K1の後継機種、部屋における静音カーボン3Dプリンター「Creality K1C」予約開始・スペック・発売日・価格(予約割あり)
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Shenzhen Creality 3D Technology Co., Ltd.は2024年1月25日午前11時、最新のカーボン3Dプリンター「Creality K1C」を発表した。
組み立て不要でカーボンフィラメント対応、産業用プリンターとしても使用できるという。
この記事ではCreality社から事前に配布されていたプレスキットをもとに特徴を記録していく。
「Creality K1C」のスペック、特徴
ここからの情報は2024年1月23日に配布されたプレスキットをもとにして記載している。情報解禁日は2024年1月25日午前11時のため仕様等に変更がある可能性もあるので注意。
はじめにCreality社が伝えたのは「スピードとスキルの新たなチャンピオン」ということ。
「Creality K1C」の印刷速度は最大600mm/s。さらに1000時間を使用しても詰まらないというオートメタルのエクストルーダーキットを搭載、ボルスタースプリングとボールブランジャーによって強化された。これによりエクストルーダーはフィラメントにしっかりとしたグリップを提供し、弛まないという。
さらにヒートブレークと統合したユニコーンノズルはヒートクリープを阻止、片手で簡単に交換できるようになっている。
ノズル先端は硬化鋼で覆われている。そのため、PLA-CFやPETG-CFといったカーボンファイバーフィラメントを取り扱うことが可能。
これらカーボン素材のフィラメントは強度と寸法の安定性から産業用として幅広く使われていることから、K1Cはプロ仕様の3Dプリンターと同等の能力を持つとしている。
「Creality K1C」は3つの冷却システムにおいても進化している。プリントヘッドのホットエンドと部品冷却ファンはグラつきが少なくなり、リンギングやゴーストを最小限に抑えられるようになったという。
「Creality K1C」の特徴として3Dプリンターが組み立て不要、電源を入れたらすぐに使えるという強みがある。オートレベリング機能により水準調整も行われオープン型3Dプリンターに多い紙を挟んだ微調整は不要。手軽さを強調する。
印刷時のトラブル防止として「Creality K1C」にはAIカメラを標準搭載。カメラ機能は印刷を監視、エラー発生時は通知を行い、リアルタイムのモニタリングやタイムラプス撮影にも対応する。同社はAIカメラによる人工知能の便利さをより多くのユーザーに楽しんでもらいたいと伝えた。
続いて静音性。「Creality K1C」は騒音が45dB未満になる『静音モード』を搭載する。それは本をめくるほどの音しか響かないという。その一方で、内蔵された活性炭フィルターが溶けたフィラメントから生じる化合物や粒子を浄化する。つまり、ユーザーは「Creality K1C」と同じ部屋で昼夜を問わず使用できるとした。
最後にソフトウェア。「Creality K1C」はハードウェアとソフトウェアともにオープンソースで構築されている。動作にはKlipperベースのCreality OSを採用。無償提供しているソフト「Creality Print スライサー」はスマート冷却、最適な引き戻し、ツリーサポートといった機能を提供する。また、LAN経由でプリントファーム管理が可能。Creality Cloudでは大量の3Dモデルを無料で入手、プリントして楽しめるとしている。
ちなみにKlipperといえば以前8インチWindowsタブレット「Lenovo Miix 2 8」に強制インストールして同社の3Dプリンターを強化したことがある。そういったところもオープンソースの魅力だろう。
製品仕様
- 造形サイズ:220220250mm
- 本体サイズ:355355482mm
- パッケージ寸法:428428567mm
- 本体重量:12.4kg
- 総重量:16kg
- 印刷速度:≤600mm/s
- 加速度:≤20000mm/s2 印刷精度:100±0.1mm
- レイヤー高さ:0.1-0.35mm
- エクストルーダー:オールメタル近位押出機
- フィラメント径:1.75mm
- ノズル径:0.4mm
- ノズル温度:≦300°C
- ヒートベッド温度:≦100°C
- プラットフォーム:PEI 磁気ビルドプレート
- レベリング:オートレベリング
- ファイル転送:USB ドライブ、イーサネット、WiFi
- ディスプレイ画面:4.3 インチカラータッチスクリーン
- AI カメラ:標準搭載
- 停電復旧機能:〇
- フィラメント切れ検知:〇
- エアフィルター:〇
- 入力シェーピング:〇
- LED ライト:〇
- スリープモード:〇
- 定格電圧:100-120V~, 200-240V~, 50/60Hz
- 定格出力:350W
- 対応フィラメント:PLA/PETG/PET/TPU/PA/ABS/ASA/PC/PLA-CF/PA-CF/PET-CF
- 印刷可能なファイル形式:G-Code
- スライスソフト:Creality Print/Cura 5 以上のバージョン
- スライス用ファイル形式:STL/OBJ/3MF
- 対応言語:英語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、イタリア語、トルコ語、日本語、中国語
「Creality K1C」の価格・セール情報
「Creality K1C」はCreality StoreとAmazon.co.jpおよび正規代理店を通じて2024年1月25日午前11時より予約販売を開始、Creality Storeでは通常価格84,859円のところ5%OFFとなる80,616円にて販売する。