Pixel 9シリーズ4モデルの資料リーク、カメラ差別化で売りたい端末が明らかに

Pixel 9シリーズの資料がリーク

はじめにAndroid Headlinesは現地時間2024年7月25日、Onlieaks氏の協力によりPixel 9 Proの全4カラーに関する情報を入手したとしてレンダリング画像とともに伝えている。

同メディアはPixel 9 ProのカラーについてObsidian、Porcelain、Rose、Hazelの4色になるとしている。スペックについても記載しているが割愛する。

次に91mobilesがリークしたGoogleプロモーション資料。

こちらもOnLeaks氏が手配したという情報となっているようだ。Android HeadlinesのProモデルだけに限らずPixel 9シリーズ全体のスペック情報も報じている。

まずハイライトだけをみると次のようになっていた。

• Pixel 9 Proには6.3インチと6.8インチの2モデルが存在する
• Pixel 9 Proは24時間駆動バッテリーと7年間セキュリティアップデートが用意される
• プロモーション資料からPixelスクリーンショットや緊急SOSといった機能が確認できる

Pixel 9シリーズのデザイン・カラーについて

ここからスマートフォンとしての特徴をチェック。

画面サイズは次のように記されている。

• Pixel 9 : 6.3インチ（Actua ディスプレイ）
• Pixel 9 Pro：6.３インチ（Super Actua ディスプレイ）
• Pixel 9 Pro XL：6.8インチ（Super Actua ディスプレイ）
• Pixel 9 Pro Fold：6.3インチ（Actua）／内側8インチ（Super Actua）

上記のディスプレイサイズのほかカメラ性能をまとめた資料も掲載されている。

いずれもTensor G4チップを搭載。メモリが12GBと16GBに分かれ、クラウドを利用しないAI処理機能のところで差が発生しそうだ。

上図の中で興味深いのは前面カメラ。Pixel 9 Proの2モデルだけ4200万画素と高く設定されている。一般的に自撮りやビデオ通話以外の用途に使われていないはずだが、この高い数値から動画配信などで高画質撮影に関するAI機能が追加される可能性も期待できる。

背面カメラは無印Pixel 9だけが標準＋超広角のデュアルレンズ、そこに望遠レンズを加えたトリプルカメラ仕様のPro（2モデル）。同じくトリプルカメラ仕様ながらカメラ性能を著しく落としたFoldとなっている。

カメラ性能による差別化が加速

Pixel 9シリーズでは無印Pixel 9が標準だとすれば、Pixel 9 Pro / Pixel 9 Pro XLが前面カメラの大幅強化と50MP+48MP+48MPというフル仕様のトリプルレンズを搭載したカメラ重視モデルとなる。

そしてPixel 9 Pro Foldは前面10MPと背面48MP＋10.5MP＋10.5MPと形だけのトリプルカメラというカメラ機能を放棄したモデルとなった。

Pixelシリーズといえばコンデジを超える使い勝手が魅力のスマートフォン。古いSamsung製チップを採用してまでカメラに特化してきたはず。それゆえにカメラ性能にばらつきを持たせた意味は大きい。

個人的にはSurface Duoを含めた折りたたみディスプレイ端末は文庫本を持ち出す感覚がゴールのハイスペックな電子書籍リーダーだと思っている。そういった意味でもFoldのカメラ放棄は納得できた。それだけでなくPixel 9 Proの2モデルと同スペックのカメラを備えたらFoldの価格は手が出せない領域へ達してしまうという理由もあると思う。

価格バランス的にも無印がデュアルカメラで安価に、Proの2モデルはカメラ重視。Foldは折りたたみディスプレイのリファレンス機として未来への種まき。

古典的な営業手法として捉えれば3つの提案があるなかでPixelシリーズの強みを備えたProの2モデルが最も売りたい端末だろう。

無印Pixel 9は廉価版Aシリーズがあることから苦戦しそうにも見える。一方、主役となるであろうPixel 9 Proは899ドル（日本円換算13.8万円）または999ドル（15.4万円）とも伝えられており、物価高で苦しむ日本で受け入れられるのか注目だ。

なお、最近のPixelシリーズはスタートダッシュSALEが最安ということが増えている。買い換えるなら8月14日の予約開始時が最適となるかもしれない。