初雪だけどストーブ要らず、ってか暑いよ「Matilo 電熱パンツ」購入レビュー

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2024年は限界別荘地に移住した関係でマキタの電動工具(マルチツールとかスティック掃除機ほか)やHIKOKIの丸鋸、エアタッカーを使うために大きめのポンプなどシンプルライフを目指していたとは思えないほど買い込んだ。

その数あるアイテムの中で先日レビューした電熱ベストは2024年ベストバイ(プライベート部門)で2位。そして、栄えある第一位を獲得したのは今回レビューする「Matilo 電熱パンツ」だ。

下図は左から電熱パンツ、電熱ベスト。

2024年の購入体験は良くないことが多かったように思う。

たとえば、先日はリメイク版ドラクエ3を購入してN100からIntel Core Ultraまでを搭載したミニPCで動作するかチェックしようとWindows向けをアマゾンで購入したら利用できないコードが発行されたり、少し前にはキオクシアのSDカード初期不良で2週間以上も時間がかかるなど2024年はあまり購入品に恵まれなかった。

それもこれも電熱グッズに巡り合うためなんじゃないだろうか。

そんな気がしている—————・・・いや、そう思わせてほしい。

2024年の購入にまつわる不運を一掃するような会心の一撃とも言えるガジェットをレビューする。

「Matilo 電熱パンツ」購入レビュー

私は10月に入ってからネイチャーハイクの800FP型ダウンパンツ(詳細はAmazonへ)を重ね着して生活していた。もともと雪国というか寒冷地に住んでいなかったこともあって、ひどく寒く感じたのだ。

今回の電熱パンツが届いた時もインナーとして履いていた。

そんなことをしたものだから暑すぎて汗をかいてしまった。そのため、ネイチャーハイクはUNIQLOのウルトラライトダウンを入れるようなポーチに収納。記事投稿時点の外気温は4度、夏仕様の中古別荘ということもあってリビングの室温も4度・・・うん、寒い。

今週はマイナス4.0度になる日もあるらしい。

凍死は避けないと迷惑をかけてしまうので、事前に石油ストーブやらセラミックヒーター、寝袋に敷く電気毛布などを検討していた。しかし、必要ないかもしれない。買うとしたら電熱ウェアを予備で追加購入もしくは長袖タイプといった別バリエーションで、と考えている。

電熱グッズの何が凄いのか、それは—————

  • 1着あたり10W出力のモバイルバッテリーで数時間は動作すること

これに尽きる。

電気毛布なら最大65W、セラミックヒーターなら最大1200Wとなるのでソーラーシステムを導入した蓄電池システムを構築していても電力消費が激しくて数日も停電すれば電力不足に陥るだろう。

しかし、電熱タイツと電熱ベストは10W前後。

しかも水道管の凍結ヒーターのような常時ONではなく、すぐに暑くてOFFにしてしまう。

寒冷地で6畳の部屋を温めようものなら石油ファンヒーターやら寒冷地仕様エアコンをつけると電気代(や灯油代)がかかる。コタツを導入しようものなら今度は脱出が困難という別の問題が発生する。

そういう意味では温かい部屋や布団から出たく無い現象を回避できるという特殊能力もあるといえよう。私は氷点下でも家のリフォームを続けるので休む暇などないのだ。

この写真を見ていただきたい。

そう、初雪。

日中は太陽が差し込んでいて、撮影時点の時刻は午後2時すぎだったがご覧のように雪が残ってるような気温が続いた。

今朝は目が覚めてから息が白かった。それでも枕元に置いてあるモバイルバッテリーを繋いで10秒もすれば低温火傷するのではないかと思うくらい背中が熱くなる。よって飛び上がる。ゆえに活動できる。

灯油とは異なり湿度が上昇せず、エアコンのように乾燥もしない。これも良かった。

あとは寒さに応じて重ねる服を調整することだろう。

ちなみに深夜はマイナス3度まで下がった。プロモーション映像でいえばラルクのSnowDropやWinter fallよりもGLAYのWinter, againのような世界にいる気分だった。

屋外作業や早朝の半屋外へ行くなら日中でも0度に近いのでモンベルのダウンを着込んだりするし、室温が8度くらいまで上がれば電源OFFのままで過ごすことが多い。

他にも暖房機器を使わないメリットがあった。

それは暖房機器を使った時にありがちな頭部が暖かくなって眠くなるという現象がないこと。かといって耳が痛くなるほど冷たいというわけではない。これは上半身と下半身がホットな状態だからだろう。

たとえるなら「屋外の温泉に浸かっているような感覚」に近い。

目は冴えているし、身体は暑くてたまにソワソワしてしまうので電源は常に最低モードにしている。

なんだ、いいことばかり挙げるじゃないか。と思ったかもしれない。

そうでなければ2024年ベストバイの一位に君臨などしないのだ。一位が存在しない年もあるくらいなのだから。

かつては夏場の空調服が奇異の目で見られていた。それが今では商店街の掃除をするおばあちゃんまでもが装備している便利ウェアとなった。電熱グッズもそうなると思う。

昔は電話やテレビ・パソコンは一家に一台だったけど、やがて個人で持つようになってね・・・といった感じで部屋単位ではなく個人単位で温めるようになるのではないだろうか。

「Matilo 電熱タイツ」を開封しよう。

電熱ベストと同じように簡易ジッパーで湿気対策をしているような袋に入っていた。同梱品は洗濯ネットとUSB延長ケーブル。電熱ベストとは異なりモバイルバッテリーはなかった。

洋服の質感としては正直なところ高くない。

個人的に「質感は中の下」といった印象。ユニクロやGAPといったファストファッションにさえ質感では届かないと思う。かといってモンベルとかノースフェイスにパタゴニアといったアウトドアブランドのような堅牢感もない。

服としてのレベルは電熱ベストが良すぎたのかもしれない。電熱ベストの方は自由が丘のジャーナルスタンダード店頭に置いてあっても違和感がないと思う。残念、同じブランドなのに残念だ。

しかし、それでも今回の電熱パンツが「ベストバイ1位」となる。

コミネの1万円を超す電熱パンツと同じようにボタンがウェアの外へ飛び出す仕組みを採用している。これにより電源ON/OFFや三段階の温度調整が可能となる。

残念ながら電熱ベストのように「消灯」機能はない。

USB-Aオスのコード。

これをモバイルバッテリーに接続すれば電源ONとなる。電源を切りたいときはスイッチの長押し(3秒間)で消すことができる。ここでも電熱ベストとの違いがある。

  • 電熱ベストはUSBケーブル接続に加えて電源ボタンの長押しでONになる
  • 電熱パンツはUSBケーブル接続=電源ONとなる

この違いがあるので慣れないうちは電熱ベストがOFFのままだったということが何度かあるだろう。

今回はWAQモバイルバッテリーに接続。ご覧のとおり赤色(高温モード)で起動した。

取扱説明書は日本語オンリー、ここも安心できるポイントではないだろうか。

連続稼働時間は上図のとおり10,000mAhバッテリーで最大5時間といったところ。

私は室温5度でもブルーの低温モードにしている。高温モードにするときはヒーターが熱すぎるので先にタイツを履くなどの対処が必要だと思う。

生地の裏側、縫製はキチンとしている印象。足首からの冷気をシャットアウトするゴムもヨレヨレではない—————ヨレヨレではないのだが、下図のとおり質感というか最後の処理というか・・・まぁインナー寄りのウェアなので問題はないと思う。

実際に数日間履き続けて気付いた点としては、チリ・埃といったものが張り付きやすく、それでいて取れにくいということ。

「Matilo 電熱パンツ」だけでカーペットに座ったりしようものなら汚れを吸着してしまう。その対策として別途アウターパンツを履くようにしている。これは寒さ対策ではなく汚れ対策。

◇肝心の暖かさは、どうなのか?

電熱パンツとしての性能だが、とても満足している。

ヒーター位置」は腰の部分を除き、全て前面に配置されている。そのため、アグラをかくと太ももや膝がヒーターに圧着され、低温モードでもかなり熱い。反対に背面部分はヒーターがないのでアグラをかいたり椅子に座っていても圧着せず熱くならない。

つまり「座る」という行為においてよく考えられた製品だ。

ヒーターの温度」は文句なしで良い。少なくとも2024年11月19日に初雪が降るような環境にいるものにとっては室温4度でも低温モードで十分だと言えるくらいには温かい。

この記事を書いている時の室温も4度だが暖房機器は1つも使用していない。消費電力が僅か10Wx2(ベストとパンツ)を定期的にON/OFFしているだけで本日は一度も暖房器具を使っていないのだから省電力であることは間違いないだろう。

何度か屋外にでることもあったが常に電気毛布を巻いているとか、コタツ(強)の中に居すぎて洋服が熱をもった状態で移動しているような感覚だった。

昔は薪ストーブで家全体を温めていたし、一家で一台の電話機を使っていた。それが個人でエアコンや携帯電話を持つようになったように、もはや「自分温暖化」が標準になるのではないだろうか。

「昔は自動車や家、部屋の中を温めるために大電力や灯油を使っていたんだよ」なんて、そんな話をする時代がくる妄想さえしてしまう。

最後に、私が気に入っているヒーター部位を紹介したい。それは「Matilo 電熱パンツ」の腰ヒーター部分。

腰部分が温まると身体の緊張が解れるというかリラックスできることを生まれてはじめて知った。温かい風呂に入った時のような感覚に近いかもしれない。かといって暖房機器のようにボーっとして眠くなるなんてことはない。

「Matilo 電熱パンツ」の価格について

「Matilo 電熱パンツ」の定価は6,980円。

今は私が購入した時よりも安い20%OFFセールを実施していた。まじか・・・株式投資の基本に倣ってもう1枚追加して平均額を下げようかなどと考えている。

私は身長165センチの細身でLサイズを注文、ただ太ももは細くないのでLサイズを選んだがちょうど良いサイズ感だった。もしヒーターを直に感じたのであればスキニーなどを重ね着するか、Mサイズにすると良いと思う。ただヒーター直は「温かい」というより「熱い」になるはずなので少し余裕を持たせたワンサイズUPが良いような気がしている。

もしヒーターと離れすぎて熱を感じないときは前述のスキニーなどを履いて対処すれば良い。実際に私はそのようにして問題なく温度管理ができている。

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