パススルー充電できる270,000mAh ポータブル電源「EBL MP1000」開封レビュー

公開日: : 最終更新日:2023/06/23 周辺機器 , , , ,

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バッテリー容量270,000mAhで定格出力10000W(瞬間2000W)ながら約8.5kg と軽量なポータブル電源「EBL MP1000」が届いた。

天面のQi充電コイルや前面のUSB PD 60Wポートを備え、パススルー充電に対応。本体の充電は家庭用コンセントだけでなくシガーソケットやソーラーパネルをサポートする実用的なポータブル電源となっている。

今回メーカーEBL社に声をかけていただき、キャンプではなく近い将来に被災する東京で役立つアイテムなのか「防災目線」でサンプル提供を受けさせていただいた。

そのため、屋外のキャンプ施設ではなく家庭での使い勝手を想定したレポートが多くなるため注意。

それでは、「EBL MP1000」の開封から本体の充電やQi充電などを試した内容をレポートしたい。

「EBL MP1000」開封レビュー

同社は1998年から約20年ほど電池や電池充電器・ポータブル電源、ソーラーパネルなどを販売してきた米国と欧州をメインに活動している企業。

長期にわたって積み重ねてきた専門的な技術を強みにサポートにも力を入れているという。

次に今回の「EBL MP1000」が選べれる理由という項目をチェック。

  • 約8.5kgの軽量/コンパクト設計を実現。
  • PD、QC3.0などの充電規格にも対応。
  • リチウムバッテリーを採用。
  • ランタンやSOS対応のLEDライトを搭載。
  • MPPT制御方式採用により充電時間を短縮。

Amazonに寄せられたレビューでも大容量で小型・軽量だから選んだという声があった。

私は数年前に楽天ショップでポータブル電源を購入して1つ所有しているが、実際に使い始めてから重量の大切さに気付いたので「大容量なのに小型軽量」は侮れない。

「EBL MP1000」の箱を見たときは「本体サイズは数値より大きい?」と思ってしまったが、そんなことはなかった。

上図の箱は側面に強い衝撃があって凹んだとしても「EBL MP1000」本体には届かないよう空間が設けられていた。

バッテリー本体を箱の上に乗せると小さいことがわかる。

箱の余白分だけ直接的なダメージから守られている構造だった。

ーーーかといって、緩衝材が詰め込まれているわけではなく、上図のようなスポンジタイプの枠で保護されていた。

昔ながらの発泡スチロールではないので小さなゴミは飛び散らない。

上図の左端にある白い小箱には付属品が入っていた。

上図は電源アダプターと3ピン電源コード。

この3ピン電源コードはAmazonで短いタイプやノートパソコン付属品のような細いタイプ(Amazon検索結果へ)もあるため電源ケーブルの取り回しを持て余すようなら用意するとよさそうだ。

電源アダプターの型番は「HKA15024063-7C」。

INPUT(入力)は100-240V-60/50Hz 2.0A、OUTPUT(出力)は24.0V / 6.25A , 150.0Wとなっていた。

そのため「EBL MP1000」への充電は150Wまでとなる。

白い小箱には上図の上から順にMC4-7909ケーブル(ソーラーパネル用)と12Vのカーチャージャーがあった。

先ほどの電源アダプターを含めソーラーパネルと自動車内、合計3つの充電方法が用意されているのは心強い。

上図は同梱されているユーザーマニュアル。

上図のとおりユーザーマニュアルのホチキスがある後半から「日本語」が用意されている。

簡易的なマニュアルではなく、ソーラーパネルは60W/80Wから最大200Wにまで対応していることや41.4Whのノートパソコンでは約20回の充電が可能、10Whスマートフォンなら約84回充電できるといった具体的な数字が記載されている。

上図はEBL社の充電回数を示した製品画像、ノートパソコンの20回充電は頼もしい。

実際に使ってみた。

さっそく「EBL MP1000」を使おうと持ち上げて改めて軽さに驚く。

手持ちの古いポータブル電源は容量半分で最大出力500Wと頼りないのに重いため、「EBL MP1000」の軽さと充電できる範囲を味わってしまうと戻れないと思った。

ユーザーマニュアルの使用上の注意をよく読み、とくに扱いで気を付けることもなさそうだったので、電源アダプターから「EBL MP1000」本体を充電することに。

充電の音、充電回数について

DCポートに充電ケーブルを接続するとディスプレイが点灯、151W〜152Wの間で充電が開始された。

バッテリーの初期残量は50%、ユーザーマニュアルによればフル充電にかかる時間は7〜8Hとあったので4時間前後が必要となりそうだ。

ポータブル電源に限らずUSB充電器でも重要なポイント「充電中の音」については、電源アダプター側も含めて充電音は聞こえなかった

これは重要なポイント。

どんなに優秀なスペックを誇るポータブル電源でも充電中に高音が発生した時点で不安になるし、充電するのに抵抗を感じてしまう。

「EBL MP1000」は寝る前に充電を開始しても睡眠を邪魔することはないだろう。

正面のポートについて

正面には様々なポートが配置されている。

上段には左から赤い電源ボタンと本体ライト用のON/OFFボタン、メインディスプレイ、INPUTグループのオレンジ枠があった。

出力の各ポートはオレンジ色の枠でグループごとに区切られており、上図左からDCグループ、USBグループ、ACグループの3つ。

ここはEBL社が用意した製品画像がわかりやすい。

具体的な使用例として、上図中央にあるUSBグループのPD 60W充電ポートを使いたいときはオレンジ枠の上部にある「DC」ボタンを押して緑ランプを点灯させてから使用する形になる。

内蔵LEDライトと使い方

本体内蔵のLEDライトは正面にあるON/OFFボタンを押すことで点灯した。

この「LIGHT」ボタンは説明書に「SOS & LEDライト電源ボタン」と記載されている。

特徴としては次のとおり。

  • 電源OFFでもLEDライトボタンを1回押せば点灯する
  • 連続2回押しでSOSモードに切り替わり、もう1回押すと通常点灯モードに戻る
  • 点灯した状態で1回押すと消灯する

ポータブル電源に頼るときは災害に遭っている場合もあり、身動きが取れないときは笛が有効だが夜間においてはLEDライトのSOSモードが救いとなりそうだ。

いざというときに限らず、ポータブル電源のほかにLEDライトを用意せずに灯りを確保できるのは便利だと思った。

Qi充電について

Qi充電は天面に配置されている。

Amazonレビューを見ると「Qi充電できなかった」という声が投稿されていたので、iPhone 12 mini と Pixel 7a と Magsafe化したFire HD 10 Plus(記事へ)で試した。

「iPhoneしか充電できない」という報告も見かけたが、強制的にマグネットを取り付けてMagSafe化したPixel 7aやFire HD 10 Plusでも充電することができた。

充電手順は「EBL MP1000」の電源ボタンを押して、次にDCボタンを押してランプ点灯した状態からQi充電を開始するといった流れになる。

メインディスプレイにはUSB ONという表示の下に8〜12Wの充電情報がリアルタイムで表示されていた。

充電中にDCボタンをOFFにすると充電が止まるため、天面にスマートフォンを置いたら勝手に充電されるといったことはない。

MagSafeリングをつけた状態でも充電できたのが個人的には嬉しい。

パススルー充電について

「EBL MP1000」も最新アップデートが実施されていて、数ヶ月前の古いレビューで「パススルー充電はAC使用不可」と説明されていたが最新モデルは全ポートでパススルー充電が可能

それについてユーザーマニュアルも更新済み、文章からも確認できる。

つまり、パススルーは充電ポートを選ばない

INPUT=152Wで充電しつつ、AC=81W出力+USB=15Wといった使い方ができるため合計10台まで同時充電できるという強みを最大限まで活かせる。

RVパークや電源が確保されているキャンプサイトであれば「EBL MP1000」1台で定格出力1000W(瞬間2000W)の恩恵にあずかることが可能だ。

もしパススルー充電に対応していないポータブル電源を選ぶと、充電中は出力できない文鎮状態となってしまう。

「EBL MP1000」は災害やキャンプなど時間勝負の場面で出番となりやすいため、パススルー充電は重要な機能だ。

価格、セールの話

「EBL MP1000」はAmazonタイムセール中で定価34%OFFとなる66,499円にて販売中。

そこへ販売ページ記載の6000円OFFクーポンを適用すると最終価格60,499円に。

過去のAmazonタイムセール祭りを含めて過去最安は66,499円を数回繰り返していたので、クーポン適用時の最終価格60,499円は底値かと思われる。

Amazonレビューをチェック

メジャーな商品カテゴリではなく、かつ高額商品ながらレビューは94件も寄せられていた。

それらを眺めると「軽さ」「大容量」を高く評価していた。

その一方でワイヤレス充電ができなかったという投稿もあったが、正しく使いこなせていない可能性も残っていて判断が難しい。

他には電気ポットで水1Lを沸かした時間など具体的な使用報告もあり、米Amazonのレビューを合算していないので読み応えがあった。

ちなみに初期不良があった際はユーザーマニュアルにも記載されているとおり、EBL社サポートへ連絡すれば即対応してもらえるとレビューに書かれていた。

そこはポータブル電源を専門に扱う電池メーカーといったところ。

大きな電池を使っているので違和感を感じたら、すぐに連絡・即対応してもらうのが良いと思う。

次回より専用の収納バッグの使い勝手や、別売り200Wソーラーパネルはマンションのベランダからも使えるのかといった内容をレポートしていく。

→今回レビューした「EBL MP1000」の価格とレビューはAmazon販売ページ

(続き)
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