ミニ財布に合うペン「PILOT Couleur」購入レビュー
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はじめは万年筆の元祖ウォーターマン「カレン」を欲しがるもサイズがあわず、どうせなら一生モノとモンブラン「モーツァルト」も検討したが最終的にPILOTのミニペン「Couleur」(クルール)を購入した。
ミニ手帳を扱う比較サイトや文房具系ブログを見て回ったが、意外とペンの全長を記しておらず探すのに四苦八苦。それもあって、この記事では手帳のリング径に合う軸径と全長を含めて購入を検討したミニペンたちと、実際に購入した感想をシェアしたい。
「PILOT Couleur」購入レビュー
私は字が綺麗ではない。
それなら字の練習をすれば良いのだが根本から解決するキーワードとして「書く楽しさ=筆記感」と考え、それを満たすのは古の筆記用具「万年筆」らしいことを知る。
しかし、記事冒頭で書いたようにモーツァルトやペリカンM300といった小さな万年筆からPENBBSなどマニアックな代物、中古でしか入手できない廃盤品まで調べる限り軸径が手持ちの「Ashford 2411」に入らないことがわかってきた。
よくよく調べてみればモンブランは文房具メーカーでなかったり、それを似せて作った日本の大手ブランドなど万年筆というジャンル自体が随分と前に歩みを止めてしまっているように見えた。それは進化したボールペン等による影響なのか、すでに「万年筆自体が完成」しているのかはわからない。
その一方で、万年筆やボールペンが外から入ってくるという遅いスタートをきった日本メーカーはというと、企業努力により「消えるインク」など機能面で圧倒的な進化を遂げていた。もはや筆記用具のスペシャリスト、トップランナーといって良いほどに。
そのため万年筆は「愉しむ時間」として勇気を持って方向転換、ボールペンへと歩き出した。
理想のミニ・ボールペンとは。
ペンの理想として、できる限り持ちやすいA7手帳に収まりながらも書きやすい最大サイズであること。
芯は前回レビューしたロルバーンミニの紙面が小さいことから0.3mmもしくは0.5mmで探した。
ここから少し、私と同じく手帳用のミニボールペンを探している人へ向けた調査報告になる。その後で購入したPILOT Couleurのレビューを行う。
最初は「PILOT アクロ500」(製品ページ)を検討。
同製品はボール径0.3mmで「激細」と小さなロルバーンミニに合うが、財布より長い128mm、最大径もφ 9.6mmと太めだ。クルールの最大径φ5.6mmでもペン収納時にロルバーンミニのページを捲れるのか怪しいと思っていたこともあり候補から外れた。
「オート ミニモ ボールペン」(全長91mm 軸径Φ3.7mm 最大幅Φ5.2mm:製品ページへ)もあったが、さすがに短すぎると書きにくいと判断。
プラチナ万年筆「BTE-100」(製品ページ)はサイズこそクリアしたものの芯が0.7mmと太め。
そこで気分転換に小さい多色ペンを探した。
- ステッドラー アバンギャルド:131mm/Φ9.5、黒・赤・青
- OHTO Bloom(製品ページ):136mm/Φ8.4、3機能(ボールペン黒・赤、シャープペン)
- PILOT 回転式2色ボールペン(PILOT):118mm/φ 8.3、ボール径0.7mmで赤と黒
- セーラー万年筆 DARKS 2色ボールペン(製品ページ):126mm/φ10.5、ボール径:0.7mm、塗装剥げ報告あり
- トンボ リポーター コンパクト:117mm/φ12、4色ペン
上のサイズを見ると、多色ペンでもPILOTのサイズ感が合っていた。
この「回転式2色ボールペン」は、今回レビューするPILOT Couleurの最大径φ5.6mm/全長111mmに近く、かつノック式でない回転式というのもよい。
それでもPILOT Couleurを実際にリングへ通してから入手したほうがよい思い直し保留とした。
ここからは、PILOT Couleurを実際に装着した結果と1日使った感想を書いていく。
PILOT Couleurを使った感想。
今回「PILOT Couleur」は黒色をヨドバシドットコムで購入(販売ページへ)した。
価格は税込495円と格安だが、ヴィトンの手帳用に購入したという報告が多いことも肯けるほどステンレスを黒く塗装したボディは洗練されていた。
文字は「Couleur」「PILOT JAPAN」とだけ印字され落ち着いた印象。タブクルではペンをカスタマイズしがちだが「PILOT Couleur」もまたジェットストリーム化できるというレビューがあったことも選んだ理由だ。
サイズを見ると「PILOT Couleur」は財布よりは小さく、ロルバーンミニより数ミリ長い。
さっそく差し込みリングへ取り付けた。
上図では見えにくいが、黒革の折り返しまでノック部分が届いていない。
この状態でノックをしてペン先を出しても反対側にある黒革の折り返しを超えることはなかった。
つまりジャストサイズ、シンデレラフィット。
ペン軸径φ5.6mmを11mmリングに入れると中でカタカタを僅かに揺らすことができる程度の遊びはあったが、何かの衝撃で双方に傷ができるほどの余裕はなく「微かに」といった具合だ。
こうなると「PILOT 回転式2色ボールペン」の軸径φ 8.3mmは厳しいかもしれない。
その理由として、次の写真がある。
ペンを収納したままメモの内容だけをチェックしたいという「よくある光景」だが、それを「PILOT Couleur」のφ5.6mmは実現できた。
ページめくりに手間がかかるといったことはない。しかし、8.3mmになってくるとペンを外さないと対応できない可能性が出てくる。
例の如く多色ペンで軸径が6mm前後、かつ全長120mm以下で探し回ったが国内外で見つけることはできなかった。(1つだけ古い廃盤モデルで存在したが・・・。)
そのため、手帳とは一緒に持ち歩かず「愉しむ道具」としてウォーターマンのカレンと一緒に普通サイズの多色ペンを入手することにした。
「PILOT Couleur」への懸念。
軸径が細くて書きにくいのではといった懸念は、全長111mmという長さが重要だったようで文字を書く際のストレスにはならなかった。
このペンが財布、手帳と一緒に持ち歩けるのかと思うたびに胸が弾む。
実は、もう1つ懸念していたことがあった。
上図は「PILOT Couleur」を入れた状態で財布を閉じて撮影、いかがだろうか。
そう、全て仕舞えている。
もう1つの懸念は「ペン収納時に財布を畳めない」ことだった。
ゴムバンドをした状態で撮影してしまったが、手帳っぽさが好きなだけでバンドを外しても問題なく畳めている。
ちなみに「Ashford 2411」は中央にペンホルダーが設けられており、そこに差し込むことでリング径の呪縛から逃れられる。しかし、差し込みリングとペンを一緒に挟むとクルールでさえ綺麗に畳めない状態となる。それにペンホルダーを使うと革が痛む。
そのため「差し込みリングに入るペン」という選択となった。
ここ2日間は四六時中、財布を持ち歩いている。
「薄い財布」時代には想像もしていなかった世界があった。
今はロルバーンミニが日付や表をサポートしていないのに愛好家たちが手書きや付箋を駆使して形成する様を見ては癒されている。半径1メートル以内に小さな世界を築けていなかったことも知った。
ミニペン「PILOT Couleur」のインクがなくなり、機会があれば替え芯をジェットストリーム化した内容をシェアしたい。