最安「050 かけ放題」を比較、イオンモバイル vs スカイプ(とLINE Out)

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大手通信キャリアから格安SIMサービスまで通話料金は30秒あたり20円ほどに設定されている。先日契約したUQ mobileの最安プランに無料通話オプションがないため代替えとなる通話手段を探したところ、かけ放題サービスを2つ見つけた。さらに無制限ではないがLINE Outも含め検討する。

それぞれの魅力と契約すべきか検討した結果を記録したい。

最安「050 かけ放題」を比較する

ソフトバンクや楽天モバイルなど通信キャリアの電話し放題・かけ放題を見ると10分まで無料、または5分までといった時間制限が存在する。それを超過すると30秒20円(1分40円)というNTT固定電話の1分8.5円+税(遠距離になれば料金は高くなる⇒NTTウェブ)に比べて恐ろしく高い料金で課金がはじまる。

気兼ねなく話せる人なら通話無料時間が終わるからと説明できるが、そうではない人になると切りにくく、30分を軽く超える人が相手なら地獄と化す。そのような人に限ってLINEアプリなどの導入を警戒するため、説明したり代わりにインストール作業をすることも困難だ。

タブクル管理人は新たに高齢の方が多い環境で付き合いがはじまり、携帯電話番号にかけることが増えそうなのだ。そのため事前に対策を練りたい。

MVNO「イオンモバイル 」で050かけ放題

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格安SIMサービスの中では珍しい050かけ放題を提供しているのが「イオンモバイル 」だ。

国内であれば、一般加入電話・携帯電話・PHS・IP電話へ24時間、何時間でも通話し放題で月額1500円となっている。

一般的なIP電話サービスとは異なり、050番号を取得するために「イオンモバイル 」のSIMカードを契約する必要があるため、別途データ1GBプラン480円が必要。そのため月額料金は最低でも1,980円となる。

この050電話はモバイル回線ではなくWi-Fi環境でも利用可能なので無理して1GB以上のプランを契約する必要はないだろう。また専用アプリをインストールしたスマートフォンであれば「イオンモバイル 」のSIMカードを差し込んだ端末以外でも通話可能となっている。

家族シェアも可能で、1つ番号を発信専用として使うことも可能。さらに家族間通話も無料で行えるとのこと。

他にもIP電話のメリットとなるが、海外旅行先でもネット環境があれば050番号かけ放題が利用できる。反対にIP電話共通のデメリットでもある110番やフリーダイヤルへの発信ができない仕様となっている。この時はスマートフォンの090番号を使おう。

利用者によってはマイナスポイントとなりそうなのが発信者番号の表示内容で、「イオンモバイル 」では050番号(11桁)が表示されるようだ。

⇒サービス詳細はイオンモバイルの050かけ放題サービス詳細ページ

スカイプの「050かけ放題」サービス

スカイプはLINE誕生以前より世界中で使われているメッセンジャー・インターネット電話サービスだ。

無料のアプリを使ったアプリ間の無料通話やビデオ通話、グループ通話、最大10人までのグループビデオ通話、LINEのようなメッセージ機能、端末の画面を共有したり、通話録音、通話を暗号化するプライベート会話など豊富な機能を備えている。

他にも位置情報の共有、ビデオ通話中に背景をぼかす、ファイル送信、メッセージのリアルタイム翻訳、会話内の検索、ボイスメールといった機能もある。

そして、上記に加えて050電話サービスが存在する。

Skypeクレジットを購入することで日本の携帯電話・固定電話に従量課金や定額かけ放題、または世界中にかけ放題といったことが可能だ。

オプションとして「Skype 番号」を利用すれば、市内局番を入手して定額料金で無制限に着信通話が可能となる。またSMS送信にも対応している。

050電話サービスの料金

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上記はSkypeが提供している日本向けの月額プラン。かけ放題は月額2400円、先ほどのイオンモバイルよりも高い。

しかし、通信キャリアが用意している月100分まで無料といったプランも用意されていて、月間100分までなら月額475円となる。固定電話にしか発信しないなら同額でかけ放題だ。

不思議に見えるであろう世界中かけ放題の月額1675円プランだが、これは携帯電話かけ放題が日本を除く一部の国で、日本には固定電話かけ放題となる。

そのため、利用状況に応じて次のような契約が良さそうだ。

  1. あまり通話しないなら月間100分/月額475円
  2. それなりに通話するなら月間300分/月額850円
  3. 固定電話にだけ発信するなら月額475円(かけ放題)

上記を見る限り「1」の月額475円プランが良さそうだ。

ここで気になるのが発信者番号の通知、ヘルプページを見ると使用している携帯電話の番号をSKYPE050番号に割り当てる「発信者番号認識」機能が無料で提供されていた。

相手には090や080などの見慣れた電話番号で発信できるため、知らない電話番号だからと拒否されることはないだろう。しかし、この発信者番号通知については利用者のブログやFAQサイトなどを見ると「利用できない」とする回答が多かった。しかし、スカイプのページをみると実現できそうでもある。ここは実際に使わないとわからなそうだ。

SKYPEはスマートフォンだけでなくパソコン等でも使えるのが強み、良さそうなサービスと言えそうだ。

LINE Out

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記事:広告を見て電話を無料化する『LINE Out Free』発表、国内・海外に対応より

LINEをインストールしているユーザーであれば追加アプリ不要という最大のメリットがある。IP電話は待ち受けもするため常時起動、そのためバッテリー消費が早くなる。ここも密かに重要なポイントであったりする。

はじめにLINE Outには「LINE Out Free」という広告を見ることで無料通話ができるサービスがあり、固定電話なら3分、携帯なら1分まで通話できる。

次にコールクレジットという有料サービスがあり、1分当たり14円と良心的(UQ mobileなどは30秒20円)だ。1000円なら71分も話せるらしい。

そして今回のテーマでもある定額プラン「30日プラン」がある。

これは固定電話専用で月額120円/最大60分まで通話可能、携帯を含めると月額720円で最大120分まで通話できるという内容だった。

LINE Outもスカイプと同じく日本以外への発信もサポートしているが対象国は少ない。

発信者番号はSMS認証を済ませると携帯電話番号を表示することができるようだが、それは固定電話だけ携帯電話は非通知などになってしまうというレビューもあった。

LINE Outの日本向け料金ページ

050かけ放題、イオンモバイルかSKYPEかLINE Outか

UQ mobileの電話オプションなしを埋めるために調べた今回の050かけ放題サービス。

はじめにかけ放題を選ぶなら月額1980円の「イオンモバイル」が良いと思った。しかし、SIMカードとセット提供になるため別途SIMカードを差し込む端末が必要となる。

弱みとしては050番号でのみ発信するということ、さらにアプリ詳細ページを見ると050回線が途切れて通話できないというレビューが2019年9月13日や29日に投稿されていることだ。

MMD研究所の格安SIM調査ランキングでも上位入りはしないイオンモバイルのSIMカードと途切れるという050回線を抱える契約をすべきか悩むところがある。

SKYPEとLINEの話

その一方でSKYPEはどうか。

かけ放題は月額2400円と高いため、月額475円/100分プランになるだろう。

過去のレビューを見ると音質に関する問題はないようだが、タイムラグが1~2秒ほど発生するらしい。これはIP電話なら仕様と言える気もする。近くからトランシーバーのような使い方をしない限り気になることはないと思った。

発信者番号認識を利用すれば携帯電話の番号も使えるという強みもある。

UQ mobileの月額1680円とスカイプ月額475円を合わせて毎月2155円の100分かけ放題+月間3GBデータ容量プランとなる。LINE Outなら月額720円/通話100分で合計2400円にて利用可能。

いずれも発信者番号の通知が重要なポイントとなりそうだ。

次回は上記IP電話サービスとは異なるアプリの導入不要や基本料金も不要で通話料金だけが安くなるプレフィックスによる通話料のコスト削減を調査した内容を報告したい。

続き⇒Coming Soon.
前回⇒UQ mobile「データ高速+音声通話プラン」はデータ容量が繰り越し可能だった話

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