僅か55g、USBハブ風のシンクライアント「ZTE Taichi Cloud Computer W100D」登場
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ZTE(中国深セン)は現地時間3月11日、僅か55gで見た目はUSBハブやドッキングステーションという筐体のクラウドコンピューター「ZTE Taichi Cloud Computer W100D」(以下、ZTE Taichi W100D)を発表した。
古くからある「シンクライアント」の最新モデルとも言える端末について記録したい。
ZTE Taichi W100Dに見える法人PCの新時代
ZTEが「クラウドコンピュター」と呼ぶZTE Taichi W100Dは、その名の通りリモートサーバーへ接続して任意のディスプレイへ映像をストリーミング出力するデバイス。
ZTEによると高解像度のディスプレイに対応し、すべてのデータはデータセンターで保管され高いセキュリティを実現、優れたユーザーエクスペリエンスのために帯域幅は100kbps〜20Mbpsの範囲内で維持されるという。
これまで「シンクライアント」と呼ばれて発売された端末はノートパソコン型やMac miniのようなミニPC型が多く、小さいものでUSBドングル型もあったが既存PCに接続するため今回のZTE Taichi W100Dに比べると遥かに大きな筐体だった。
ZTE Taichi W100Dの詳細は明らかにされていないものの公開された情報からは次の機能を有していることが判明している。
- USB-A x 3基
- USB-C x 1基(電源)
- HDMI x 1基(出力用)
- WiFi
- Bluetooth
シンクライアントに近い端末なので高解像度の出力に耐えうるCPU・GPUやメモリを備えているはずだが、消費電力は従来のノートパソコン型やミニPC型より抑えられているだろう。
また、本体サイズがUSBハブ程度のため机も広く使え、外出時の持ち出しも容易に行えそうだ。
ZTE Taichi W100Dの最大の強みはシンクライアント端末が抱える問題点「遅延」を抑えるローコード高解像度テクノロジー、それにより優れたユーザーエクスペリエンスを実現するとしている。
Source:Weibo