「FMV LIFEBOOK WU3/H2」と防水13.3型「Arrow Tab Q736/M」を比較、併用できるか
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今回は価格帯と購入対象者が異なる製品を比較するため、スペック的な話ではなく使い勝手に関する話題が中心となる。
これまで13.3型ワコムペン搭載の防水WindowsタブレットPC「Arrow Tab Q736/M」を愛用してきたが、先日購入したFMVの最新機種である13.3型「FMV LIFEBOOK WU3/H2」へ乗り換えや併用が可能か記録していく。
FMV LIFEBOOK WU3/H2と防水Arrows Tabの話
はじめにサラッと処理性能の話をしておくと、数年前のハイエンド・タブレットPCとして発売された「Arrow Tab Q736/M」と、最新の13.3型「FMV LIFEBOOK WU3/H2」では同じIntel搭載だけあってシンプルに年数分の違いがあった。
また13.3型「FMV LIFEBOOK WU3/H2」はメモリを最大の32GBにしたりとカスタマイズしていることもあってソフトウェアの動作安定度なども別世界だ。
それでも「Arrow Tab Q736/M」にはIP68準拠という高い防塵防水に加え、米軍タフネス仕様ということもあってWindowsタブレットでは希少な存在であるのは確か。
バスタイムとメイン、そういった使い分けもできるがmacOSとiPadのように同期サービスが確立していて気軽に切り替えられるほどMicrosoftアカウントによる同期サービスは充実していない。
Officeサービスのサブスクなどに加入していればメモ帳などを除いてオフィススイーツは同期できるかもしれないが、基本的に古いスタンドアローンOSという印象だ。
そういうこともあり、FMV LIFEBOOKとArrows Tabを二台も管理するのは大変ということになる。
はじめに「WU3/H2」をタブレットモードにして並べた。
「WU3/H2」はディスプレイ上部のベゼル幅が狭く最新機種らしさを感じる。
上図ではわかりにくいが、厚みはキーボードがある分だけ「WU3/H2」のほうがあった。
次に重量をチェック。
防水13.3型「Arrow Tab Q736/M」は防水仕様やタフネス強化などもあってか1021gとなった。
13.3型「FMV LIFEBOOK WU3/H2」は大容量バッテリーモデルにカスタマイズしているものの976gに収まった。
僅か50gほどしか違わないが手に取ってみるとタブレットPCであるArrows Tabのほうがズシっとした重みを感じる。それに対して「WU3/H2」は数値以上に軽い。
これは同じ重量でも面積が小さいほうを重く感じるという現象だと思う。
特に下図のようなキーボードを展開した状態で持ち上げた時に「軽っ!」と思うことが多い。
ごく稀に疲れた時など仰向けに寝そべってノートパソコンを操作することがある。
その際にMacBook Air M1などは胸に食い込んでくる感じがして10分も耐えられないが、「WU3/H2」は痛みすら感じない。
子どもの頃に飼っていた猫が昼寝をしているとスフィンクスのような形で胸に乗り一緒に寝ているということが頻繁にあったのだが、それよりも軽く感じる。
続いてスタイラスペン。
上記いずれもワコムペンだが「Q736/M」は充電不要で端末横のホルダーに収納する細身のペン。それに対して「WU3/H2」は充電式でキーボードのスペースキーした付近(上図右側の中央)にマグネット収納・吸着させる太めのペンとなっている。
書きやすさは太い「WU3/H2」が良い。
購入前は充電式ということで手間がかかるのではないかと警戒したがそんなことはなかった。
スタイラスペンとしては最新モデルのほうがシンプルに使いやすい。
クリスタやOneNote、GoodNotes(Windows版)など筆圧検知できるソフトウェアも問題なく動作した。
防水性能の話。
「Arrow Tab Q736/M」といえば最上級の防塵防水性能IP68準拠が強み。
しかし、半年ほど愛用してわかったことがある。
1kgの重さを持つガジェットは落とした時のリスクが計り知れないということ。
上図のマグネットホルダーで支えていても、ふとした瞬間に「ガタッ」となると文字通りオロオロしてしまう。
バスタブにかけるテーブルのようなものを使って安定させても身体がぶつかったときなどに慌てるはず、そういった意味ではバスタイムに動画を視聴する程度ならばiPhoneなどの防水スマートフォンで十分とも言える。
そして、せっかくの防水性能をキッチンなど防滴で十分な環境で使うのであれば13.3型「FMV LIFEBOOK WU3/H2」で良いという話になってくる。
いくらタフネス筐体を掲げても1kgを超えた電子機器を落とせば、内部パーツやディスプレイへの影響は計り知れない。
そうなると50gしか変わらなくてもキーボード部とディスプレイ部で重さが分散されている「WU3/H2」のほうが壊れにくいとさえ思った。
もちろんバスルームに安定した設置スペースがあれば「Arrow Tab Q736/M」が最適解となる可能性が高い。
これでOSの管理がAndroidやiOS / iPadOS並みに簡単であれば「Arrow Tab Q736/M」を同時に所有し続けるという選択肢もあったと思う。
よくもわるくもWindowsはバスルーム専用機とするのに向いていないデスクトップOS、併用するのは難しいと思った。
「Arrow Tab Q736/M」が残念というよりOSの問題、これが本音かもしれない。