古いルーターを復活、OpenWRT 23.05リリースで新たに1790機種をサポート

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市販の機能が少ないルーターを多機能にしたり、古いルーターを万能ルーターとしてセキュリティゲートウェイなどに生まれ変わらせる魔法のOSがあることをご存知だろうか。

OpenWrt コミュニティは現地時間2023年10月13日、ゲートウェイ等の組み込みシステム用ファームウェアとして開発されているLinuxディストリビューション「OpenWRT」の最新バージョン23.05をリリースした。

最新バージョンでは新たに1790機種をサポートしている。

OpenWRT 23.05リリース

無線LANルーターを購入する際にOpenWRTサポート機種かどうかを選ぶことで出口戦略は大きく変わることをご存知だろうか。

オークションやフリマで売却する際も「再利用できる」ため値崩れを防止できるし、WiFi6やらWiFi7への移行で古くなったルーターを売却せずに中継機やセキュリティゲートウェイにすることだってできる。

それをオープンソースで提供する「OpenWRT」に最新バージョン23.05がリリースされた。

これまでの現行モデルOpenWRT 22.03は1年前にリリースされ、それから4300以上のコミットが行われているという活発な開発状況だ。

大きな変化1つめは、wolfSSLからMbedTLSへの変更が挙げられる。

MbedTLSにすることでフットプリントをはるかに小さく、より安定したABIとLTSリリースが提供可能となるが、TLS1.3は未サポートのため必要とする環境の場合は従来のwolfSSLに戻すことに。

(画像)OpenWRTを搭載したルーターの記事「数日ほどRakuten最強プランを屋外に設置した結果。(スピードテストと安定度の変化)

もう1つはbottom / maturin / aardvark-dnsといったプログラミング言語Rustで書かれたパッケージへの対応。

他にもコアコンポーネントのアップデート、既知の問題点へ対処するといった報告が行われていた。

最新ファームウェアはOpenWRTのプレスリリースにある下記リンクよりダウンロードできる。

Source : OpenWRT

なお、私がOpenWRT対応ルーターを使って行ったレビュー記事は以下のとおり。

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Povo2.0を固定回線化、トラベルルーターでiPhoneのUSBテザリングを試す
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