Pixel TabletはUSIペン対応か、リークまとめ

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2023年5月10日のGoogle I/Oへ向け、PIxel Tabletのリークが加速している。

その中に埋もれてしまっているUniversal Stylus Initiative (ユニバーサル スタイラス インニシアティブ、USI))対応の可能性、PIxel Tabletが筆圧検知4096段階スタイラスペンに対応するのか過去のリークを振り返りたい。

もし、iPadやGalaxy Tabのようにクリスタが使えるようであれば先日のリーク価格は安いとさえ感じられる。

Pixel TabletはUSIペン搭載か

はじまりにまで遡るとPixel Tabletが噂レベルで、iPhone miniやiPad miniのリークに対して”願望”とか”妄想”と揶揄われていたようなコードネーム「Tangor」の時になる。

そのコードネーム「Tangor」はUSI製品リストで発見された。

USIはスタイラスとコンピューター間の双方向通信プロトコルを定義するスタイラスの独自技術標準を推進しているGoogleや3Mを含む企業の非営利団体、AppleとMicrosoftは参加しておらず、Chromebook向けスタイラスの仕様策定団体と認識されている。

USIペンは2019年ごろから複数のChromebookでサポートされ、すでに日本でも入手できる状態までは普及済み。

Kind of stylus Pen

1つめは電池・充電が不要で液晶パネル側の対応が必要な電磁誘導方式(Wacom EMR)は、ワコムの液タブ「Wacom One」(30%OFFのセール記事へ)やSamsung Galaxy NoteやGalaxy TabのSペンで有名なメジャー規格。

上図のEMR説明図にあるとおり電磁誘導方式は充電不要の代償としてEMRセンサー層が必要、パネルが厚く(本体が重く)なる。

2つめはワコム社が30年以上をかけて完成させたというアクティブ静電結合方式(Wacom AES、ワコムへ)、Google PixelbookやHP x2で採用されている。

この静電結合方式(AESやUSI)は1枚のパネル層が丸ごとなくなるため薄く、視差も少ないと評価されているが、ペン本体に電池が必要となる。
しかし、2022年3月にはNFCによる近距離ワイヤレス充電に対応するUSIバージョン2.0が発表され、Apple Pencilのようなマグネット充電で弱点が解消されそうだ。

静電結合方式にはワコム「AES」とMicrosoft「MPP」、USIという3つのプロトコルがあり、残念なことに一部のワコムペンを除いて相互利用はできない。

なお、独自規格のApple Pencilはペン先にあるセンサーで筆圧や傾きを検知し、そのデータをiPadOSとペンがBluetooth経由で転送する仕組みとなっており、強みは低遅延で正確な検知、弱点は頻繁に充電が必要なこと。
その弱点はApple Pencil 2からマグネット充電で対処された。

Pixel TabletはUSIペンに対応するか

コードネーム「Tangor」以降でPixel TabletがUSIペンに対応する可能性を伝えたのは9TO5Googleが行ったAPK解析。

そこには電力低下時に”Fast Pair battery alerts”を有効にするコードが発見されたほか、”USI stylus”でメモを取るような記述もあったと伝えられている。

それとは別に開発者でもあるリーカーKuba Wojciechowski氏より、Pixel Tabletが通信モデムとGPS、近接センサー、気圧計をサポートする記述がAOSPのコードにないことも報告されている。

つまりPixel TabletはWiFiモデルのみ、屋外ではテザリングが必要な屋内向けタブレットに位置付けられている可能性がある。

その情報もまた液タブとまではいかずともUSIペン対応の屋内タブレットを期待させる。

ただ残念なことに最近までのリーク画像にスタイラスペンの姿はない。

さらにいえば筐体もマグネット充電ができるiPadのようなペンの吸着しやすいデザイン(下図)とはいえないし、ペンホルダーも確認できない。

(画像)Pixel TabletはRAM8GBで4色など、最新リーク・発売日より

しかし、USIペン対応のChromebook「Lenovo IdeaPad Duet Chromebook」もまたiPadのようにペンを吸着させる気のない筐体デザインだった。

Pixel TabletでUSIペンが別売りであれば、筐体デザインとの関係は薄くなる。

具体的なイメージとしては初代Apple Pencilと無印iPadで充電ポートにペンを差し込み充電した時代に近いのかもしれない。

ちなみに「Lenovo IdeaPad Duet Chromebook」はUSIペンの無償交換騒動やSoC変更という話もあってか記事投稿時点でセール特価35000円と割安で販売(最新のスペックとレビュー2050件はAmazonへ)されている。

まとめ

Pixel Tabletはコードネーム「Tangor」時代からのリークを見直す限り、USIスタイラスペンに対応する可能性はある。

しかし、Google StoreのPixel Tabletイメージ画像(Googleへ)でも取り上げられていないことから、少なくとも目玉機能ではないことは確かだ。

すでにiPadやGalaxyといったペン入力の歴史を積み重ねている類似製品がある以上、売り文句にできないという可能性に期待したい気持ちもある。

次に筐体デザインとChromebookでの取り扱いイメージからペンは別売り、ワイヤレス充電・マグネット充電も期待できない。

液タブとして使える可能性については、iPadやGalaxyのように画面サイズやOSなどが統一されず各メーカーが好き勝手な仕様+カスタムROMで展開するAndroidタブレットの性質から考えて(Adobeやクリスタなどアプリ側の最適化も含め)厳しいと思われる。

以上、過去のリークと「競合製品の完成度」と「アプリ最適化の時間」からPixel Tabletは「USIペン対応だけど、期待しないでね」というレベルでリリースされる可能性が残されている程度となりそうだ。

それでも、Pixel Tabletが「Android OS +USI」というペン入力へ向けた始まりのタブレットになることを期待したい。

前回→Pixel Tabletは価格482ユーロか、カラー・容量がリーク

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