液タブ購入して5日、絵がグンと上達した話。

公開日: : 最終更新日:2023/03/25 Mac アプリ , , ,

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私はトレースや模写に時間をかけていた「よくいる絵が上達しない人」だが、ここ数日で好きな角度やポーズの顔や人体を描けるようになってきた。

はじめに下図を見ていただきたい。

下図左は液タブ購入を悩みながらスケッチブックへ描いた絵、下図右は液タブ購入後に動画やアプリ、電子書籍で学びながら描いた絵だ。

告白するまでもないが、私はフリーハンドで綺麗な円や線画さえ引けない「超」ド素人だ。
上図左の「主役」という文字が何とも痛々しい。

それなのに、このわずか数日で劇的な変化を遂げられた。

しかも上図右までなら角度を変えても(髪型や目で悩まなければ)5分未満で描けるようになった。

そんな私が短期間で絵を上達させられた理由の1つに液晶ペンタブレットの購入が挙げられる。

液タブ購入で絵がグンと上達した話。

液晶タブレットなら何でも良いのか。

はじめに記事タイトルで誤解が起きないよう説明したい。

液晶ペンタブレットといっても「大画面」かつ「高解像度」であることが重要だった。

先日よりレビューしているXPPen Artist24(購入したAmazonページへ)は23.8インチで2560×1440解像度(以下、2K)という仕様の液晶ペンタブレット。

個人的な感覚としては、21インチで2Kもあれば同等の効果を得られたと思っているが、XPPen Artist24に近いスペックで低価格を実現している製品は日本で見つからなかった。

しかし、フルHDなら何機種か販売されている。

そこで試しに23.8インチでフルHD解像度に変更して、参考資料(電子書籍、写真etc)+クリスタを並べたところ、絵を描くのに範囲が狭く不便だった。

その対策として、絵を拡大して描くという手段を試したが全体を見ながら拡大できる2K解像度とでは捉えられる世界が異なった。

これは直線を引く際、ペン先の近くを持つよりも長く持った方が綺麗に引ける感覚に近いかもしれない。

まだ円と直線がマトモに引けないので、クリスタの楕円ツールと直線ツールで構造をサクッと引いてから別レイヤーで下絵を描くようにしたところ、上図の状態まで1〜2分で描けるようになった。

絵が描けない自分にとっては恐ろしいほどの成長だ。

プライドほど捨てると軽くなる荷物はない。

繰り返しになるがXPPen Artist24の大画面+2K解像度でなければ動画視聴、ペン字の練習、メモ書きをする程度だった、と思う。

以前の記事にも描いたが高解像で近いサイズの液タブはワコムから30万円ほどで販売されている。もちろん筆圧感度のレベルは段違いらしいが、その違いがわかるレベルでもない。

また、持ち運びしやすく片付けやすい16インチ以下の液晶ペンタブレットを購入していても絵を描き始めなかっただろう。

程よく値段が張るので絵を描くことで回収したいという貧乏性と、大画面23.8インチなのでメインディスプレイとして常に目の前にあり、クリスタが常時起動しているので、アプリ切り替え時など1分未満の空き時間に、息抜きで絵を描いている。

実はこの5日間、何時間も集中して絵を描くことはなかった。

それがかえって良かったのだと思う。

絵の上達に役立ったコト、モノ。

「知らない花は描けない」

そう誰かが言っていたように液晶ペンタブレットがあってもメンターがいなければ先へ進めない。

かといってメンターなぞいるわけもなく、知の結晶である名著に縋った。

役に立った書籍

絵を学んでいる方はネタ元に気付かれているかもしれないが、A.ルーミス先生の「やさしい顔と手の描き方」(Amazonへ)を参考にしている。

今までは好きな漫画家やイラストレーターの絵を参考にしていたが、人体の構造からアプローチしたらアオリやフカンといった難しい角度の顔も楽しくなった。

  • 構造で捉える
  • 比率を覚える

新しい角度の顔を描くたびに発見があり、視野の狭さを思い知らされる。

また、手の感覚が養われるのも良い。

頭の中では立体を捉えていてもペン先から出力・再現できないという問題が少しずつ改善していくのも興味深いと思った。

いずれにしても1〜2分の絵なので繰り返し描けるのが強い。

ちなみにクリスタ公式ブログが「顔の描き方」(クリスタブログへ)をイラスト付きで公開してくれているが、これを試した際に私は挫折した。

これはクリスタ公式ブログの内容が悪いというのではなくて、ルーミス先生が「素人に注意を促す箇所の要約」が上手いのだと思う。

はじまりは「ペン字練習」だった。

絵で役に立ったのかは微妙だが、液タブ購入の1ヶ月前に楽天マラソンのショップ数を稼ぐために購入したペン字練習の書籍(購入した楽天ページへ)が大きな転機だったように思う。

お恥ずかしながら「絵」だけでなく「字」も綺麗に書けないので「少し上達したら」程度の軽い気持ちで購入したが、次のことを学べた。

  • 線の抜き差しに注目する
  • 力加減に気を付ける
  • 比率を覚える
  • 美しさの理屈を理解する

そして、「これって絵にも適用できるのでは?」と思ったのだ。

ペン字は皆勤賞を目指すも21日目で投げ出してしまった。

しかし先日、確定申告時にe-taxは”ふるさと納税”だけ郵送なので郵便局で宛先を書いた際、文字を丁寧に、楽しく書こうとしている自分に驚かされた。

役に立ったアプリ

ほぼ毎日更新しているアプリセール記事で無料になったとき購入した「ヒューマン・アナトミー・アトラス」(前回のセールは2月16日)は人体が見やすく構造で捉える際に役立った。

VRoid StudioやBlender、Fusion 360といった3Dアプリも立体を簡単に生成できるので同時進行で学んでいて良かったと思う。

これまで「絵を描く」行為を芸術や感覚の世界だと勘違いしていたが、シンプルに構造化する手法は絵の世界でも変わらないようだ。

お絵描きは最高の息抜き

私はプロではないから”強制”という言葉を受けない。

そのため、RPGゲーム「イラストクエスト」における”締切”は次の街へいくまでに必要なレベル上げで時間をかけすぎないこと、最低限の強さ(顔のストラクチャー)と必要な呪文(ショートカットキーなど)を覚えること。

次の街にいったら人体を覚えたいので、ジェスチャードローイングによる躍動感ある動きも同時に学習中だ。

そこまでレベルUPして大まかな人物画を描けたら、今度は瞳や口、鼻、髪、手、足といった詳細を学んでいきたい。とくに髪の毛と瞳を早く学びたい。

そうして次の街では、ついにパースを学習。

寝転んだ絵は些細な奥行きや重力の影響を受けるため難易度が高いだろう。それでも、そこへ3Dアプリで舞台を作成すればシチュエーションに応じて物語を展開できるという期待もある。

先日クリスタ2.0アップデート(当時の記事へ)で魚眼レンズなども追加されたので楽しみだ。

(画像)「クリスタ2.0」発表、カメラ反映や魚眼パースなど大型アプデ・価格より

2023年に入ってから断食、3Dプリンターと電子工作、3Dソフト、Windowsの復活とお腹いっぱいだったが、まさかのダメ押しで「お絵描き」が入った。

無趣味な私に「お絵描き」を追加できる日が近い!!(ドーン)。

早く上杉風太郎のように「見るなよっ、絶対に見るなよ」といって反応を楽しめるようになりたい。

最後になぜ、絵を描く時間を割いてまでキーボードを叩いているのかについて。

1つは「絵を公開することで上手くなる」と判断したこと。

もう1つは、リアルな初心者である現在の心境を伝える事で絵が上手くならないと苦しんでいる人に役立つ情報の1つ、カケラになれるかもしれないと思ったから。

追記:2023/03/20
クリスタの契約プランについて何件かご質問をいただいたのでアンサー記事。
いつ「クリスタ」を買うか、サブスク契約のタイミングを考える

次回→液タブ購入チャレンジ7日目、上半身の絵が上達する動画の話
前回→XPPenのエラー画面「デバイスを接続してください」に対処する方法

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→今回レビューした液晶ペンタブレットの詳細はAmazon販売ページ

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