1万円以下の激安タブレットを探した話。スペックや付属品に変化

公開日: : 最終更新日:2025/08/12 その他

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すっかり物価高に慣れてしまって中華パッドと言われた中国メーカーのタブレットも2万円や3万円は当たり前という状態になっている。かといって、その価格帯なら万能なのかといえば重いゲームができなかったりする。

それながら今もなお1万円以下で買えるようなタブレットはあるのだろうか? もし、あったとして実用的なのか。少し興味があったので調べた内容をシェアしたい。

1万円以下タブレットの現在位置を知る。

はじめに選定基準を書くと、レビューの星平均が3.0以上としている。サクラレビューが多いAmazonで3.0未満というのは余程の理由があるはずだ。

次に価格を1万円以下で縛ってはいるが、画面サイズなどは考慮していない。

基準となるタブレットを選ぶ

まずはAmazonタイムセールで38%OFF=特価9999円というギリギリ価格で販売していた記事冒頭の画像を飾っているHiGraceのタブレットから見ていきたい。

目につくのは6つの付属品があるという点。

激安タブレットは昔から製品名がないことが多く、それは2025年8月になっても変わらないようで「HiGrace 2025」というメーカーを代表するかのような名前になっていた。

10.1インチ/1280×800、SoCにはチップ名称のところに「TOSHIBA」と買いてあって二度見してしまったがA523 オクタコアとのこと。チップ名で調べると「Allwinner A523」と思われる。なぜTOSHIBAを名乗ったのかは不明。

RAMは物理3GB+仮想9GB=合計12GBに対応、これは2万円クラスの中華パッドと変わらないように見えるが、ストレージは64GBと少ない。外部メモリは最大1TB対応。

カメラは500万画素+800万画素、顔認証をサポート、WiFi6対応、Android 14搭載、5000mAhバッテリー。

USB-CはOTG対応で外部デバイスと接続できることを謳う。この点はFireタブレットよりましだろう。Amazonは明示的に水濡れ表記にして外部デバイスとの接続を拒否している。そういう意味において中華パッドの自由さは魅力的だ。

タブレット 10インチ - HiGrace android タブレット セット キーボード付き 12GB+64GB+1TB拡張 8コア RGBライト/ダイナミックハロ 1280*800IPS Widevine L1 GMS認証 WiFi 6/BT5.2 5000mAh USB OTG/無線投影/顔認識
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上記のとおり通常価格は15,999円、それなりの値段がつけられている。

レビュー数は271件あって、星平均4.4と悪くない。これを基準にしようと思ったが、かなり良さげなタブレットを選んでしまったようだ。

7,999円の10.1インチAWOW UTBook

それではAmazonの激安タブレット・ツアーへ入っていく。

レビュー187件で星4.2という7,999円の激安タブレットとしては高評価なAWOW UTBookが目についた。

画面サイズ10.1インチ/1280×800、WideVine L1対応なので動画をHD解像度で楽しめる。Netflixについても言及しているが対応しているという言葉がないのでレビューでチェックしたほうがよいだろう。

チップは同じA523オクタコア、RAMは物理3GB+仮想5GB=8GB構成、ストレージ64GB。バッテリー7000mAh。MicroSD=1TBまで。カメラは200万画素+500万画素(LEDフラッシュあり)。

イヤホンジャックありなので動画プレーヤーが音楽プレーヤーとして使えそう。

金属筐体で重量は530gということで質感や見た目にもこだわっている印象を受けた。顔認証をサポートしているので、パスコード入力の手間が省けそうだ。

【2025初登場】AWOW UTBook アンドロイド 14 タブレット 10インチ、8GB+64GB+1TB拡張、WidevineL1 Netflix対応、8コアCPU A523 アンドロイド タブレット、7000mAh+フル機能タイプC+WIFI6+BT5.0、OTG+顔認識+無線投影+ルメタルボディ + スタンド機能ケース
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レビュー187件ということで低評価の星1つ(全体の8%)を重点的にチェックしたところ、1ヶ月で電源が入らなくなったとか、半月で動かなくなったという声があった。星2つ(全体の6%)を見てみるとバッテリー持ちが悪いとのこと。7000mAhと多い印象だったが、他のレビューもチェックしたほうがよいだろう。

また、OSはAndroid 14ではなくAndroid Goエディションではないかという指摘もあった。

6,749円の7インチ「PRITOM」

続いては7インチという手持ちサイズ。

昔は5インチというスマートフォンも驚きのWiFiタブレットがリリースされていたが、大画面化によって見かけなくなった。よって、新たな最小クラスとなった7インチだが、レビュー3.0未満が多く、ようやくレビュー373件、星平均3.4の本機を見つけたという状態だ。

それでは早速スペックを見ていきたい。

画面サイズ7インチ/1024x600IPS、SoCはクアッドコアという記載だけ、RAM物理2GB+仮想2GB=合計4GB、ストレージ32GB(外部メモリ最大256GBまで)、Android 13 Go搭載、バッテリー3500mAh、カメラ0.3MP+2.0MPと数年前かと思うようなスペックになっている。

唯一の強みとなるのが255gという軽さ、USB-Cに対応、3.5mmイヤホンジャックを搭載していること。

仮想RAMを搭載しているあたり最近のタブレットなのだろうなと思うが、恐ろしいほどの低スペック。

PRITOM プリトム タブレット 7インチ 32GB ROM+256GB TF拡張 IPS GMS認証 電子書籍 漫画 USB-C ケース付き 持ち歩く方に 軽量 ブラック(GPS未対応)
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レビュー373件で星平均3.4ということで淡い期待を抱きながらスペックを見てきたが、散々な内容だった。レビューを見ると不良品をつかまされたといったコメントがあった。ある一定のブランドになると、追記で後日メーカーから対応があったというフォローアップの追記があるのだが、特にサポートされていない模様。

星1つが全体の23%と高い割合であることからリスクの高いタブレットであることがわかる。これならiPhone SE 3あたりをMNP購入した方が大抵のスマホゲームもプレイできるのでよいと思う。

9404円で実用的かもしれない10.1インチ「DOOGEE U9」

1万円以下という縛りは厳しすぎたのかと思ったが、DOOGEE U9は少し良さそうだ。

まずAndroid 15と新しい。画面サイズは10.1インチ/1280×800、輝度300ニトでWidevine L1サポート。Netflixへの言及あり。

RAMは物理3GB+仮想4GB=合計7GB、ストレージは64GでmicroSD=最大1TB、バッテリー5060mAhで10W充電に対応。カメラは5MP+2MP。

さらにFMラジオ機能とGPS内蔵、目の保護モードを搭載している。

しかし、製品画像を1枚ずつ見直しても製品説明を見てもSoCの記述が「オクタコア」しかなかった。Amazonが生成している商品比較表を見ても「CPUメーカー:RM」という項目はしかない。Amazon商品詳細を全て開いても「1800 MHz」という情報しか見つからなかった。

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レビュー61件で星平均4.3という激安タブレットの中で最高クラスの高評価となっている本機。星1つ〜星3つまでは8%や4%と低く、3つとも開いたが全て日本ユーザーではなかった。すなわち、日本では評価が高いということだ。

SoC情報が掲載されていないのに? と思ってしまうが、1万円以下でGPS搭載、DOOGEEというブランドで出していることなどが高評価につながっているのだろう。

まとめ、1万円以下の激安タブレット感想

いやはや数年ぶりくらいにタブレット比較というか価格調査をしたが、スペックの底上げを感じることができて満足だった。

ガチャ要素が強いものの、最後のDOOGEEは十分に使えるレベルに感じた。1万円以下でGPSまで使えるのなら素晴らしいと言えるだろう。

残念だったのは7インチ。

激安タブレットでこそ輝いてほしかったが、星平均1〜2が多く、とても紹介できるほどの製品はなかった。

逆に7インチの本命となる価格帯を知りたくなったので、機会があれば調査したい。

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