軽キャンのオフィス化、Core Ultra9搭載ミニPC「GEEKOM GT1 Mega」設置はありか
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寒冷地へ移住したことで11月まで滞在するなら別荘リフォームを、暖かい地域へ脱出するなら軽キャンを1ヶ月以内に完成させるという生死を伴う選択に迫られている。とりあえず夏仕様の別荘を断熱材やら防水シートやらでリフォームを進めているが、どうにも軽キャンを想ってしまう。
それが現実逃避なのかはわからない。
その時にはMacBookだけではなくミニPC+モニターによる動画編集も行うつもりでいる。そんな中、先日レビューしたGEEKOM社が販売する「GEEKOM GT1 Mega」(下記の動画)を見かけた。
今から8日前に投稿されたGEEKOM公式動画。これを軽キャンに積む予定の23.8型2K液タブ「XPPEN Artist24」(レビュー記事一覧へ)の背面にVESAマウントで取り付けたらと妄想してしまう。
Intel ARCシリーズのGPUとAI強化が特徴の新世代Intel Core Ultraを搭載したミニPC、GEEKOM最上位モデルはU9-185Hを搭載するという。
これはリン酸鉄200AHと走行充電器を構築済みの私にとって魅力的な製品に映った。
「GEEKOM GT1 Mega」設置はありか
「GEEKOM GT1 Mega」の中間モデルとなる「Core Ultra 7 155H」を搭載したノートパソコンが様々なところでレビューされていた。そこではGPU性能が向上したことからゲーム機として使えるかが検証されていた。そして大抵は「PS4 Pro」同等か少し上といった評価になっている。
ミニPCでPS4 Pro同等なら十分すぎる性能だと思う。
はじめにGEEKOMの製品ページから特徴をピックアップしていく。
- 機種名:GEEKOM GT1 Mega
- CPU:Intel Core U9-185H | U7-155H | U5-125Hから選択
- メモリ:最大64GB対応(標準32GB)デュアルチャネルDDR5 5600MHz
- ディスク:M.2 2280 Gen4=最大2TB、追加スロットでM.2 2242=最大1TB対応
- 内蔵GPU:Intel ARC
- AI処理:NPU Intel AI Boost
- 画面出力:最大8K対応、4Kなら4画面出力が可能
- 通信:WiFi7、Bluetooth 5.4、有線LANポートは2つ(2.5Gbps)
- サイズ:132x135x46.9mm、付属のVESAマウントに対応
上記を見る限り、やはりCPUが目玉と言えそうだ。
Ultra 9とUltra7は共通している部分が多く、16コア/22スレッド、24MBキャッシュとなっていてベースクロック3.8GHzまでが同じ。大きな違いは最大クロックがUltra7=4.8GHz、Ultra9=5.1GHzとなっていること。
メモリは標準で32GBを積んでいる。毎回のように書いているがメモリを64GBに増やしても体感速度は上がらず、消費電力だけが増えるようなことになる。もちろんメモリを64GBフルで使うなら話は別だが2024年にもなって仮想メモリへ割り当てるほど遅いSSDを積むはずもなく、ECCメモリでもないことからリスク回避という意味でも32GBで十分だろう。
豊富なインターフェイス
MacBook Airだけで物足りないと思ってしまう理由の1つにインターフェイスの少なさが挙げられる。他にも外部モニターが1台だけとか、外部GPUとの接続が————となんだかんだと増えてくる。
それもあって「GEEKOM GT1 Mega」の拡張性を見ていきたい。
- 前面:USB 3.2 Type-Aが4ポート
- 前面:イヤホンジャック
- 背面:USB 4.0が2ポート(PD3.0対応=最大15W給電、eGPUやSSD接続可能)
- 背面:HDMI 2.0が2ポート
- 背面:RJ45 2.5Gbpsが2ポート
- 背面:USB2.0 Type-Aが1ポート
- 背面:DC in
- 左側面:SDカードスロット(microSDではなく標準サイズ)
以前レビューした「GEEKOM AX8 Pro」(レビュー記事の一覧へ)はGEEKOM社で良く採用されているポートの並びだったが、「GEEKOM GT1 Mega」は小さな筐体に排熱スペースを除いて限界までポートを積んでいる。まさに名前のとおりの「メガ」。
個人的には通常サイズのSDカードが入るところに痺れた。
山奥で暮らしていると自然が形成する機能美に触れる機会が増え、過去に一眼レフ(+各種レンズ)や高級コンデジを全て手放してPixelで良いと思っていた気持ちに迷いが生じる。ミニPCにフルサイズSDカードスロットという構成を見ていて、今一度カメラに触れたいという気持ちが芽吹いてきた。
軽キャンへのインストールはありか
ここまで「GEEKOM GT1 Mega」のスペックを見て思うのは進化したミニPCの凄さだった。数年前にはAtom搭載の超小型ミニPCをレビューした時は小さな筐体でWindowsが動く楽しさに覚えたものの処理能力から日常使いには至らなかった。
だが「GEEKOM GT1 Mega」は違う。
生産性がある。
最大8Kまで対応しているので動画制作やクリスタによる絵を描くことだって十分だろう。それでは23.8型2K液タブ「XPPEN Artist24」のような気軽に持ち運べないディスプレイの背面に取り付けていいのだろうか。
これについては駐車場の近くに光ルーターを設置しているのでワイヤレス接続で解決できると考えている。先日購入したドアホン代わりの防犯カメラも同じLAN内なので通知は届き、応答もできるはずだ。
なんといっても「GEEKOM GT1 Mega」はWiFi7対応。
4K QAMと320MHzチャネルによってWiFi6と比べて4.8倍の速度を実現したほか、MLOやMRUパンクチャリングによって接続性が向上、遅延率は85%も下がるという。
これなら本格的な仕事環境を設置できる。
つまり、軽キャンをオフィスとして使いたいのだ。
カフェや図書館で仕事や勉強をすると何故か調子良い時がある。その効果が得られたら満足。なんといっても8Kもしくは4Kディスプレイを4画面まで出力できる。
「軽キャンが仕事場」となれば気分転換としては最高ではないか。
これから3週間後、11月になって外気温が0度くらいで限界を感じたら、そのまま寒冷地のマイナス14度を待たずに山を降りて4月まで旅をするのも悪くない。
そんな妄想を小さなデスクトップパソコン、ミニPCに抱いてしまう。
◇◆◇
「GEEKOM GT1 Mega」(U9モデル)の価格はGEEKOM公式サイトで定価159,000円。ちょうどセール中らしく19100円OFFとなる139,900円(最新情報はGEEKOMへ)にて販売していた。
ちなみにAmazonではGEEKOM直販店が販売していて149,000円(標準で1490円相当還元)+ダブルポイント対応(最新価格はAmazon販売ページへ)となっていた。