Lightning端子の中古iPhoneを救う「極薄なパススルー対応MagSafeモバイルバッテリー」を探した話。
この記事にはアフィリエイト広告・広告が含まれています。
iPhone15の返却に伴い、急遽購入したiPhone 13 Pro。
その変更で生活に影響を与えたのは「Lightning端子」だろう。今まではPixel 7aやM1 MacBook Proをはじめ全て1本のUSB-Cケーブルで済ませていた。それが崩壊した。
そんなLightning端子の侵略をかろうじて防いでくれたのがAnker MagGoモバイルバッテリーだ。この製品は本体をUSB-Cで充電し、MagSafe経由で電力を供給するのだが「パススルー充電」に対応している。
(写真)MagSafe対応の10,000mAhモバイルバッテリー「Anker 633 MagGo」購入レビューより
MagSafe充電はバッテリー寿命を短くするという論調もあるが、OS側も進化している。
最新のiOSではバッテリーに優しい充電モードも用意されているので、中古iPhoneの延命という観点からも常時充電は問題ないと判断した。
しかし、困ったこともある。
それはMagGoモバイルバッテリーが10,000mAhモデルで分厚く、重いこと。それゆえにポケットへ入れるのも困難となり、外出先へ連れ出す雰囲気ではない。
「では、薄型軽量版を探そう」
————というわけで実際に探し回り、レビューから現実を突きつけられたり、何が良くて悪いのかといった内容をレポートしていきたい。
「極薄パススルーなMagSafeモバイルバッテリー」を探せ。
今回は外出先へ気軽に持ち運べるよう、次の機能を搭載したモバイルバッテリーを探した。
- MagSafe対応。
- パススルー充電
- スタンド機能
- 限りなく薄く、出来るだけ軽く。
- iPhone 13 Proの形状に合うサイズ
この条件から探したモバイルバッテリーを記録していく。
Pnvruyモバイルバッテリー
下図のようなリング付きMagSafeモバイルバッテリーは結構な数が存在する。有名どころではTORRASブランドだろうか。ただ1万円前後と高い。
それに対して「Pnvruyモバイルバッテリー」はセール特価3780円と安かった。
それだけではない。
本体はPD充電対応、ワイヤレス充電は7.5Wではなく15Wに対応している。もちろんパススルー対応を謳う。
厚みは9mmと薄く、重量も128gとiPhone 13 Proの約半分に迫る。念の為に触れておくとiPhone 13 Proのバッテリー容量は3,095mAhなので僅か128gの追加により理論値5000mAhが追加できることに。
さらに「USB-C充電端子」と「スタンド機能」というエンチャントまで得られるのだ。
残念ポイントはスタンドで縦置きした際にUSB-Cポートが底面に位置することだろう。それについては横向き充電すれば回避できる。iPhoneは横向き充電すれば時計表示してくれるので相性もよさそうだ。
レビューは123件、星4.1と高めとなっていた。星1の評価は評価全体の15%と少なくない。その内容を見ると「数日で充電できない」「MagSafeが弱い」「発熱が凄い」といった感想があった。
そう、ここがモバイルバッテリーの大きな問題だ。
アウトドアで活躍する「ポータブル電源」では同じリチウムイオン電池を使っているように見えても、より安全な「リン酸鉄」を採用していることが多い。それに対してスマートフォン向けは昔ながらのリチウムイオン電池を継続して販売している。
それゆえに電車や自動車の移動中をはじめ、夜中の就寝中に発火するといった事故が定期的に発生。この現実に対処するためにANKERなど責任逃れがしにくい有名メーカーを選びリスク軽減を図ることになる。
安物買いの命失い。
そうならないようにしたいところだ。
→レビュー123件の詳細や製品詳細はAmazon販売ページへ
CIO製「SMARTCOBY Ex02」
先ほどのバッテリー問題におけるリスク軽減策(回避は難しい)として有名メーカーを考えるとCIOが候補に入る。
「CIO SMARTCOBY Ex02」は次のような特徴を持つ。
- パススルー対応
- 容量5000mAh
- USB-C:入力最大18W /出力最大20W
- ワイヤレス充電は最大15W
- Apple WatchとAirPodsの充電コイル内蔵
- スタンド機能
- ❌USB-Cポートが底面に位置
- ❌厚み15.6mm
- 重量140g
- ⚠️MFi認証品ではない
こちらは厚みの代償としてApple WatchとAirPodsの充電コイルを内蔵した小型モバイルバッテリー。ただし「MFi認証品ではない」ので将来的にOSアップデートで充電できなくなる可能性がある。
強みはAirPodsをワイヤレス充電しながら別の端末も充電できること。先ほどの製品では実現できないことだ。
レビューは302件、星は平均4.4で低評価は全体の2%(星1)となっていた。ただCIOにはファンもいることから甘い判定という可能性は踏まえておきたい。それでも有名メーカーだけに発火などの問題があればすぐに広がるし、サポートも期待できそうだ。
Amazon価格は5980円だが、ちょうど楽天スーパーセール中なのでCIO楽天市場点なら特価4,880円でポイント還元も増量(レビュー8件の詳細は楽天販売ページへ)されていた。
→レビュー302件や動画紹介などはAmazon販売ページへ
Anker 622 Magnetic Battery (MagGo)
続いてはANKER製品。こちらも有名なのでリコール等があれば大惨事となるまえに知ることができそうだ。
先ほどのCIOにあったようなApple WatchやAirPodsを充電するためのコイルは内蔵されていないものの、アップグレード版というだけあって「風呂蓋」タイプのスタンドや縦置きした時も充電できるUSB-C配置になっているのが特徴。
さすがというかレビューは1,577件と文字通り桁違いとなっていた。
厚みは13mmと思ったより薄くはない。重量は140gと及第点。
USB-Cポートが最大入力12W/最大出力12Wと低いのが残念。ワイヤレス充電も最大7.5Wと他の製品からちょうど半分のスピードに落ちる。MagSafe規格のコイルではないため低出力とのこと。
カラーバリエーションが豊富なのは一部ユーザーに好まれそうだ。
→レビュー1577件や紹介動画の詳細はAmazon販売ページへ
◇◆◇
まとめ、どの機能を優先するか
最初の薄いリング付きモデルはノーブランドに近いメーカーから数えきれないほど販売されていた。そのおかげで2000円台という普通の5000mAhモバイルバッテリーとしてみても安い価格の製品まで存在する。
安さと薄さという面でノーブランド系はありかもしれない。
次に、Apple WatchやAirPodsを常用するならCIOという手もある。
しかし、15.6mmというのは厚すぎる。スマートフォンの保護ケースくらい分厚い。スマートフォンを2枚重ねした状態で外出できるのか不安になる。
それに何とか持ち出しても5000mAhしかないのでスマホ充電だけで使い果たしてしまう可能性が高い。小旅行の帰りに電車で窓から誰そ彼時の夕日を浴びたApple Watchの姿が消えかけても救うことは困難だろう。
下図の左からANKER製品、CIO製品。
ANKERは「無難」といった印象の造りだが、USB-C最大12Wにワイヤレス最大7.5Wと5年前くらいの仕様になっている。これで薄いなら「代償」という言葉も使えるが厚み13mm、分厚いのだ。
最後のAnker製品を買うなら手持ちのMagGo(10000mAh)で良いと思ってしまう。
iPhone 13 Proは中古Bランクで電池残量も少ない。外部バッテリーとして新たに購入するなら薄さを追求して携帯したい。もう少し検討して何かあれば更新あるいは購入レビュー記事を掲載したい。