3Dプリンタ「Creality Ender-3」は買いか、改造費から考える

公開日: : 最終更新日:2023/01/30 周辺機器

 この記事にはアフィリエイト広告・広告が含まれています。

2023年1月20日、ヨドバシカメラの公式Twitterアカウント(ツイートへ)がAppleとBelikinの共同開発としてMagSafeで簡単取り付けできる神アクセサリという下図の製品「MMA006btWH」(ヨドバシへ)を紹介していた。

価格は4,840円、FDM方式では質感こそ劣るが無料の3Dデータで数多くリリースされている形だ。

この形状で印刷してESRのMagSafeリング(Amazonへ)を装着する加工をすれば、あとはスマホリング部分をスタンドにするなど好きなカスタマイズも行える。

SLA(光造形)にすれば耐久性は落ちるかもしれないが上図のような質感を出すこともできるかもしれない。

・・・やはり3Dプリンタが欲しい。

そこで世界中で最も普及していると言われている3Dプリンタ「Creality Ender-3」(Amazonで価格25,999円ー2500円OFFクーポン)を検討した。

カスタマイズ幅が広いことが評価されているものの、言い換えれば追加費用がかかるということだ。

そこで上位モデルの「Creality Ender-3 S1」(Amazonで価格63,999円)や「Ender-5 S1」について先人のレビューを参考に検討した内容を記録していく。

「Creality Ender-3」は買いか

Creality Ender-3とカスタマイズ費用 vs Ender-3 S1本体価格

おそらく「Creality Ender-3」は楽天かアマゾンで購入することになる。

記事投稿時点ではAmazonのほうが安く、「Creality Ender-3」(Amazonで価格25,999円ー2500円OFFクーポン)で23,499円。

ここに開催中のAmazonお年玉キャンペーン(10%還元の条件はエントリーページへ)を併用すると対象カテゴリーではないので4.5%還元となる。

それでも1万円台に辿りつかないが、3Dプリンタ入門機が格安で手に入る。

ただ既に3Dプリンタを使いこなしている「Kakeru note」さんのレビュー(当該記事へ)を見ると「Ender-3」のカスタマイズにかかる費用は部品代込み「追加41,000円ぐらい」という。

この時点で本体価格と足して6.5万円前後の出費になっている。

さらに下図の後発で上位モデルとなる「Ender-3 S1は、Ender-3で改造したい機能が全部含まれているとも説明されていた。

Ender-3のカスタマイズが今後の3Dプリンタ生活における糧になるなら突撃したいが進化して複雑化していく3Dプリンタで役にたつ機会は少ないような気がする。

つまり時間という最大の資源を浪費してしまう可能性が高い。

生活を便利にするハックツールを印刷したいだけなので、自動車で言えばクラシックカーのカスタマイズに時間を割くより最新の軽自動車を購入したほうがよいという感覚だろうか。

そうなるとカスタマイズ費用+時間を考慮して最初から「Creality Ender-3 S1」(Amazonで価格63,999円)を購入したほうがよさそうだ。

なお、記事投稿時点のアマゾン「3Dプリンタ本体」の売れ筋ランキングはEnder-3 S1は7位、Ender-3は11位(最新ランキングへ)となっていた。

別次元か、Creality Ender-5 S1の話。

Creality Enderシリーズを見ていくと最新機種「Creality Ender-5 S1」が幅広いフィラメントに対応し、設置面積も少なく失敗しにくいという。

その本体価格は一気に8万円を超えてしまう。

しかし、Creality Ender-5 S1はEnder-3 S1 Proと比べても印刷時間が半分近くまで短縮できるらしい。

3Dプリンタの印刷精度と時間を計測するベンチマーク的な印刷物で「Benchy」という船の模型があり、それを使った「Kakeru note」さんの動画レビュー(YouTubeの時間比較シーンへ)を見るとEnder-3 S1 Proで105分(1時間45分)、Ender-5 S1では56分となっていた。

小さな模型でも大きな差がついている。

海外のレビューを見ると一晩かけても印刷が終わらなかった3DデータがEnder-5 S1では終わってる!という喜びの声を何度かみかけた。

トライアンドエラーで試行錯誤するのが好きな自分にとって、Ender-5 S1の印刷速度は重要に思えた。

しかし、発売したばかりということもあってレビューは少ない。

それでもCNETなどを見る限り評価は高く、米国価格は579ドルで購入できるのも羨ましい。

そこでAmazon.comでの購入を検討した。

Ender-5 S1の本体価格579ドルに対して送料87.95ドルと関税(Estimated Import Fees Deposit)66.70ドルの総額733.65ドルかかる。

関税に関しては足りなければAmazon.comが補填してくれるし、払い過ぎていた場合は後日返金される。

733.65ドルは記事投稿時点のレート換算で94,531円、初期不良や日本でのサポートを考えるとデメリットの方が多そうだ。

それに対して日本のAmazonでは81,999円(レビュー73件の詳細はAmazonへ)と安い。

もう価格の感覚が・・・

「Creality Ender-3」は買いか

3Dプリンタは印刷時間が長く、対応する温度によって使用できるフィラメントも制限される。

しかし、実際に印刷したいMacBook用スタンドや生活用品は材料の範囲も限られているし、そんなに大作ではない。

カスタマイズして高速化を図ることなく、目的の3Dデータを淡々と印刷していければ良いのならシンプルな「Ender-3」で良いのではないか。

スモールスタートの事業は成功しやすいという法則から考えても初期費用を抑えて、印刷していくのが確実な気がする。

「Ender-3」なら価格25,999円ー2500円OFFクーポン=23,499円で、あとはフィラメント+3Dソフト+時間をかけるだけだ。

まずは基本的な3Dデータの印刷をできるようになることが重要で、そこから金属印刷など状況に応じて企業へ外注するといった発展が理想かもしれない。

Creality社の3Dプリンタを購入するなら「Ender-3」(Amazonへ)は有力な候補となりそうだ。

ちなみに同社が新たにリリースしたオプションパーツとして印刷速度を向上させる「Creality Sonic Pad」(価格26,900円の詳細はAmazonへ)がある。

レビューによれば印刷速度を200%スピードUPという話もあったが代理店のサンステラ社が2022年11月30日時点のツイート(Twitterへ)で技適を取得していないことを理由に取り扱いを中止することを発表した。

価格26,900円も追加して200%速度向上であれば最初から印刷速度が約2倍の「Ender-5 S1」を購入した方がよさそうだ。

次回はアマゾンでEnder-3シリーズを抑えてランキング上位に君臨している格安なAnycubic Kobraシリーズについてチェックしていきたい。

前回→人気アイテムを3Dプリンタで印刷しよう!海外アイデア集

よく一緒に閲覧される記事

PAGE TOP ↑